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よるのひとりごと

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徒然なるままに、日常や思ったこと、考えたことをゆる〜く書いていく日記のようなエッセイのような雑文のような。冷やかしでもいいんで読んでやってください。これでも文章を書く練習。気が向…
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2023年11月の記事一覧

『吾輩は猫である』は時代が違えば異世界転生ものになっていたかもしれない

『吾輩は猫である』は時代が違えば異世界転生ものになっていたかもしれない

小説のタイトルは本の顔である。

一見すると「どんな内容の本」なのかわからないが読み終えてからそのタイトルの意味を知ることとなる。しかし、これには重大な欠点がある。「買って中身読むまで内容がわからない」ことだ。映画はトレーラーで内容は把握できるし、マンガも1話を無料配信していることが多く試し読みが可能だ。アニメやドラマはもちろんテレビで流れている以上、無料で視聴できる。しかし、小説にはそれがないの

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小説読んでいていつも気になることが2つや3つある。

小説読んでいていつも気になることが2つや3つある。

小説を読んでいて本筋から外れてどうでも良いことが気になってしまう。それは作品の面白さに直結するものではなく、僕が勝手な妄想をしているだけである。それってあなたの感想ですよね?やそれはただの深読みでは?と言われてもなんのそ。上等だ!!!

と、大上段に構えているが、ただの読書好きの一般人なので、評論するつもりはなく、「僕が小説を読んでいていつも気になること」だと思ってこの記事はお読みいただきたい。あ

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小説の「読み方」について、僕の考えを話したい。

小説の「読み方」について、僕の考えを話したい。

「はい、これが擬人法ですよー」

国語科の教員は、黒板に淡々と「擬人法」と書く。まるで書きなれたかのように指先に持ったチョークがカッカッと音を立てている。それが擬人法である事実はあるにせよ、擬人法によって小説の読み方がどのように変わるかまでは、教員の指導に差が出る教科である。

書き手の主張や思想があり、明確な答えがあるのが評論。読み手の解釈によって作られるのが小説。と、ここでは仮定しておこう。

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隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生が青いかじゃなくて空が青いかを見よう

隣の芝生は青い。

青、ないしブルーというのは実に多彩なニュアンスをもつ語である。

青く澄んだ瞳
雲ひとつない青空
ブルーに染った湖
透きとおるくらい青い海

のように青が使われる表現には大概ポジティブなニュアンスを含む。「海」や「空」といった身近なものを連想することから、上記のような関連語や表現がみられる。このように、言葉によって定義づけできるのはなかなか難しい語である。

また視覚的にも「や

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