化学は苦手
どうも西尾です。
今日8月11日は山の日ですね。
お盆休み期間中に山登りや、キャンプへ行く人も多いのではないでしょうか。
私も神戸の六甲山へ行こうかと思いましたが、暑さもあるので、もう少し涼しくなってから行くことにしました。
化学は苦手
昨夜、電車に乗っていると、隣の席に塾帰りと思われる男子高校生二人が座った。
背が高くスマートな今時風の子は手には何も持っていなかったが、もう一方の少しぽっちゃりとした子(名探偵コナンの元太君を高校生にした感じ)は、手に英語の単語帳とスマートフォンを持っていた。
単語帳を開いて英単語を覚えながら、一方でスマートフォンを操るなんて最近の子は器用だなと思っていると、席に座るや否や鞄の中に単語帳だけ戻したのだった。
なんや、戻すんかい!と心の中でツッコミながら私は車窓から駅のホームを眺めていた。
ホームにはお盆休みの初日ということもあり、スーツケースを手に持つ人が多かった。
また昨日は京セラドームで野球の試合もあってか、阪神タイガースのユニフォームを着た家族連れや阪神ファンの姿も多く見られた。
ただ、試合の結果が思わしくなかったのか、どこか疲労感が溜まっているように見えた(8月10日の試合結果は阪神1ー5広島だったみたいです)。
そんな感じでホームを眺めていると、隣の高校生たちの声が聞こえてきた。
話の内容は化学の話だった。
化学。
そう、私は化学が嫌いだった。
元素記号、無理。
水(H・水素)、兵(He・ヘリウム)、リー(Li・リチウム)、ベー(Be・ベリリウム)、ぼ(B・ホウ素)、く(C・炭素)、の「NO(N・窒素)と(O・酸素)」、ふ(F・フッ素)、ね(Ne・ネオン)・・・。
mol濃度、何だそれ?
という感じ。
化学式もよく分からない。
この子たちは、化学と戦っているのかと思うと、頑張れ!と思わずにはいられなかった。
私は高校時代、化学が嫌いだった(今も嫌い)。
でも化学の授業は好きだった。
というのも、化学の授業が始まると直ぐに化学の内容には入らなかった。
先ずは新聞の記事などのコピーが皆に配られた。
記事の内容は様々なことだった。
化学に関係のある内容の時もあれば、全く関係の無い話題の時もあった。
例えば、ミスタードーナツの値上げについて。
ミスタードーナツが数年ぶりに販売価格の値上げを実施するという記事だったように思う。
何故、価格を値上げしないといけないのかを考えることになった。
そして、今度は反対に値上げする会社や商品が多い中で値上げをしないということが起きた場合、それは消費者からすると嬉しいことではあるが、その裏で何が行われているのかを考えてみることになった。
例えば、使用している小麦粉を今までよりも安いところから仕入れるようにしたり、或いは、ドーナツを揚げるのに使用している油の交換頻度を今までよりも長くしたり(今まで毎日1回交換していたところを2日に1回にしたり)。
この時は、書かれていることをただ単に受け止めるだけでは無く、その裏で何が行われているのかを考える、本質を見抜かないといけない、ということを教えてくれた。
化学の授業であるはずなのに、どこか社会科の授業のようだった。
しかしながら、今思い返すと化学であっても、社会科であっても、本質を見抜くという大事な視点では一緒なのだと思う。
化学が嫌いで中間テストや期末テストではいつも赤点ギリギリラインをキープしていた私であるが、その授業は好きだった。
その授業というより、教えてくれた先生が好きだったのかもしれない。
教え方が上手な先生だったように思う。
このことを私の隣に座る高校生にも教えてあげようかと思ったけど、高校生たちの話題は化学からスマホゲームの話題へと移っていた。
大丈夫。
もし私が今高校生なら、君たちと同じく化学よりもスマホゲームに夢中になっていると思う。
ただ、裏で行われていることを見抜く、本質を見抜く、ということは大事なことだと思う。
以上になります。
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