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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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2019年8月の記事一覧

人はいつから「身内」になるのだろう。 (メルマガ『生きているQ』より)

人はいつから「身内」になるのだろう。 (メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(ご登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いていただき、
ありがとうございます。

昨日、ほぼ日刊イトイ新聞の
トップページにある
「今日のダーリン」というコラムに

「足の小指の先を
 テーブルの角にぶつけた」

というたとえに続いて
こんなことが書かれていました。

痛む足の小指

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Weathering With You.

Weathering With You.

昨日、映画『天気の子』を観てきた。

今日の名古屋も雨が降っているけれど、この映画の舞台は、雨が続く東京。
アニメ?って思うほど、リアルできれいな映像だった。

中身のことは、まだ公開中だから書かないけれど、僕は主人公の二人と関係ないところで感極まってしまった。

あと、すごくいいなと思ったのが、副題。

" Weathering With You "

といって、この「Weather」は、名詞だ

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人には「お役目」というものが、あるのだろうか。(メルマガ『生きているQ』より)

人には「お役目」というものが、あるのだろうか。(メルマガ『生きているQ』より)

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こんばんは。澤です。

聴いていただき、
ありがとうございます。

いきなりですが、最近よく

「役目」

というものを
意識することがあります。

たとえば、うちの家族でいうと、
妹夫婦が四人のめいっ子を連れて、
両親に「生」の光を浴びせるならば、

ぼくは、二人と年相応の

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『あなたのじかん』を、よかったら。

『あなたのじかん』を、よかったら。

もうすぐ9月、ということで、1日(日曜日)から新しいことをはじめたいと思います。

タイトルは『あなたのじかん』。

すでに『「あなたの時間」に起きたこと。』

という仕事を手がけていますが、ここで「あなたの時間」と呼んでいる15分、未二観の形でお話をうかがう時間をご提供します。

無償で。

きっかけは、先日、とあるサイトを見たことです。

「話し相手・愚痴」とカテゴリー分けされ、1分100円と

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それを「失礼」と感じられるセンス。

それを「失礼」と感じられるセンス。

昨日、実家に帰省した。

といっても、同じ名古屋市に住んでいるので、地下鉄を乗り継いで一時間もしないうちに両親の住む家に着いた。

久しぶりに入った実家の和室には、新たに仏壇が備えつけられていた。
「ちょっと値が張ったんだよ」というそこには、祖父と祖母と愛猫コタロウ、そして、昨年七月に亡くなった叔父の写真が飾られていた。

父は、叔父のことを生前よく思っていなかった。
「アイツはダメな奴だ」と言う

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生活(くらし) 【あなたのうた #21】

生活(くらし) 【あなたのうた #21】

『生活(くらし)』
作詞 澤 祐典 作曲 澤 祐典

ぼくの思いを君に 毎日とどけて
いつも いつも 欠かさないからさ

うまく言えなかったね ひどくぶきようで
こんなふうにしか ならないぼくを
笑って 愛してくれる

神様がひとの世界を 
そんなふうに決めたなら
悔やまれることだって 
意味があると思う

たましいが呼びあった 
そう言いたくなるような 
今日の日の こんな夕焼け

もう なかな

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満ちるめし。

満ちるめし。

さっきまでね、『あなたのうた』をお届けしに、あるお宅に行っていたのよ。

でさあ、そこで出してもらったごはんが、めっちゃうまくて。

料理好きな人のつくった食事って、ほんと食材のひとつひとつが人間みたいに個性があって、愛らしくて。

ごぼうとか、カボチャとか、名前わからないけどこの緑のやつとか「ありがとうありがとう。うまいなあ」と思いながら、文字通り、味わった。

ふつうの、特に自分がつくった食事

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天によって完ぺきに決まっていて、それが故に自由。

天によって完ぺきに決まっていて、それが故に自由。

昨日、夏バテしていたので、スマホやパソコンから離れ、静かにこの本を読んでいた。

西村佳哲さんが様々な仕事をされている十人にインタビューしたものをまとめた本。いつ読んでも、栄養価の高い食事をとったときのような充実感がある。

頭から読みはじめて、中盤に軽井沢の風越学園の理事長(実際には準備財団の理事長のようだ)をされている本城慎之介さんの章があった。

その中の、インタビュー本編に入る前のこの文章

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栄冠は「しまっている」方に輝くのか。 (メルマガ『生きているQ』より)

栄冠は「しまっている」方に輝くのか。 (メルマガ『生きているQ』より)

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こんにちは。澤です。

聴いていただき、
ありがとうございます。

やー、昨日は、
すごかったですよね。

なにがって、甲子園です。

大阪・履正社と
石川・星稜の決勝戦は、
一進一退の攻防で
一回から九回までずっと
緊迫感がありました。

名勝負であると同時に、
実に疲れる試合でもありまし

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甲子園の星。

甲子園の星。

スターが好きだ。
毎年、夏の高校野球の季節になると、その年にきら星のごとく現れるスターを追う。

去年は、秋田・金足農業の吉田輝星にぞっこんだった。

そして、今年は、石川・星稜高校の奥川恭伸投手。

「死闘」と言われた三回戦の智弁和歌山戦では、延長14回までに23奪三振。いままで聞いたことのない三振の数だった。

「四天王」と呼ばれるスター候補たちが軒並み予選で敗退する中、奥川投手の星稜はきっち

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澤 祐典

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ぼくはオンラインで仕事をすることが多く、ウィンドウごしにいろんな人と出会います。

その窓を通して聞かせていただく悲喜こもごものお話は、どれも一つも似ていなくて、適切な言い方かわかりませんが、豊かだなあと感じます。

ぼくのように生きていない、無数の人生がすぐそばにある。
当たり前に思えますが、それって結構すごいことに思えるのです。

 * * *

『窓』

作詞 澤 祐典
作曲 澤 祐典

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赤ちゃんと私。

赤ちゃんと私。

げんこつやまの たぬきさん
おっぱいのんで ねんねして
だっこして おんぶして
またあした
(童謡『げんこつやまのたぬきさん』より)

今日は「『あなたの時間』に起きたこと。』という仕事の初回だった。

15分間語ってもらったことを録音して、文字起こしし、後日それを丁寧に読み解いていくというこの仕事。

最初の体験者になってくださったのは、北海道に住むお母さんともうすぐ一歳になる娘さんだった。

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筋を通す、ということ。

筋を通す、ということ。

通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
(童謡『通りゃんせ』より)

「その筋なら入ってくる感じがする」

と、彼女は言った。

今日の大阪、石切での『未二観レビューの手ほどき』での一場面。

ずいぶん長い間、二人はやり取りしていた。
円坐だったので、場の全員が二人の話を聞く形になる。

彼の語る言葉は、聞き手の彼女に届いていなかった。
ぼくもいま一つつかめない感じがあった。

一生懸命、

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あなたのめし。

あなたのめし。

今日、フェイスブックにこんな投稿をした。

どこかにお呼ばれして、ごはんを食べさせてもらうと、あまりのおいしさにのけぞる。

外食だと、どんなに高級でもあの味にはならないんだよね。
不特定多数に向けてつくってるからかな。

不特定多数といえば、『あなたのうた』は、特定一人の「あなた」のために歌をつくるけれど、そんなふうに自分(か特定の少数)だけのためにごはんをつくってくれる『あなたのめし』みたいな

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