あなたのめし

あなたのめし。

今日、フェイスブックにこんな投稿をした。

どこかにお呼ばれして、ごはんを食べさせてもらうと、あまりのおいしさにのけぞる。

外食だと、どんなに高級でもあの味にはならないんだよね。
不特定多数に向けてつくってるからかな。

不特定多数といえば、『あなたのうた』は、特定一人の「あなた」のために歌をつくるけれど、そんなふうに自分(か特定の少数)だけのためにごはんをつくってくれる『あなたのめし』みたいなの、ないかな。

「お店」の感じじゃなく「おうち」みたいに。

自炊以外の選択肢が、外食かコンビニ飯しかないのって、不便だなあとつねづね思ってるのよ。

15分お話をうかがって、あなただけのために曲をおつくりする『あなたのうた』、

この仕事は、歌と人とのかかわりという店で、ほかのどれとも違う響き方をするなあと思っているのだけれど、それは家でごはんをつくるように曲をつくっているかもしれない。

仕事というのは、基本的に「お店」を通じて「不特定多数」に提供される。
でも『あなたのうた』は、たった一人のための仕事だし「お店」っぽくもない。相手がだれかを深く知って、関係して、そこからでないとつくれない。

うちで奥さんがつくってくれるごはんや、時々、友だちにふるまってもらうごはんも同じだ。「お店」と違って、誰につくるか、顔がみえている。提供の前に関係がある。

ぼくは別居しているから、食事は自分でまかなわなければならない。
でも、料理をするのが好きでなく、自炊してもなんだか味気ないなあと感じていた。外食したりコンビニ弁当を買ってきたりしても、量とは別のなにかが満たされない。

うちで誰かがつくってくれるあの感じ。それがいつも恋しいのだ。

自炊以外の選択肢として、コンビニや外食しかないのは寂しい。
ぼくという人を知って、関係してつくってくれるような『あなたのめし』みたいなサービス、出てこないかな。

いままでビジネスは「お店」を通じて「不特定多数」に展開されていたし、これからもそれは続いていくと思うけれど、その中にこういう人間関係をベースにしたものが増えていくといいなと思う。

だって、ぼくらが本当に満たしたいのは、空腹じゃなくて関係だったりするのだから。

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