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Weathering With You.

昨日、映画『天気の子』を観てきた。

今日の名古屋も雨が降っているけれど、この映画の舞台は、雨が続く東京。
アニメ?って思うほど、リアルできれいな映像だった。

中身のことは、まだ公開中だから書かないけれど、僕は主人公の二人と関係ないところで感極まってしまった。

あと、すごくいいなと思ったのが、副題。

" Weathering With You "

といって、この「Weather」は、名詞だと「天気」だけれど、動詞になると「困難を切り抜ける」という意味があるという。

奥さんとの関係を思うと、この「Weather」の感じってすごくよくわかる。

いつもお天気の日ばかりじゃなくて、雨も、突風も吹く。
時には雷の日も、底冷えするような雪の日もある。

関係だけじゃなくて、ぼくらの人生に降りかかってくる困難もそう。
天気と同じで読めないし、一個人の力ではどうにもできないことも多い。

でも、なんとか「Weathering」して切り抜ける。

そうして、あなたと生きてゆく。

それが

" Weathering With You "

先週、こんな記事を書いた。

その中で、橋本久仁彦さんのこんな言葉を引用した。

じゃあ、最初から予測したらいいんだねっていうふうになるが、そうはいかないんだ。予測はできないのです。この向こう側とこっち側とは完全に断絶していますので、こっちにいこうと思えば、ここで、えらいこう揉めながら、苦しい思いしながらいくしかないの。
向こうは見えない。にもかかわらず、こちらサイドから懸命に語りを起こしていったりして到達するところは、まるで向こうから、そうなるように、あらかじめ決まってたかのように見えるような現象があると思うんだね。

これもなんだか「Weathering」のことを語っているかに思える。

最初から予測はできない。
揉めながら、苦しい思いをしながら、
天候に振り回される人間のように
四苦八苦しながら到達する場所は、

まるで、積乱雲の中に
ぽっかり穴があいたかのように
澄んで、晴れ渡っている。

なんかへんなところで泣いてしまったり、かえって『君の名は』を思い出したりと、うまく捉えられなかった『天気の子』だけれど、この副題の意味と出会って、ようやくこの映画と正面から向き合えた感じがしている。

" Weathering With You "

あなたと “天気して” 生きていく、ということ。

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