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漫画は子どもの教科書

昔はよく大人が子どもにこんなセリフを言っていたと思うんですよ。


「漫画ばっか読んで!」



何だかよく聞くセリフでしたよね。しかし、最近は漫画を読んでいる子は全然いません。漫画すら読まない時代になりました。代わりによく言われるセリフは


「YouTubeばっか観て!」



になりました。長年学校で働いているとこのような時代の変化というのは色々な場面で感じる訳なんです。図書の時間や図書室は昔は本を読めるという子どもたちにとっての楽しみな時間でしたが、今は本に触れ合える貴重な時間に変わって来ているようにも感じます。


人気のある漫画の内容を知っている子どもは沢山居るのですが、ほとんどがアニメで観て内容を把握しています。Netflixとかアマプラで観たという子はめっちゃ多いです。



うちは娘に漫画を読ませまくっています。本人も気に入っていて沢山読んでいます。ドラえもんはほとんど全巻揃って読み終えたので、今はあさりちゃんを次々に読んでいます。あさりちゃん面白いらしくてかなりハマっていますが、何十年前の漫画なのにすごいですよね。あさりちゃんに載っていた知識を学校の理科の時間に手を挙げて言ったらめっちゃ褒められたらしいです〜笑今でも通じる知識がそこにあった!


話しは逸れましたが、


漫画ばっかり読んで!



という時代から


漫画読んでるなんて珍しい!



っという時代に変化して来ている訳なんです。完全に無くなったというより漫画を読む年齢層が上がったという印象です。



私が娘に漫画を沢山読む事を推奨している理由は色々とありますが、まずは活字に触れて色々な言葉に触れることが出来る所が良いと思っています。私が思っているより成果は大きくて高学年の漢字も読むだけなら出来るようになって来ています。難しい漢字読めるかクイズ出してと言われることもあるなどドラえもんとあさりちゃんに感謝です。もう一つ大きな狙いがありまして、


表情を知ることが出来る



という所です。プロの漫画家さんは悲しい時の表情や怒っている時の表情など細かく描写されます。セリフもある訳でして、


感情と表情と言葉が一致している



訳なんです。こんな良いモデルケースはないと私は思っているんです。皆さんはこの商品をご覧になられたことがありますか?↓


これはソーシャルスキルトレーニングなどに使われるもので最近では多くの学校で置かれています。使い方としましては自分の気持ちなどをうまく言葉で伝えられないお子さんに


今はどんな気分?


っと聞いてこのポスターの表情を指で示してもらうような活用方法です。カードバージョンもあるのですが、カードバージョンではこの表情が描かれているカードの裏にどんな感情の表情か書かれていましてそれを絵を見て当てるようなゲームです。どちらも最近は教育現場でよく使われていますが、これらの教材を活用するにしましてもその前の段階の



表情と感情が一致している必要がある



訳なんです。表情と感情と言葉が一致しているというのは何をするにしても前提条件となって来る部分があります。もちろん学校生活の中や家族との関係の中でそれらを身に付けていくことも出来ますし、ドラマやYouTubeなどでも可能かと思います。その中の一つの手立てとして漫画はええなと思っているんです。プロの漫画家さんが描いた絵は繊細でかつ読み手みんなに伝わるようにリアルな表情を描かれてらっしゃると思うんです。わかりにくい表現をしない、そういう時はセリフなどで補足があります。こんなにええ教科書ないなと私は思っております。


今の所色々調べたり自分の経験から漫画をチョイスしているのですが、「ドラえもん」から始まり「姫ちゃんのリボン」「ちびまる子ちゃん」「コジコジ」「あさりちゃん」と来ています。ドラえもんで一番好きな話は何かと聞くと「のび太の結婚前夜」と答えた娘は中々やるな〜と思いました。そして、娘とのこの漫画道ですが最後はもう決まっていて


手塚治虫先生の火の鳥



これでフィナーレを迎えたいと思っております。中学生ぐらいですかね。鳳凰編以外もかなり奥深いですからね。最後は手塚先生にご教授頂きたいと思います!手塚治虫先生が娘の先生なんて最高じゃないですか!

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