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悩んだときに使える。「分けること」は「分かること」

あなたが今、何かに悩んでいる、問題を抱えているとします。

そんなとき、以下のようなスキルを身に着けておくと、悩みが少しは軽減されると思いますので、シェアしたいと思います。

やり方は、とてもシンプル。以下のようなモノです⤵

「因数分解」のように、悩みを分けて考える

「因数分解」って、数学で習いましたよね? 
こういうヤツ⤵

12=2×3×2 
36=2×2×3×3

まず、因数分解が一切できていない悩みとは、以下のようなモノです⤵

◆「なんか、人生うまくいかないな、楽しくないな」と悩んでいる
◆「なんか将来が不安、今のままでいいのかな」と悩んでいる

あまりにも漠然とした悩みですが、若い頃と言うのは、ただ生きているだけで不安だったりします。悩みにモヤがかかっている、私はそうでした。
(ちなみに、20代半ばまでは前頭前野が発達しきっておらず未成熟なので、余計に不安を感じやすいらしいですよ。若い人、がんばれ!)


さて、話を戻します。
あなたのその漠然とした悩みを、どんどん細分化していきましょう。

例を挙げます⤵

20代のAさん(男性)の場合の「なんか人生うまくいかない」=
「恋愛がうまくいかない」×「仕事がおもしろくない」×「休みの日も充実していない」×「親がうるさい」×「世界で戦争が起きたりして、なんかへこむ」×「好きなモノを買う資金がない」×「SNSを見ているとなんか焦る」

40代のBさん(女性)の場合の「なんか人生うまくいかない」=
「夫の行動にいちいち腹が立つ」×「子供の教育方針に悩んでいる」×「姑との関係が今ひとつ」×「お金のことが不安」×「更年期」×「ご近所の人が言った一言がムカついて忘れられない」×「最近、太ってしまった」

こんな風にして、まずは第一段階の因数分解をします。(ただ箇条書きにすればいいです)

同じ「人生うまくいかない」でも、人によって中身はまったく違うのですから、何に悩んでいるのか、大分はっきりしてきましたね。

さて、これをさらにひとつずつ因数分解していきます。

例えば、上記20代のAさんの悩みのひとつ「恋愛がうまくいかない」の場合を例にあげます。
恋愛ひとつとっても、100人いれば100通りの「うまくいかない」がありますよね。「好きな人ができない」とか「いつも不倫してしまう」とか。

上記20代のAさんの「恋愛がなんかうまくいかない」は、例えば

恋愛が長続きしない

だったとしましょう。それを、さらに以下のように分解していきます。

◆だいたい半年以内で終わる
◆理由ははっきりせず、突然振られる
◆また数か月後には、新しい恋愛が始まるけど、また振られる

ここまでくれば、

◆恋愛が始まる際、最初は好きになってくれ、うまくいく。
(「はじまりに問題はない。恋愛をスタートできる」と分かる)
↓↓↓↓
◆でも、短期間で相手が去ってゆく。それを何度も繰り返している。
どうやら、「自分の言動に問題がありそうだ」と分かる)
↓↓↓↓
◆振られた理由ってなんだろう? 3人に振られたけど、共通点はないか?
そう言えば、A子は俺のことをケチと言ったことがあった。B子は、誕生日プレゼントを不満そうにしてたな。C子の場合は……?
(もしかして「ケチ」がダメだったの? 俺はケチじゃなくて節約家なんだけど……と、仮設だが「振られた理由」が分かる) 

↓↓↓↓
次回の恋愛からは「お金の使い方」を考えよう。同時に「節約家がいい」と言ってくれる子もいるはずだから、そういう子を探してみよう。

例が、ベタで陳腐になってしまいましたが、ここまでこれたらすばらしい&おつかれさま。

こんな感じで、抽象的な悩みを、細分化・具体化する。
そして自分ができることや変えられる部分を自分なりに考察して、「次に生かそう」「やれることを、やってみよう」と決める。
これでおしまいです。

もちろん、今すぐその悩みが消えてなくなるわけではありません。
しかし悩みは、言語化が終えられた時点で半分は解決したも同然です。

あとの半分は「それを解決するためにできること」を実行するだけです。

「できないもの、変えられないものは、できないし、変えられない」
「できることしか、できない」

まったくもって、その事実を前に、イヤんなっちゃいますけど、それがすべてであり、それ以上でもそれ以下でもありません(涙)

とにかく「今、できることは終わり」ですので、この件で悩むことはいったんストップをかけましょう。(とは言え「ストップがかからない」という、私みたいなタイプの話はまたいつか)

悩むことでは誰にも負けない私の話⤵


ちなみに私の乳がん闘病中の悩みを「因数分解」すると、

人生80年以上あると思っていた予定が狂った × 死ぬという恐怖 × 涙が止まらなくて困る × 母の闘病にも付き添わねばならないのがしんどい × 医療費がかかり貯金が目減りする × 突き付けられる選択肢の中から最適解を選ぶのが難しい × 注射が死ぬほどイヤだ × 抗がん剤がキツイ × 切れ痔が痛すぎる × 女性ホルモン阻害剤をどうしても飲みたくない × ウィッグがわずらわしい × 更年期障害で関節が痛い × 不眠 × ろくに家事ができない × 夫に申し訳ない気持ちがとまらない × 顔がむくむ&シミができて悲しい × 健常者じゃなくなってしまったという自己卑下 × この先の明るい未来が一切想像できなくなっている

とまあ、ざっとこんな感じでしょうか。

当時は、ただ悲嘆に暮れ、悩みを分解してみようとする気分にすらなりませんでしたが、これらひとつずつを細かく砕いて、「消せるところは消せたらよかったのになぁ」と今では思います。

過去の私のように、ずっと不幸に浸っていると、苦しみの中身がぼやけて膨らむ一方になりますので、そうなる前にぜひ悩みを外側に出しましょう。

悩みをパーツ単位で見られれば、「ああ、この部分は悩むことはないんだ」とか「この部分は、こうすれば解決できるな」と悩みの全体量を減らせるはずです。

ちなみに、自分の心の中をのぞく作業は、はっきり言って骨が折れる作業です。悩みを分解している間に、自分の「虚栄心」や「自分のウソ」などに気づいてしまったりするからです。見たくなかった自分の弱さや狡さ、虚栄心、嫉妬心などが浮き彫りになるかもしれません。

しかし、その自分の見たくない部分こそ知っておくと、それが長い人生で「宝になる」と断言しておきましょう。

「よし、やってみよう!」と思えた方、ノートのご準備を! あ、noteでもいいですよね!

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