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人の集中力は金魚以下?

「人の集中力は金魚以下」騒動

金魚の集中力が続くのは9秒。なんと、人はそれを下回る8秒しか集中力が続かない。情報過多ゆえんの弊害だ。

2015〜2016年頃、ハーバート・サイモンの「情報の豊かさは注意の貧困をつくる」という言葉と共に、こんなニュースが飛び交った。

このニュースは、米マイクロソフトのカナダの研究チームが公表したデータに基づいていたが、数年後、この説には根拠がないことが実証される。

金魚以下にも以上にもなりうる

キャッチーさゆえ、見出しが独り歩きしてしまった「人間の集中力の長さは8秒」。

しかし、現在の研究者の総意は、「そもそも集中力は〇秒なんて言うこと自体、意味がない」だ。

だって、好きなことをしている時は集中力はずっと長続きするし、同じ作業をしていたとしても、体調や環境で集中力はコロコロ変わる。

人の集中力は、時と場合によって、金魚以下にも以上にもなりうるのだ。(実は金魚の集中力なんて測定不可能だったことは横においておこう)

集中力をコントロールする


それでは、どうすれば集中力を高めることができるのか?

まずは、どんなことをする時に「集中力を高めたい」のかを知ること。

ダラダラ作業をしてても、高い集中力は続かない。意図的に集中力を上げるには、あえて時間を決めて、狙って作業に取り組み必要がある。

次に重要なのは、「集中力が高まる環境」を用意すること。

自分の体調を整えることもそうだが、空調を整えたり、周りから余計なものを排除したり、できるだけ「集中したいことにフォーカスできる状態」を作るのが理想だ。

子供の場合は、テレビやおもちゃが見えない工夫をするのがいいかもしれない。学生や大人は、スマホやパソコンの「通知」を切ることを忘れないでほしい。

そして最後に、「自分の集中状態」に敏感になること。

少し集中が途切れてきているな、と感じたら、作業への姿勢を立て直してみよう。それでも、難しそうなら、素直に休憩しよう。

「疲れたら休む」は「集中力アップ」には最も重要な要素である。いったんリフレッシュして、新たに学習や仕事に取り組むことで、質の高い作業を行うことができる。

この3つを意識して繰り返すことで、だんだんと「集中するコツ」がつかめてくる。コツがつかめると、「集中している時間」も徐々に長くなってくるはずだ。

うまく集中力をコントロールする方法を学んで、作業効率をアップさせよう!

参考文献リスト

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