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#アート

目次~INDEX

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ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

「マインドフルネス瞑想」「哲学」「心理学」「心理療法」「教育学」「学習理論」「組織論」といった多種多様な領域の知を「インプロ」という即興で演じられる演劇の語彙を使って一つに縫い上げようという壮大な試みをしています。

これはその目次です。各テキストにはリンクから飛んでください。

各テキストのページには本文掲載の前にそこで

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8-3.ミクロのイノベーション

8-3.ミクロのイノベーション

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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ここまで場を拘束する権力の関係性について書いてきました。畢竟、権力とは場に張り巡らされた文脈です。誰が文脈をその手に握るかが権力のゲームとなって駆け引きを生みだします。

場を拘束する文脈が固定化すれば、その場に関わる人間はみな規格化され等質なものへと化し

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7-5.状況に埋め込まれた学習

7-5.状況に埋め込まれた学習

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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学習が個人的な出来事ではなく他者との関わりのなかで生まれる出来事であることを見てきました。学習理論では「状況的学習」という考え方があります。

人は他者との関わりで学ぶのはもちろん、それは師と弟子のような一対一の関係だけに限らず、複数の人たちと同じくする場

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7-4. プロフェッショナルの徳

7-4. プロフェッショナルの徳

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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ここでは熟達のプロセスを物語と関わらせて考えていきます。プロフェッショナルの語る物語がその身体に宿る「わざ」の秘密を解き明かすものであるとともに、同時にプロフェッショナルが守るべき倫理的態度を支えるものとなります。

ここまでの熟達をめぐる考察のまとめてし

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7-2.発達の最近接領域

7-2.発達の最近接領域

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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熟達者の「わざ」の秘密が身体に宿るスタイルにあることを見てきました。身体的なスタイルである以上、公的なマニュアルと違って、誰にでもアクセスすることはできません。それはマイケル・ポランニーの「暗黙知」の領域にあるものです。

そうであるならば、初心者はどのよ

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7-1.「わざ」のアフォーダンス(2)

7-1.「わざ」のアフォーダンス(2)

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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つづいてアフォーダンスと「わざ」の関係について書いていきます。ここでメインテーマになるのはドナルド・ショーンの「省察的実践」という概念です。

ドナルド・ショーンは一流のプロフェッショナルのもつ「わざ」を分析した研究で知られていますが、一流の「わざ」のエッ

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7-1.「わざ」のアフォーダンス(1)

7-1.「わざ」のアフォーダンス(1)

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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とうとうセクションも【07 Mastery】までやってきました。ここからは書き方がすこし変わります。いままではインプロという表現がもっている形式の特質、そして、そこから導かれるインプロバイザーの有する能力について考えてきました。インプロに学ぶことでインプロ

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6-3.幸せの心理学

6-3.幸せの心理学

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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幸運をつかむシンクロニシティから変容的学習まで歩を進めてきました。遠いようで両者を繋いでいる道筋は一本です。

幸運な未来を手にするためには自身の過去を肯定して、しかし、過去の姿を変容させていく必要があるということ、ただそれだけです。インプロバイザーは「人

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6-2.学びのトランジション(2)

6-2.学びのトランジション(2)

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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トランジションと変容的学習を繋いで書いてきました。新しいことを身に着けていく学習が子どもの学習の主流なら、大人の学習は身に着けてきたものを変えることにあります。

子どもの学習と大人の学習の差異をマルカム・ノールズの「ペタゴジー」と「アンドラゴジー」の差異

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6-2.学びのトランジション(1)

6-2.学びのトランジション(1)

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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インプロの起こす奇跡から「キャリア」についてテキストを書き進めてきました。

そもそもキャリアの語源は車の「轍」です。通った車が道に残した痕跡のことです。だから、本来的な意味においてキャリアとは人の生きた痕跡のことなのです。

だから、職業や仕事だけに関わ

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5-4.ケアと対話のリーダーシップ

5-4.ケアと対話のリーダーシップ

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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「L」と「R」が反転するインプロのリーダーシップのユニークさについて書いてきました。

ここではさらにインプロのリーダーシップを「ケア」のリーダーシップとして「ダイアローグ」のリーダーシップとしてリフレーミングする試みをしてみたいと思います。

以前パトリ

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5-3.反転するリーダーシップ

5-3.反転するリーダーシップ

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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インプロのワークショップをしていると参加してくれた方から「インプロって、リーダーシップが学べますね」と言ってもらえることがあります。

インプロには約束事が一切ないものだから誰かが率先してアイディアを出していかなければ二進も三進も行かなくなります。積極的に

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5-2.モチベーションの水源(2)

5-2.モチベーションの水源(2)

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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モチベーションについての旅、最後の登場人物はミハイ・チクセントミハイです。チクセントミハイは「フロー理論」の提唱者として知られています。

「何かを得ようとすること」が一般的にモチベーションとして考えられていることに対して「フロー理論」は「何かをしているこ

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5-2.モチベーションの水源(1)

5-2.モチベーションの水源(1)

ねぎぽんです。ワークショップのデザイナーとファシリテーターをしています。

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モチベーションの話を続けます。インプロバイザーのモチベーションのもち方はユニークです。「何も決められていないから何をしてもよい」というインプロの場は「我能う」の感覚を十二分に感じ取ることができます。

ここではモチベーションの議論を勧めていきます。デシ&フ

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