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他人の人生ほど救われるものはない

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エッセイ本の自身の感想記事まとめ。選ばれた言葉で綴られた人の人生ほど、自分を楽にしてくれるものはないと思っています。
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リケジョであることを捨てられない (Lily-日々のカケラ- 石田ゆり子)

リケジョであることを捨てられない (Lily-日々のカケラ- 石田ゆり子)

大好きで憧れの女性である石田ゆり子さんのエッセイ本。
石田ゆり子さんは本当に美しくて、聡明で、凛としていて、温かい。
私は江國香織さんの小説が好きなのですが、その中に出てくる女性たちを想像するとき、石田ゆり子さんを思い出します。自分の空気感を持っていて、その魅力が周りに溢れ出ていて、そして身近な生活の中の魅力的なものを見つけるのが上手。江國さんの小説で思い描いていた憧れの女性が現実にいるなぁと嬉し

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国立駅のスタバで胸がいっぱいになった話 (東京百景/又吉直樹)

国立駅のスタバで胸がいっぱいになった話 (東京百景/又吉直樹)

国立駅に手話を共通言語とするスターバックスがある。

用事があり国立に行った時、いつもとロゴが違うスターバックスが目に留まり、気になって寄ってみた。

店員さんは耳の不自由な方がほとんどで、注文はメニューを指差したり手話をすることで伝えるらしい。細かな対応は筆談でも伝えられる。
手話のやり方が注文口そばの看板にイラストで書いてあった。手話は小学校の授業か何かでやったような記憶しかないが、やってみた

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この世で一番面白いエッセイ(もものかんづめ/さくらももこ)

この世で一番面白いエッセイ(もものかんづめ/さくらももこ)

タイトル通り、この世で一番面白いと思えるエッセイ本。
有名なので読まれてる方も多いはず。

私はこの本をずっとトイレで読んでいた(2周目)のだが、読みながらぐふふと笑ってしまうので、トイレから出た後に旦那から「さっきトイレで笑ってなかった?」とバレてしまう始末。

トイレで一編ずつ読みすすめていると、もう一つ読みたい、という気持ちがまさり更に読み進めてしまい、トイレがかなり長くなってしまう。
しか

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自分に対して嘘をつく瞬間(そして生活はつづく/星野源)

自分に対して嘘をつく瞬間(そして生活はつづく/星野源)

星野源さんの初エッセイ本。
人間の恥ずかしい内側の部分も全てまるっと見せてくれて、あー何だ、あんなに輝いている人もそんな一面があるのかって少し安堵できる一冊。

その中でも、自分が改めて考えさせられたことと、勇気をもらえた内容をごしょうかい。

なぜか自分に嘘を重ねてしまうこと

自分が好きになったもののあまり好ましくない部分を見つけた時、なぜが気付かないふりをしたくなる時がある。「ひとりはつづく

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