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小説同人誌『やわらかな心中』サンプル
「真令、──私のかわいいぬいぐるみ」
父親により歳の離れた男と婚約させられ、癒えない孤独と不自由に苛まれるあまね。真令は情緒不安定なあまねに当たられながらも、そんな彼女に尽くしていたが……。
ふたりの少女、その激情の果てにたどり着く結末は。
本文サンプル
※実際の本文には段落ごとの空行はありません。
細い肢体に張り詰められ今にもその皮膚を破って噴き出しそうな彼女の不機嫌は、居間へ続く扉の
文学フリマ東京と京都、果たして売れるのはどっち?
2024年1月14(日)、文学フリマ京都8にサークル参加してきました。
これまでリアルイベントといえば文学フリマ東京にしか参加してこなかった関東在住の私。
その私がなぜ今回、文学フリマ京都に出店したのか。
それは……
東京より他地域の文学フリマのほうが売れる!
と聞いたからです。
出店数・来客数ともに他を圧倒する東京よりも、規模の小さな地方のほうが売れる? そんなことある?
そんな疑心と
月の居る町(短篇小説)
「それで、お月さまって一体誰のことなんです?」「お月さまはお月さまに極まってるだろう」
小さな町の小さな交番に、ある晩、お月さまに殴られた●●氏がやってきて──。
2023年5月に完売した同人誌の有料公開です。月に狂う、大人向け童話。
「で、今度はいかがいたしましたかな、●●さん」
夜風が心地よい、秋のはじめの晩でした。「どうしたもこうしたも」そう返す老紳士の顔は怒りで真っ赤に茹で上がっ
文学フリマ京都8に出店します(試し読みあり)
2024年1月14日(日)、つまり明日、文学フリマ京都8に出店します。
文学フリマ京都へは初の出店となります。つまりお品書きのどれもこれもが新刊のようなものです。すばらしいですね(と己に言い聞かせ、新刊のない不安をごまかしています)。
当日はぜひ『七つ森舎』にもお立ち寄りいただければ幸いです。
肝心の頒布物はこちら。
短篇小説『少年についての独白』文庫判28ページ/400円
少年に、出会っ
はじめまして、の代わりに小説を。
はじめての記事に何を書けばいいのか悩んでしまったので、自己紹介がわりに小説を置きます。
文学フリマ東京37で配布した、フリーペーパーの中身です。
「✕✕✕✕のチョコレートを毎月プレゼントしてくれる人となら結婚してもいい」と鹿乃子が言ったので、「じゃあ私と結婚して」と間髪入れずに返した。
✕✕✕✕はフランスの有名なショコラティエが手掛けるチョコレート専門店で、日本でこの店の品を手に入れようとする