文学フリマ京都8に出店します(試し読みあり)
2024年1月14日(日)、つまり明日、文学フリマ京都8に出店します。
文学フリマ京都へは初の出店となります。つまりお品書きのどれもこれもが新刊のようなものです。すばらしいですね(と己に言い聞かせ、新刊のない不安をごまかしています)。
当日はぜひ『七つ森舎』にもお立ち寄りいただければ幸いです。
肝心の頒布物はこちら。
短篇小説『少年についての独白』
文庫判28ページ/400円
少年に、出会ってしまった。
上手くいかない人生を抱え途方に暮れていた津野田温は、ある最悪な朝、一人の少年と出会う。
現実逃避から交流を重ねた温は、やがて、このうつくしい少年の誘いにより、後戻りのできないラインを踏み越える──。
少年に出会うことで転げるように破滅した、青年の語りが織りなすサスペンス。
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短篇小説『孕む』
文庫判30ページ/400円
少年に、狂う。
四方を山に囲まれた小さな村に父と二人で太一が越してきたのは、水を入れた田が一面に青空を映し出すより前の、ある年の初夏のことだった。
「あすこの家は呪われているから、関わったらだめなんじゃ」
四宮家の末の子、馨は、太一を産んですぐに蒸発したという母に、似ているように思えた……。
少年に、狂う。少年が、狂う。四年に一度の祭りの晩、誰も知らぬ間に起きた、おぞましい出来事とは──。
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掌篇小説集『キラキラ』
文庫判86ページ/700円
さみしさの欠片はキラキラと。
友人の目から零れる『キラキラ』をコンタクトレンズのように加工して装着してみたり、なみなみ注がれたコップの牛乳に溺れて会社に遅刻したり。息苦しくて、さみしくて。懐かしくて、もう戻れなくて。けれど欠片みたいな希望も、きっと近くに転がっている──。
そんな日々を集めた表題作ほか、幼いころに雪女と暮らした女の幻影を描く「銀色」、幽霊となった兄に触れたい弟の「とおくはなれ、ひとつ」等、ゆくあてのないさみしさをかかえた人へ贈る二十の掌篇。
試し読みはこちら(いくつかの掌篇がさいごまでまるごと読めます)↓
掌篇小説集『私の神様』
文庫判82ページ/700円
「私だけの神様。あいしてる。どこにも行かないで」
死の淵へ簡単に飛んでいってしまう恋人へ懇願の言葉を捧げる日々を描いた表題作や、年の離れた義理の兄妹の、今はまだ叶えられぬ想いがすれ違う「愛を叫ばない」「心臓に傷を」、東京オリンピックを前に消えてしまった彼女の遺した「手紙」等、十九の掌篇を収録したWeb再録集。
試し読みはこちら(いくつかの掌篇がさいごまでまるごと読めます)↓
140字集『UZU』
変型44ページ/400円
混沌と渦巻く心を、140文字だけ、どうかここに吐き出させてください。
105mm×105mmの真四角本です。
歌集『王様の耳はロバの耳短歌』
文庫判20ページ/300円
人には話せないこと、短歌に込めて。
『いつからだ地べたとこうも親しくなって今じゃ月へも跳べやしないで』 『深夜二時君の夜標になりたくていいねをぺかぺか光らせている』 『南国の風に喪服のスカートが揺れる火葬の煙は遠い』
38首収録。
どれにしようか迷ったら
迷ったらこの一冊……『キラキラ』
少年・百合・微ホラーなど七つ森舎らしい要素が万遍無く入っているので、はじめの一冊におすすめです。
少年を偏愛しています……『孕む』『少年についての独白』
無類の少年好きにはこの二冊。ホラー好きなら『孕む』、ホラーは苦手だよという方にはサスペンスの『少年についての独白』を特におすすめします。
少年なら何一つ逃さないわ、という方は上記二冊に加え『キラキラ』も揃えると完璧です。
いずれ全部揃えたい……『私の神様』『UZU』『王様の耳はロバの耳』
七つ森舎の本をすでに愛好してくださっている方にはこちらの三冊もおすすめ。通販での扱いがなく、イベントのみのご購入になることが理由です。
尚『私の神様』は見本誌を含め二冊しか在庫がありませんので、気になる方はお早めにご検討ください。
『キラキラ』『孕む』『少年についての独白』は見本誌コーナーに見本を置きますので、作者の目の前で試し読みするのが苦手な方はぜひ見本誌コーナーをご利用ください!
WEBカタログ
ここまで読んで「明日このサークルに寄ってみようかな……」と思ってくださった方はぜひ、文学フリマのWEBカタログの『気になる!』ボタンをご利用ください。
チェックしたサークルはソートすることができるので、当日のサークル巡りのリストとして活用できます。
訪問済のサークルもチェックできるので、買い忘れも防止できますよ。
というわけで、明日、みやこめっせにてお待ちしております!!
よろしくお願いいたします!
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