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小説同人誌『やわらかな心中』サンプル
「真令、──私のかわいいぬいぐるみ」
父親により歳の離れた男と婚約させられ、癒えない孤独と不自由に苛まれるあまね。真令は情緒不安定なあまねに当たられながらも、そんな彼女に尽くしていたが……。
ふたりの少女、その激情の果てにたどり着く結末は。
本文サンプル
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※実際の本文には段落ごとの空行はありません。
細い肢体に張り詰められ今にもその皮膚を破って噴き出しそうな彼女の不機嫌は、居間へ続く扉のノブに手をかけた瞬間、その姿を視認する前から、真令には伝わりすぎるほどに伝わってきた。
「ずいぶん遅いお帰りね、真令」
「ただいま、あまねさま」
突き刺すようなあまねの言葉に、真令はへらりと笑ってこたえる。いっそ薄ら寒いほどに広々とした空間、高い天井から吊り下げられたシャンデリアの下で、背筋を伸ばしソファに座るあまねが真令を睨んだ。
屋敷はいつも通り重苦しささえ内包する静けさに満ちている。あまねの父や兄が帰宅している気配はない。崖下の波が砕ける音だけが、一定の調子で遠く重なる。屋敷は海に迫り出した岬の上に建っていた。
身体のラインを緩やかに流れるワンピースに身を包むあまねは、もう夕食も入浴も済ませたのだろう。いつもならすぐ自室にこもってしまうところを、なかなか帰らぬ真令が気がかりで待ち構えていたのだと、それが分かるから、真令はあまねの神経を逆なでするのを承知で、つい頬を緩めてしまう。
「草子先輩の手伝いに時間がかかっちゃった」
真令があまねの通う高校に入学してふた月が経った。真令は時おり、放課後を園芸部と化学部の部長を兼任している草子のもとで過ごす。草子が温室にいるときも化学室にいるときも他の部員が姿を現すことはなく(皆名簿上だけの部員なのだと草子は言った)、真令はその気安い時間を存外気に入っていた。そしてそのことは、今真令の眼の前にいる彼女をひどく不機嫌にした。
「あのね、開花を待っていた薬草がようやく咲いてね、収穫して乾燥しているところなんだ。お茶にして飲むといいんだって。うまく行ったらあまねさまも飲んでくれる?」
「そんなふうに言って」顔を背けあまねが呟く。光を反射するやわらかく長い髪が、あまねの顔を真令から隠した。
「お前、私と一緒にいるのが厭なだけでしょう」
「あまねさま」
真令はソファの横に腰を下ろし、膝の上に重ねられたあまねの両手をとる。冷たく冷えた十の指先には、何千ものなかから選びぬかれた、とびきり透き通った淡い桜貝のような爪が、丁寧に並べられている。
「そんなわけない」
「嘘、嘘!」
あまねが頭を振る。甘い花の香りが真令の鼻をくすぐる。半身をねじるようにして、あまねは真令から体をとおざけた。
真令は追いかけるように身を乗り出し、あまねに言い聞かせる。
「早く帰ってこなくてごめんね、あまねさま。もうすぐ古河さまに会わなくちゃならないから不安なんだよね。お風呂もご飯もすぐに済ませてくるから、今日も一緒に寝ようね」
「……」
「ね、部屋で待っていてくれるでしょ?」
あまねが真令に向き直るのを、真令は辛抱強く待つ。冷めやらぬ苛立ちに頬を染めたまま、やがてあまねが顔を上げる。
唇を不格好に歪めたその顔は、それでも他のどんな人間よりも美しかった。
例えるなら、熟練の職人が己の人生を犠牲にして生み出した精巧な硝子の人形に、通りすがりの神が気まぐれで魂を吹き込んだかのような、硝子と魂、無機と有機、相反するふたつが決して混ざらず、ため息一つで崩れてしまう危うい均衡の上で、ひとつの器に顕れた美という現象。それが久我あまねだった。
透き通る硬質な頬に本来宿るはずのない瑞々しい赤が浮かぶのを、真令はいつも奇跡のように思った。
「お前は」
白い喉から零れる掠れた声は、何より美しい呪詛。
「最近生意気だわ。……ただの、ぬいぐるみのくせに」
真令は咲う。そう、私はあまねさまのぬいぐるみ。
❋
「で、一緒に寝たと。高校生にもなって」
作業台の前に立つ草子が、複雑な表情で振り返る。草子は制服の上に白衣を羽織り、両手に厚いゴム手袋を嵌めて作業をしている。
昼休み、園芸部の管理する古びた小さな温室は六月の昼の光に溢れている。長方形の台の上で整列する鉢植えの植物に、真令は端から水を注いでいく。青々とした葉は鳥の鳴き声に呼応するかのようにかすかに揺れる。校舎との間を雑木林で遮られたこの空間に、休息を楽しむ少女たちの気配は届かない。
「そうだよ?」
「そうだよって……。ああ、待って、真令。奥の一列に水はいらない。乾燥を好む植物だからね。その隣を頼むよ」
「はあい」
空になった如雨露を手に、真令は草子のもとへ戻る。草子は鉢植えに園芸鋏を向けている。「気をつけて。この植物は葉や茎に棘が持っていて、うっかり触れるととんでもなく痛いんだ」
作業台には収穫され広げられた葉や枝が並んでいる。葉の縁は刺々しい歯に彩られ、表面も鋭い棘で覆われていた。
「この植物もなにか薬効があるの?」
真令が草子と出会ったのは、この学校に入学してすぐの放課後だった。廊下に倒れ込む彼女は腹部を必死で押さえひどく脂汗をかいていた。息も絶え絶えの様子は真令を焦らせたが、あとから聞いてみれば、それは実験と称して自ら有毒植物を摂取した結果なのだった。
『植物は毒にも薬にもなる。自分で試さなくちゃ、面白くないだろう?』回復した草子は反省の色など一切見せずに、そう言って真令に笑ったのだった。
「そうだね、これはたとえば、血行促進や貧血予防、アレルギーの症状の緩和に有効だ」草子が真令の問いに答える。
「ふうん。……あまねさまには必要なさそう」
真令は草子から離れ、作業台の横に設置された水場に如雨露を置く。年季の入った蛇口は動きが悪く、真令は回す手に力を込める。
「そう、あまね嬢」草子が横道にずれた話題を戻す。「あまね嬢、久我家のお嬢さんと言ったら、良家の子女が集まるこの学校の中でも上の上のお家柄。成績よし、素行よし、何よりあの圧倒的な美! 寡黙で馴れ合わぬ孤高の存在に、全校生徒がひそかな憧れを募らせている。その我が校きっての偶像と、君の話す横暴なお姫様が同一人物だなんて、考えるだけで頭が爆発しそうだよ」
彼女が本当にそんな情緒不安定な女なら、私は君が心配だ。そう言う草子にどうこたえたものか、真令は暫く思案する。
ゆるんだ蛇口からようやく水が流れ出す。如雨露の底で跳ねる水が小さな湖に変わるのを待って、真令は口を開いた。
「さびしいひとなんだよ」
如雨露から目を離さず、真令は続ける。
「あまねさまね、婚約してるの」
「? うん」事もなげに草子は頷く。ふたりの通う学校で、そうした話は珍しくない。しかし次の真令の言葉には、さすがの草子も天を仰ぐ。
「古河さまっていう、今年で七十歳になるおじいさん」
「……それは……随分……」
あまねの婚約は、彼女が十二の頃、父親と相手の意向により取りまとめられた。婚約相手は代々政治家を輩出している一族で、父は政界にコネを作りたいのだと、あまねは以前真令にこぼした。
「ああ、なるほど。確かに久我家は政治的な方面へのパイプは太くなかったと記憶しているけれど。でも、流石に他にも選択肢はあったんじゃ……」
「そういう家なんだよ」
家のために、使われる。
己の持ち物はすべて家のものであり、自分という存在でさえ例外ではないのだと、言い聞かされてあまねは育った。彼女には父と兄がいるが、どちらも仕事と称してほとんど屋敷には寄りつかない。母親は真令が久我家と関わりを持つより前に蒸発している。
あまねの持ち物は、真令だけなのだ。真令はそれを知っている。
真令は蛇口を締めて立ち上がる。
「だから君があまね嬢の犠牲になるのも仕方ないって?」
「私があまね様のお家の子にしてってお願いしたんだもん」
「それで養子になったの」
「ううん、養子じゃないけど。全面的に生活の面倒を見てもらってる」
「そう。……今の話を聞いたら、まあ養子でなくてかえってよかったのかもしれないね」
あまねの曽祖父は婿養子で、養護施設の出身だった。当主となった彼は一代で没落寸前の久我家を盛り立てると、生涯に渡って世話になった養護施設への援助を惜しまなかった。
代替わりした今となっては恩義からなどではなく、成功した先々代にあやかるという目的に変わっているものの、援助は途切れることなく続いている。真令はその養護施設であまねに出会った。
父親に連れられてやってきた幼い少女はーあまねに婚約者ができるまでは、あまねの父親は時折こうして娘を披露する場を設けていたー、何もかもが特別で、真令は心臓が止まるかと思うほどの衝撃を受けたのだ。
「だからいいの」
水遣りを再開した真令の背には草子のもの言いたげな視線がついて回ったが、やがて諦めたのか、如雨露を片付けた真令に話を続けることはしなかった。代わりに、小さな麻の袋を見せる。
「君の待っていたものだよ」
中を覗くと、鮮やかな黄色の花が乾燥した状態で透明袋に入れられている。真令が先日草子に分けてもらえるよう頼んでおいた薬草だ。花弁を五枚持つその花は、濃い緑の葉と相まって、夜空の星を思わせた。
「お茶にして飲めば、ストレスを抑えて精神を安定させる効果がある。けれど効果が強い分使用には注意も必要だ。併用してはならない薬を書いておいたから、くれぐれも気をつけて」
真令は渡された紙を開くと、小さく声を上げた。
「もし、君の服用している薬が載っているなら……」
「ううん。でも飲んでる人を知ってる」
「では、くれぐれもその人には飲ませないように」
「うん」真令は袋の口を締め、大事に胸元に抱える。
「草子先輩、ありがとう」
真令は草子を見つめて微笑んだ。草子の頬にさっと朱が走る。
遠くで予鈴が鳴った。温室を出なくては午後の授業に間に合わなくなる。暇を告げる真令に草子が尋ねる。ねえ、今日の放課後は来るかい。ううん、あまねさまが寂しがるから。
外に出る。木立の間を抜けてきた風が涼しい。新鮮な空気を深く吸い込む。空は晴れ渡り、梅雨の気配はまだ遠い。真令は小走りに校舎へ向かった。
❋
部屋の中の柱時計が、ぼん、ぼん、ぼん、ぼん、と四回鳴った。「ここの眺めは格別だね」両手を後ろで組んだ古河は、鈍く光る水平線に目を細めた。
日が傾きはじめれば、テラスに吹く風は日中の熱をみるみる間に取り去っていく。真下で繰り返される、波が岩に砕ける音。海にせり出すテラスはさながら船首のようだ。決して帆を上げ海を走り出すことのない、乗り捨てられた船の残骸。
「若い頃は海しかないこの町を退屈に思ったりもしたものだが、この齢になると、他のどの町よりもよく思えてくる。わかるかな」「ええ」脇に控えるあまねは、婚約者の問いに表情のない声で答えた。
普段は流している長い髪をきつく編み込み、全身を黒でまとめたクラシカルな装いは、どこか葬列に連なり歩くひとびとを真令に想起させた。若い参列者は生命力に溢れたしなやかな身体を、哀しみの粒子にまるきり覆われて棺の後ろを歩いていく。
対する古河は、頬も腹も指も全身がはちきれんばかりに膨らんでいて、サーカスのピエロのようだった。体型のおかげか実年齢よりやや若く見えるものの、やはりあまねの横に立つと、祖父あるいは曽祖父だとしか認識されないであろうと思われた。
「古河さま、お嬢さま。お茶が入りましたのでどうぞ中へ」
真令は応接間からテラスのふたりに声をかける。振り返ったあまねは真令の姿に目を見開いた。
真令は濃紺のワンピースに白いエプロンをつけている。久我家の使用人に支給される制服で、本来、真令がもっているはずのないものだった。
ふたりが中へ入るのを待ち、テラスへの扉を閉める。室内には外から入り込んだ潮の香りが漂っている。あまねの嫌いな香り。「この家は行き止まりなのよ」いつかあまねはそう言った。
「せっかくお約束いただいたのに、父が遅れて申し訳ございません」
ソファに腰を下ろし、あまねが頭を下げる。古河とあまねは観劇の帰りである。それ自体はひと月前から打診されていたものだったが、昨夜遅く、あまねを帰す際にひとつ相談がしたいと、古河からあまねの父に連絡が入っていた。
「いや、こちらが無理を言ったからね」
ティーポットをカップに向けて傾ける。注がれる明るい黄色の水色を、磁器の白さが引き立てる。
古河とあまねの前にカップを置き、真令はポットの載ったトレイを持つ。応接間を出ようと踵を返した瞬間、古河の浮腫んだ指が、カップに触れるあまねの手へ伸びるのを見た。
振り返る。ひゅ、とあまねの喉が悲鳴を殺す。あまねの手首を掴む古河の人差し指が、彼女の袖の中に入り込んでいる。
「君が今の学校を卒業次第、式を挙げたくてね。今日はそれを久我くんに話に来たんだよ」
古河の指が彼女の肌を撫で回すのを、あまねは蒼白な顔でこらえている。呼吸の仕方を忘れたかのように、小さな唇が痙攣していた。
「私も老い先短い身だからね。君を花嫁として迎える前に自分のお迎えが来てしまっては、死んでも死にきれないだろう?」
「……」
やがて古河の手があまねから離れても、あまねは視線ひとつ動かすことなく、己の手首を凝視していた。古河はカップのお茶に口をつける。
「──不味いな」
再び歩き出した真令を古河が呼び止める。「こんなものを客に出すなんて、一体どういうつもりかね」
「申し訳ありません。すぐに別のものをご用意いたします」
真令はテーブルに戻り古河のカップを回収しようとしたが、途中でカップを取り落とし、中身の大部分が古河のジャケットに飛び散った。
「なにをしている!」
「申し訳ありません!」真令は叫ぶ。
「お怪我はございませんか。ジャケットをお預かりいたします」足元に跪き、古河の胸元に手をかける。淡いグレーの生地にはくっきりと濡れ跡が浮かんでいる。「ジャケットはクリーニングにお出しします。ああ、こちらにも……」真令はシミの浮かんだスラックスに触れ、古河を見上げる。
「ああ、いや……」古河は目に見えて勢いを失い、ひとつ咳払いをする。
「大したシミでもない、帰ってから対処しよう」
「そんなわけには参りません。せめて洗面所へ」
「そうだな。……ではあまねさん、私は今日はこれで失礼するよ。久我くんにはまた後日あらためて話をしよう」
椅子から立つ古河を支えながら真令も立ち上がる。動揺するあまねを残し古河を洗面所へ案内すると、真令は鏡の前で古川のジャケットのボタンに手をかけた。
「応急処置をいたしますので……」
古河は大人しくボタンが外されるのを待っている。真令はちらりと古河に視線を送り、またうつむいた。
「先程のお茶」真令は小さな声で呟く。「お口に合わなくてごめんなさい。学校で育てて収穫した茶葉で、私、古川さまにぜひ飲んでいだきたくて」真令はもう一度、瞬きしながら古川を見上げた。
ジャケットの襟に手を伸ばし、ゆっくりと左右に開いてゆく。古河に寄りかかるように背伸びをして、真令はささやく。
「私、古河様にお願いがあるんです……」
風を切る音がした、と思うと、今度は乾いた音が左の頬で鳴った。遅れて、痛みが熱となって広がってゆく。
「お前、一体何を考えているの」
あまねは青ざめた顔で真令を打った右手を押さえてる。頬に手をやる。音ばかりが鋭く、痛みはすぐに薄れて消えた。震える手を必死で押さえつけているあまねのほうがよほど、ひどく撲たれたような顔をしていた。
真令が古河を連れ出し真令のもとに戻ったときには、すでに一時間が経過していた。潔癖なあまねは空白の時間について問い詰めることもできないまま、ただ、怒りと嫌悪と恐怖がない交ぜになった目で真令をにらんでいる。
「部屋から出るなと言っておいたのに、どうして聞かなかったの」
あまねが真令と古河を会わせたがらないのはいつものことだった。古河の訪問のたび、鉢合わせさえもしないようにと、真令は部屋に篭っているよう厳命されていた。
「あまねさまにお茶を飲んでもらいたくて」
真令は平然と答える。あまねはますます目を吊り上げた。
怒れば怒るほど、あまねは真令の目にますます美しく映った。人形のごとき精巧なかんばせに宿る感情は歪ささえ感じさせ、整っているばかりの美よりよほど強烈にひとを惹きつける。
「見せたくなかった」怒りのあまり、あまねの目尻にはうっすらと涙が浮かんでいる。
見せたくなかった、私のぬいぐるみを、あんな男に触られたくなかったのに。あまねは頭を抱えてうずくまる。
「あまねさま」
「嫌!」
真令の手を拒絶し、あまねは泣き出す。
「言うことを聞かないならお前なんかいらない、私のものでないならお前なんかいらない!」嗚咽の合間にあまねは叫ぶ。お前は、お前は、お前は!
「私のことがうとましいんでしょう。わかってる。もういい、どうせお前はもうすぐ私から解放されるものね、私の結婚はお前の自由と幸福のはじまりだわ、好きに生きればいい!」
真令は立ち尽くす。しばらくして、あまねは顔を上げずに、出ていって、と呟いた。
「出ていって。今日はひとりで寝る」
「あまねさま、」
「出ていって!」
あきらめて、真令は部屋を出る。しばらく廊下で逡巡したが、部屋に戻ることはしなかった。
部屋の中からすすり泣く声が聞こえる。真令は扉に頭を預けて拳を握りしめた。低い声が喉から漏れる。お前だって。(続)
販売情報
値段・ページ数・判型
400円(イベント価格)/36ページ/文庫判
購入方法
文学フリマ東京38(2025年5月19日開催)より頒布開始予定。
販売サークル:七つ森舎(ななつもりしゃ)
Webカタログ∶
通販
下記サイトにて2025年5月下旬より販売予定です。
(イベント時とは価格が異なります)
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津森七(@tumori_nana)
https://x.com/tumori_nana?t=h_WwwVtnrwpfptAMsEiyvA&s=09
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