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精神障害について。

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解離性同一性障害/双極性障害、当事者による解説と記録です。
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2020年8月の記事一覧

人格の内的世界:記憶の窓 / 解離性同一性障害

解離性同一性障害(DID)当事者によるプチコラム。
今回は私が垣間観た、人格さん達の世界を少しご紹介します。

解離性同一性障害(DID)とは、いわゆる多重人格のことで、ひとりの人間に複数の人格が存在します。
人格は、記憶や感情が隔離隔絶され形成、独自に成長したものとされています。

人格達は普段は内海と呼ばれる精神世界に身を置いています。
そんな彼らには各々に内的世界が観られます。

各々の部屋

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解離メモ#10:夢の檻 / 解離性同一性障害

これが解離の症状なのかわかりかねるのだけど。
悩みの種ではあるのでメモ。

□目を覚まそうとしても夢の中に引きずり込まれる

カフェイン摂って仮眠のつもりが六時間とか寝てしまう。
途中、意識が戻るのだけど、目覚めようとしてもなにかに引っ張られるように夢に引きずり込まれてしまう。
これの繰り返し。

横にならずにテーブルで寝ててもこれです。
手がどれだけ痺れようが起きてくれない。

これ、なんなんだ

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解離メモ#9:夜中の離人もしくは転換症状 / 解離性同一性障害

これを離人と呼んでよいのか、転換症状なのか、表現に迷うところだけど。
夜中に身動きが取れずに朝になってしまうことがよくある。

眠れない訳じゃない、むしろ眠いし、眠くなくても薬を飲めば眠れる。
ただ、睡眠を摂るにはシャワーを浴びて布団に入る必要があるわけど、身動きが取れずにそれが出来ない。

ふと我に返るように、急に動けるようになるのだけど、それまでの記憶が曖昧で自分が何をしてるのかがよくわからな

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多重人格に対する憧れの危険性について / 解離性同一性障害

これは書いておいた方がよいかなと思い、綴ります。

解離性同一性障害(DID)、いわゆる多重人格とは、ひとりの人間に多数の人格が存在する障害です。
人格は、強いストレスなどをきっかけに、記憶や感情の断裂隔離(解離)が起き形成、独自に成長するとされています。

一部の人達、多くは若い年齢層の人達の中には、この多重人格に対する誤った認識から、多重人格になりたい、といった欲求を抱く人達が見受けられます。

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解離メモ#8:消えてくれない / 解離性同一性障害

□記憶の混乱

最近は今住んでいる家と、育った家とが繋がった形で現れる。
解離中、玄関側からあるはずのない2階へ上り階段を下りてくる父の足音が鮮明に聞こえた。
なんやかんやあり、私は角棒で父の後頭部を殴り付けた。

血塗れでへらへら笑う父。
なんで死んでくれないのかな。

夢現の世界からくらい消えてほしい。

囚われるのは、もう沢山だ。

解離メモ#7:基本人格と交代 / 解離性同一性障害

やりとり記録。

「○○(本名)じゃ駄目だって言うの
 ○○じゃ、駄目だって言うの
 何で?駄目なの?○○。」

誰が言うの?

「おにいちゃん」

「悲しい」(泣く)

「ねぇ。なんで駄目なの?なんで?なんで?」

「○○じゃ駄目なのかなぁ。」(胸が酷く苦しい)

んー、なんでだろうね。
辛いね。

「やだよぉもぉやだ」(泣く)

「死ねばいいって(誰かが)言ってる」
(私からは聞こえない)

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解離メモ#6:人格交代 / 解離性同一性障害

電話中に人格交代起こしそうになって慌てて電話を切った。
パニック起こしてるなとは思ってた。

文目さんに突発的に交代した。

「あなたがあなたを許さないと、私が私を許せない!!」

そう叫んで泣きじゃくる。

ハルからの応答はなし。

彼女の感情が解放されたことでパニックは収まった。
今は軽い放心状態。

明日は通院日。
この状態で行けるかな、。

解離メモ#5:みやび / 解離性同一性障害

記録。

こんな時間にまた悲鳴が聞こえた。
おなじ、左耳から。

「みやび」の影響と思われる。
吐き気と虚脱感が酷い。

潜んで人生を阻んでいた事柄が、表に出てくるとこうなる。
現実を前に進めようとすると、必ずやって着た何らかの不可抗力、それの原因だと思ってる。

自分の中で何かが争い闘ってる感じ。
ぐるぐるする。

そりゃあ、あれだけのことがあればトラウマにならないわけがない。
『今』になって顕

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解離メモ#4 / 解離性同一性障害

うとうとしてた。

□左耳からけたたましい女性の笑い声。狂喜染みていた。
 人格の誰かか、記憶断片か。

少し探ってみた。

「ありがとう。」

ん?

「みつけてくれてありがとう。」

キミは誰かな?

、、、、、、、、。。

*

名前はわかってる。
ただ、人格として扱って良いのか、よくわからない。

強い感情と記憶を保持してる。
こうなるともう人格と呼べるのかもしれないけど、迷う理由がある。

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内在性解離 / 解離性同一性障害

久しぶりになってしまった、。
プチコラムです。

解離性同一性障害(DID)とは、いわゆる多重人格のことで、強いストレス等をきっかけに記憶や感情が隔離、断絶され独自に成長し人格として形成される障害の事です。

解離とは、身体から精神が離れてしまった状態を指します。
DIDの場合は、本来一人にひとつのはずの人格が同一性を失い解離した状態と言えます。

*

さて、内在性解離とは。
顕在化していないも

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