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マネジメント論

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マネジメントについて現場でもがいて編み出した知見をまとめてます
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2020年8月の記事一覧

自分を縛る制約条件、有効期限切れになっていませんか

自分を縛る制約条件、有効期限切れになっていませんか

友達の会社に中途入社したアラサー女性の話を聞いた。業界一位の大手企業に新卒でエリア総合職で入社して、その後、望む処遇が得られず悔しい思いをし続け、大好きだったその会社をやめたという。彼女の入社年は、総合職として女性は採用せずエリア総合職のみだったそうだ。その後は女性の総合職も採用され、彼女よりも優遇されていることをずっと悔しく思ってきたらしい。それでも、その会社に戻りたいと今でも思っているという。

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執行役員を目指した本音の理由【ダークサイド編】

執行役員を目指した理由は以前に書いたが、そこに書いていない本音も記そうと思う。綺麗事だけではない出世というテーマ、もちろん綺麗事も本音だが、リーダーを目指す恐怖を克服するには、負のエネルギーが原動力になったのも事実だ。

嫉妬しそうな自分を回避したくなったもう7-8年前になるが、女性活躍というテーマの記事を読んでいた。そういうところに出てくるのは、海外でMBAを取得して経営コンサルティング会社に入

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「ジョブ型雇用 日本の論点(下)」〜 ジョブ選択のトライ&エラーに寛容に

「ジョブ型雇用 日本の論点(下)」〜 ジョブ選択のトライ&エラーに寛容に

日経新聞8月28日朝刊の記事について、前回に引き続き書きたいと思う。

ジョブ型雇用というと、雇用の流動性がどうしてもセットになる。旧来型の日本型雇用体系の企業でジョブ型雇用が検討されているのは、社内にないスキルセットを外部から取り込まない限り競争力を保てない、という危機感が背景にある。また、年功序列、ゼネラリストを前提とした報酬体系では、貢献やポジションの市場価値よりもオーバーペイになる人員と、

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「ジョブ型雇用 日本の論点(上)」~ジョブ型でも育成は必要

「ジョブ型雇用 日本の論点(上)」~ジョブ型でも育成は必要

日経新聞8月27日朝刊の記事について感じたことを書こうと思う。

私自身は長いこと外資系で働いていて、ジョブ型雇用の世界にどっぷり浸っているので、ジョブ型雇用に対して不必要な恐れや誤解があるという風に感じることが多い。記事によるとジョブ型雇用の全面展開をためらう企業もあるという。

記事にあるとおり、日本型雇用の象徴的な育成方法はジョブローテーションを通じてゼネラリストを育成するというものだ。一方

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キャリアプランの危うさについて

キャリアプランの危うさについて

ビジネス界の共通認識として、「なりたい自分をイメージする」「キャリアプランを考える」ことがすなわち善とされています。私個人はその危うさを感じる事例が多く、キャリアプランは取り扱い注意だなと思うことがふえてきました。メタ認知ができて、客観的に自己評価できる成熟した人ならいいのですが、まだ自信が確立してない人の方にキャリアプランが求められるケースが多いようなので尚更です。

キャリアに悩んでいる人ほど

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リモートワークで成果を出す組織「分解する」「頻度を上げる」を意識しよう

リモートワークで成果を出す組織「分解する」「頻度を上げる」を意識しよう

当記事は、日経新聞の紙面で取り上げられました。

リモートワークでの評価について、そろそろ組織の管理職として本格的に向き合う時期に来ている。ここまで急にリモートワークに振り切ってしまうと「成果さえ出していれば、勤務時間中に業務外のことをやっていても評価されるのか」という疑問が出てくるのも当然だ。リモートワークに軸足を置いた時に、成果や評価はどのように定義していけばいいのだろうか。

私のチームは3

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子育てと両立する部下のために工夫したこと

子育てと両立する部下のために工夫したこと

6年前に今の会社に転職したときの部下だが、久々に彼女が主催するミーティングに出た。そこでしっかり場をしきっている姿を見て、とても頼もしく思った。6年前、直属の上司になった時は、彼女が育休から復帰した直後で、子育ての両立ができるか不安そうにしていた。一緒に仕事をするにつれ、彼女の強みは絶対うちのチームに欠かせないと思ったので、良い形で支援する方法を模索することにした。ご本人の努力や家族の支援、またい

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最近気に入ってるプレゼンの作り方

最近気に入ってるプレゼンの作り方

ちょっと前に大きなカンファレンスで登壇した時に、運営さんにサポートしてもらって良いプレゼンが出来たので、それを一つの型として、そのあとも登壇用のプレゼン作ってます。文字量は極力少なく、スピーチメインのプレゼンです。作り方をメモしてみます。

ワードで話す内容を書くまずはプレゼンの趣旨に沿ってストーリーラインを書く。喋り言葉でなくてオッケー。何を伝えたいかを中心に。

できたらこの段階で主催者の方に

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