nana_eh 小原ナナエ

大企業で執行役員してます。自分らしさ&女性らしさを失わずに大組織でうまくやるスキルを記…

nana_eh 小原ナナエ

大企業で執行役員してます。自分らしさ&女性らしさを失わずに大組織でうまくやるスキルを記事にしてます。Udemyで女性のキャリア講座を公開しました。※本ページの記載事項は私的な立場で記載したものです。

マガジン

  • マネジメント論

    マネジメントについて現場でもがいて編み出した知見をまとめてます

  • 女性の昇進・職場のジェンダーギャップ

    女性のキャリアと職場でのジェンダーギャップについて生の体験談をまとめてます。

  • 日経新聞・経営・セミナーレポート

    日経COMEMOのハッシュタグに投稿した記事一覧です。日経新聞に関連したもの。

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約1年でeNPS(従業員満足度)を+70pts上昇したアクション、すべて語ります

昨年9月に執行役員兼本部長に昇格して以来、とある経緯で「私の仕事の6割は組織作りに費やす!」と決めて早1年強経ちました。 従業員満足度でemployees net promotor scoreというのがあります。「あなたはこの会社を薦めますか」という質問で「Yes」と答えた人の割合から「no」と答えた人割合の差分を出すものです。 これが、なんと、1年で約70ptsも上がりました!!(-10から+58へ)1年前は「非推奨者」の方が多かったのに、今年は「推奨者が約6割」「批判

    • 働かない上司が生まれる構造的問題

      昨日、とあるセミナーに登壇しました。 盛り上がってたくさん質問をいただきました。 その中で、「管理職が暇していて定時で帰っている」という話がありました。 確かに・・・。働かない管理職の問題。私も若手の頃は常に不満を持っていました。 今日は、この問題を分解してみようと思います。 もちろん、分解したからといって、部下の立場ではどうしようもないのですが、少なくとも事象を整理できると、もやもやした不満(もしかしたら、爆発しそうな不満)をどこに向けたらいいのか、多少のヒントに

      • 上司部下のコーチングは成り立つのか?

        最近はone on one meetingも一般的になってきました。one on one meetingは、厳密にいうとコーチングではないですが、部下の話を聞く、という観点では近しいものですし、中身としてコーチングのテクニックを使うことが求められていたりします。 ただ・・・ 私自身は、上司がコーチングをしようと声かけをしてきたら、「気が進まない・・」と思ってしまうのが正直なところ。若手の頃は上司に構ってもらえるのが純粋に嬉しかったのですが、今は「余計なことを言われたくないな

        • 「キャリアの断絶」をリーダーシップに転換しよう

          配偶者の海外赴任に伴い仕事を退職して、キャリアが断絶する。特に女性に多いケースですが、女性のキャリアというテーマを通じて、最近そんな方と何人かお会いする機会がありました。本人が会社員としてブランクがあることを引け目に感じてしまうのと同時に、企業側のアンコンシャスバイアスにより、採用が不利になることも多いようです。 特に、海外で新しい仕事をしたり、起業やNPOの立ち上げなど、むしろ日本国内よりも難易度が高そうなチャレンジをしているにもかかわらず、ご自身が「キャリアの断絶」と考

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          自分を変えることで前に進む

          先日、MBAの女性向けのセミナーに登壇しました。シニアマネージャー層の女性二人で対談、という企画。 視聴者の方の質問に答えるコーナーで、チャットでいただいた質問がありました。 「お二人が今の立場にたどりついた要因は何ですか」 「変わらなければいけないタイミングで、自分を変えてきたから」 と答えました。 事前準備なしだと、自分でも思わぬ本質を突いた回答が出てくるのですね。普段そのように自覚したことはなかったのですが・・・。 振り返ると、40歳くらいになるまでは自発的

          自分を変えることで前に進む

          女性管理職のキャリア講座の登録者が500名を超えました

          昨年7月にUdemyにて公開した「女性管理職からジェンダーレスなマネージャーへ。現役女性役員が語るキャリア講座」の登録者が500名を超えました。心から感謝申し上げます。 動画講座を開設した当初は、そもそも女性管理職という狭いテーマだったので対象者は少ないかもしれない・・と思っていましたが、想像以上に多くの方に届いているのが嬉しい驚きです。 特に、Udemy Businessという上位3%のトップ講座を、法人向けの研修プログラムとして提供するサービスがあるのですが、その対象

          女性管理職のキャリア講座の登録者が500名を超えました

          ロールモデルって何のために必要なのでしたっけ

          「ロールモデルがいない」それが女性が活躍できない理由の一つ、という言説があります。私自身も「ロールモデルを探そうとしたけど、いない」と思ったことがありました。 最近は、自分の年齢が上がって、若い女性から(頼んでもいないのに(笑))ロールモデル候補として勝手に値踏みされることが増えているような気がします・・・。 そしてよく言われるのが、「私にはそこまではできない」「独身じゃないと無理なのだと思う」みたいなこと。「私の部下である以上、マミートラックなんてありえないと思った」な

          ロールモデルって何のために必要なのでしたっけ

          テレワークの孤独感を掘り下げると、帰属意識にたどり着いた

          #日経COMEMO から、#テレワークに効くコミュニケーション というお題が出ています。 当社も、ここ1年半ほどコロナ対策としてテレワークをほぼ100%実施し、昨年末は50%50%くらいまで戻しました。オフィスの座席数はリノベーションにより50%まで落としていますので、以前のような出社前提の働き方に戻ることはありません。(ちなみにフリーシートなので自分の専用の座席もありません) テレワーク100%の時には、孤独感の問題は緊急の課題でした。私自身も、2回くらい「つらい」と思っ

          テレワークの孤独感を掘り下げると、帰属意識にたどり着いた

          会議室という物理的制約が外れて実装が加速する #テレワークで上げる生産性

          #テレワークで上げる生産性 というテーマが出ています。テレワークで生産性が上がったか。2020年~2021年に1年半近く90%超のテレワークを徹底していた私の結論は、「はい、上がりました」です。 一番大きいと思ったのは、会議室のキャパシティを超えてミーティングが設定できること。2020年3月からテレワーク主軸にした私の組織。5月ごろには「仕事が進むスピードが早くてめちゃくちゃ体力を使う」という声が聞かれました。出社オンリーの時代は、ミーティングをするとしても、会議室の予約が

          会議室という物理的制約が外れて実装が加速する #テレワークで上げる生産性

          中間管理職向けの時間管理の動画講座をリリースしました!

          Udemyにて、2作目の動画講座「残業なしで成果を出す!1.5時間で学ぶマネージャーのための時間管理術【中間管理職のスケジュール管理講座】」をリリースしました! 前回は女性向け講座でしたが、今回は男女かかわらず”ジェンダーレス”な講座です。管理職に特化して残業時間を減らすコツを講座にまとめました。 2作目を制作にするにあたり、女性管理職を増やすために「自分に何ができるかな」と考えました。管理職に興味があっても「残業が増えるので無理」と諦める女性が多いことに思い至り。管理職

          中間管理職向けの時間管理の動画講座をリリースしました!

          自分をインクルージョンできていないことに気付いた2021年

          今年は、Udemyにて動画講座「女性管理職からジェンダーレスなマネージャーへ。現役女性役員が語るキャリア講座」を公開しました。初めて女性活躍というテーマについてまとまったコンテンツを実名で発信しました。「女性活躍」というテーマで実名で発信・・・。本気でやろうとしたことがある方ならわかると思いますが、かなりの勇気が要りました。矢面に立つ恐怖、ということもありますが、それ以上に「私なんぞがやってもいいのか?」という葛藤の方が大きかったです。 外形的な肩書やキャリアでいうと適任と

          自分をインクルージョンできていないことに気付いた2021年

          ジュニアスタッフの育成は肩の力を抜いて

          今年は1月から諸事情によりジュニアスタッフの直属の上司として育成を担当しました。部長になった5年前、「課長の仕事って、人の育成に直接関われてやりがいあったなぁ」と、寂しい気持ちで手放したのですが、久々に第一線の管理職として育成に関与することになりました。 執行役員になると、どの仕事に精度をこだわる必要があって、どれが失敗しても問題ないかが見えてきているので、課長だった時よりも大幅に肩の力を抜いて取り組めました。あと、長い管理職経験を通じて「ひとを型に嵌めようとしても、上手く

          ジュニアスタッフの育成は肩の力を抜いて

          私の複業元年

          今年は私にとっての複業元年でした。お堅い業界の大企業に勤めているので、副業とは無縁と思っていましたが、ひょんなことから副業することに。ただでさえ忙しいのに1月に部下が退職することになり、さらに負担が重くなるということで非常に落ち込んでいたところ、友人から「(半)不労所得」の収入を増やす、ということでUdemyの動画講座制作を薦められました。会社にすべて依存する人生を送るつもりもなかったけど、会社員をやりながら副収入を得るというのは若干抵抗があったのも事実。2020年から新しい

          五感を使って発想を広げるアート思考

          Art thinking weekというイベントに参加しました。今流行りの「アート思考」が気になるビジネスパーソンには打って付けのイベントです。ロジカルシンキングやデザインシンキングにどっぷり浸かっていると、自分の感覚や独自の発想を抑え込んでしまいがちですが、一方で「新しい価値を世の中に生み出せ」と要請されるのが昨今のビジネスシーンでもあります。そこで「アート思考」を学ぶのはいいのですが、そもそものアートの鑑賞を敬遠していると、せっかくのアート思考を使いこなせずに終わるわけで

          五感を使って発想を広げるアート思考

          部下のやる気をくじく”オーバーアドバイス”。直前に回避する魔法の質問

          先日、いわゆる「SL理論」の説明のこちらの記事を読んでから、あらためて部下の指導方法の改善を試みております。 (部下の指導法としてSL理論は極めて有効な考え方で、何度も参照してきました。こちらの記事が非常にわかりやすいのでお勧めします。) 今は、ジュニアレベルのメンバーを直接監督することがあって、基本的なビジネススキルを引き上げる機会が増えています。そして、今流行ののOne on one meetingもやっています。 ただ、ついついアドバイスをしすぎる癖が・・・。アド

          部下のやる気をくじく”オーバーアドバイス”。直前に回避する魔法の質問

          経験者だから言いたい緊急避妊薬の市販化とリプロダクティブライツとインクルージョン

          先般からTwitterでBuzzfeedのこちらの記事が話題になっています。緊急避妊薬の市販化について厚生労働省が検討しているさなかで、日本産婦人科医会のアンケートの作為性に関する話です。 緊急避妊薬を薬局で買えるようにする。海外での事例が多いにも関わらず、日本では市販薬化が遅れています。このアンケート事例では、「性教育が不十分である」ことなどを理由に「今のままでは反対」という回答が54%となっていました。反対意見の根拠として、「緊急避妊薬を飲めばいいから避妊をしなくていい

          経験者だから言いたい緊急避妊薬の市販化とリプロダクティブライツとインクルージョン