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女性の昇進・職場のジェンダーギャップ

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女性のキャリアと職場でのジェンダーギャップについて生の体験談をまとめてます。
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大企業の女性執行役員がまだ珍しいようなので

自己紹介を兼ねて、わざわざnoteに記事を書くことにした理由を書こうと思う。きっかけは、Facebookでストレス解消と承認欲求を満たすために書き散らした投稿が意外と読んだ人のヒントになっていることをがわかったからだ。 私を直接知っている人が持つイメージほど、実は華々しいキャリアを歩んできたわけではない。まず、就職活動に失敗して大学を1年留年したし、管理職の打診を断ったこともあるし、人事権のある正式な管理職になったのも30代終盤だったし、執行役員になったのも割と最近で、同年

「キャリアの断絶」をリーダーシップに転換しよう

配偶者の海外赴任に伴い仕事を退職して、キャリアが断絶する。特に女性に多いケースですが、女性のキャリアというテーマを通じて、最近そんな方と何人かお会いする機会がありました。本人が会社員としてブランクがあることを引け目に感じてしまうのと同時に、企業側のアンコンシャスバイアスにより、採用が不利になることも多いようです。 特に、海外で新しい仕事をしたり、起業やNPOの立ち上げなど、むしろ日本国内よりも難易度が高そうなチャレンジをしているにもかかわらず、ご自身が「キャリアの断絶」と考

自分を変えることで前に進む

先日、MBAの女性向けのセミナーに登壇しました。シニアマネージャー層の女性二人で対談、という企画。 視聴者の方の質問に答えるコーナーで、チャットでいただいた質問がありました。 「お二人が今の立場にたどりついた要因は何ですか」 「変わらなければいけないタイミングで、自分を変えてきたから」 と答えました。 事前準備なしだと、自分でも思わぬ本質を突いた回答が出てくるのですね。普段そのように自覚したことはなかったのですが・・・。 振り返ると、40歳くらいになるまでは自発的

女性管理職のキャリア講座の登録者が500名を超えました

昨年7月にUdemyにて公開した「女性管理職からジェンダーレスなマネージャーへ。現役女性役員が語るキャリア講座」の登録者が500名を超えました。心から感謝申し上げます。 動画講座を開設した当初は、そもそも女性管理職という狭いテーマだったので対象者は少ないかもしれない・・と思っていましたが、想像以上に多くの方に届いているのが嬉しい驚きです。 特に、Udemy Businessという上位3%のトップ講座を、法人向けの研修プログラムとして提供するサービスがあるのですが、その対象

ロールモデルって何のために必要なのでしたっけ

「ロールモデルがいない」それが女性が活躍できない理由の一つ、という言説があります。私自身も「ロールモデルを探そうとしたけど、いない」と思ったことがありました。 最近は、自分の年齢が上がって、若い女性から(頼んでもいないのに(笑))ロールモデル候補として勝手に値踏みされることが増えているような気がします・・・。 そしてよく言われるのが、「私にはそこまではできない」「独身じゃないと無理なのだと思う」みたいなこと。「私の部下である以上、マミートラックなんてありえないと思った」な

中間管理職向けの時間管理の動画講座をリリースしました!

Udemyにて、2作目の動画講座「残業なしで成果を出す!1.5時間で学ぶマネージャーのための時間管理術【中間管理職のスケジュール管理講座】」をリリースしました! 前回は女性向け講座でしたが、今回は男女かかわらず”ジェンダーレス”な講座です。管理職に特化して残業時間を減らすコツを講座にまとめました。 2作目を制作にするにあたり、女性管理職を増やすために「自分に何ができるかな」と考えました。管理職に興味があっても「残業が増えるので無理」と諦める女性が多いことに思い至り。管理職

自分をインクルージョンできていないことに気付いた2021年

今年は、Udemyにて動画講座「女性管理職からジェンダーレスなマネージャーへ。現役女性役員が語るキャリア講座」を公開しました。初めて女性活躍というテーマについてまとまったコンテンツを実名で発信しました。「女性活躍」というテーマで実名で発信・・・。本気でやろうとしたことがある方ならわかると思いますが、かなりの勇気が要りました。矢面に立つ恐怖、ということもありますが、それ以上に「私なんぞがやってもいいのか?」という葛藤の方が大きかったです。 外形的な肩書やキャリアでいうと適任と

女性MBAホルダーのお悩み7選

今日、MBAホルダーの女性のためのキャリアセミナーに登壇しました。 45分という短い時間にも関わらず、たくさん質問をいただきました!ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。その場でこたえきれなかった点もありましたので、こちらに補足をしていきたいと思います。 MBAで学んだことがどのように仕事に役に立ったかグロービスの場合は、ほとんどがケーススタディで、レポートもプレゼンテーションも、自分がケースの主人公だったときにどう意思決定するか、というテーマに尽きます。オプション

執行役員を目指した本音の理由

とある方から「なぜ執行役員を目指すと決心したのか」という質問をもらった。若い人はおそらくそれを聞いてやる気をだしたり、高揚感を味わったりしたいのだろうが、残念ながら、私の本音はそういう類のものではない。そもそも、「やりがいのある仕事ができれば、出世は求めない」と思う方だったのだが、長い会社生活で現実に直面するにつれ、「出世を頑張った方が後悔しなくて済むだろうな」という、消去法的な選択の仕方をしたのが実態である。もともと成長意欲が高く責任感も強い性分なので、自然な欲求にまかせて

女性活躍を損得勘定で考えてみる

先日、女性活躍のテーマで無料セミナーを行いました。たくさんの方に聞きに来ていただき感無量です!今日は、そこで頂いた質問にあらためて答えてみようと思います。「女性活躍に取り組む気はあるのだが、昇格させようとしていた女性が産休・育休に入ってしまったので、結局できていない」と言い訳をする社長をどう説得するか。 経営者側は「本気でやるつもり」なのに、女性側の都合で進んでいない。ひいては「女性活躍はコントロールできない要素が大きいので、本気で取り組むのは難しい」という話ですね。経営者

女性管理職というテーマで発信する勇気【90%割引クーポンあり】

先日書いた通り、Udemyという動画プラットフォームで「女性管理職からジェンダーレスなマネージャーへ」というキャリア講座をリリースしました。友人・知人・同窓生の皆さんのおかげで、3日間で120名の方に登録いただきました。ありがとうございます!実名で「女性活躍&女性管理職」というテーマで発信するというのは、多大なる勇気が必要でした。そのことについて少し書こうと思います。 ★この記事の末尾に約90%OFFのクーポン付URLがあります★ 私が社会人になったのは四半世紀前(!!)

女性管理職のキャリアについて、動画講座を作りました【無料クーポン有】

ここ最近、Udemyという動画プラットフォーム向けに、動画講座の制作をしておりました。女性管理職比率の上昇が社会課題になっている今、悩んできた当事者だからこそ、語れることがあるのではないか、ということで、どのような発想で難所を乗り越えてきたのか、すべて詰め込んでみました。 (※無料クーポンは6月13日20時をもって終了しました。引き続き、約90%オフのクーポンを末尾に掲載しています) 約4時間弱の動画講座。スライドは188枚に上ります。オンライン動画を視聴する形態で、2分

男性が肩の荷を下ろせる世の中に #女性に活躍してほしい理由

#日経COMEMO から #女性に活躍してほしい理由 というお題がでています。 はい、活躍してほしいです。なぜなら男性も肩の荷を下ろせるから。 私自身、この時代に女性として生まれてキャリアを積み上げていこうと思った瞬間から、女性活躍というテーマには無縁ではいられない宿命を背負っております。就職活動の時に厳然と存在するジェンダーギャップに打ちのめされてから、「男性より2割増し優秀でないと同じ処遇は得られないのだなぁ」とう強い諦念とともにキャリアを積み上げてまいりました。当時

昇進のためにどのように自分を変えてきたか

先日、一緒に中途入社した同僚に「昇進するたびにどのように自分を変化させてきたかを知りたい」と言われた。6年前に同時に中途入社したときに私は課長で、その後、部長・執行役員と昇進したのだが、その同僚は部長で入社して今も部長を続けている。 彼が言うに、例えば、某取締役は有能な人だが、仕事をしていたら自然に昇進して取締役になったという印象。それにくらべて私は意識的にポジションを取りに行っているように見える、とのこと。近しい同僚として私のことを観察してきたけど、本人がどのように考えて