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ロールモデルって何のために必要なのでしたっけ

「ロールモデルがいない」それが女性が活躍できない理由の一つ、という言説があります。私自身も「ロールモデルを探そうとしたけど、いない」と思ったことがありました。

最近は、自分の年齢が上がって、若い女性から(頼んでもいないのに(笑))ロールモデル候補として勝手に値踏みされることが増えているような気がします・・・。

そしてよく言われるのが、「私にはそこまではできない」「独身じゃないと無理なのだと思う」みたいなこと。「私の部下である以上、マミートラックなんてありえないと思った」なんてことを言われたこともあります・・・

私自身は、良くも悪くも自分らしくいるだけなんですよね。逆に、いろいろあって、結果的にこういう人生になっちゃいました、としか言いようがないのです。別に、独身なのは仕事を優先したわけではないし、部下に特定の働き方を明示的に示したことはないのです。さらにいうと「私みたいになってほしい(ならないとダメ)」とは一回も言ったことはないのです。

ただ、見る側が勝手にバイアスをかけて解釈してしまうのですよね。

こうなると、自分の望む生き方をするための参照先としてロールモデルを探しているはずが、自分の可能性を閉じるための言い訳を見つける作業になってしまっています。すなわち、「●●じゃなきゃだめなんですか?」という質問を自分に問うている。それって(悪い意味での)優等生的発想ですよね。自分の外に型があって、その型に自分をあてはめればいけないと思っている。そして、その型に当てはまらなければ自分にNGを出す

とはいえ、それに納得できない自分もいる。だからモヤモヤする。

そんな感じではないでしょうか。

そもそも、自分を否定するためのロールモデル探しになっているのであれば、やめてもいいのではないでしょうか。「ロールモデルがいるとベター」が「ロールモデルを探さなければいけない」と変質してしまったら、もはや期待する効果は得られません。自分自身に対して「こうあるべき」といった「べき論」は、可能性を閉じる結果につながります。そうやって、悩む必要のないポイントで悩んで自信をなくす、そんなバッドサイクルは断ち切った方がいいですよね。

若い女性から値踏みされて、「私の望む完璧なロールモデルじゃない」と候補から外されるのは別に良いのですが、知らないところで誰かの可能性を閉じる機能をはたしてしまうのは、なんだか残念だな、と思っています。

(実際、ここで文字にするくらいしか私にできることはないのですが)

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