自分を変えることで前に進む
先日、MBAの女性向けのセミナーに登壇しました。シニアマネージャー層の女性二人で対談、という企画。
視聴者の方の質問に答えるコーナーで、チャットでいただいた質問がありました。
「お二人が今の立場にたどりついた要因は何ですか」
「変わらなければいけないタイミングで、自分を変えてきたから」
と答えました。
事前準備なしだと、自分でも思わぬ本質を突いた回答が出てくるのですね。普段そのように自覚したことはなかったのですが・・・。
振り返ると、40歳くらいになるまでは自発的に自分を変えたという自覚はないのですが・・・。というより、いろいろと外部環境的な災難が起こったことにより、「変わらざるをえない」という機会の方が多かったように思います。自分が変わらない限りはこの災難から逃れることはできない、と悟って、致し方なく変える努力をする。そんな感じでした。
なので、動機はどうあれ、「自分を変える」という経験値はあったということですね。
40代になって、「管理職になって高いポジションにつきたい」と決心したことにより、過去経験のある「自分を変える」という活動をバネにできていたようです。そして、「管理職になりたい」と思った動機は、ポジティブな動機もネガティブな動機もあります。むしろネガティブな動機が後押ししたのが大きく。「こんな状態はもう嫌だ」という動機です。
シニアマネージャーの役割のためにどう変えたかは、具体的にはこちらの記事に書いてます。
振り返ると、自分を変えるサイクルの速さが、役割や立ち位置を変えるスピードにつながっているわけですね。チャンスがきたタイミングでつかむ。チャンスが来るまでは待つ、という外部環境のスピードに依存した発想ではなく、まず自分を変えることでチャンスを掴みやすくする、という転換です。
「環境のせいにする」というレベルまで他責思考に至っていなくても、自分を変化させることは躊躇ってしまう。そんな人は多いのではないでしょうか。勇気が出るまで待つ、自信がつくまで待つ。勇気を出したり自信をつけるのは自分の気の持ちようなのに、機が熟すまで待ってしまう。そんな感じです。
自分を変化させられるかどうかが、自分のなりたい状態にする最強のドライバーであること。変化したい動機はネガティブなものでも構わない。ポジティブな動機が自分を突き動かしてくれるのを待つ必要はないのですよね。別に、「他人に嫉妬して苦しい」とか、「こんな自分が嫌で嫌で仕方がない」そんな動機でも、自分を変える行動のバネになれば何でもいいのです。
そんな風に考えるとすこしハードルが下がるのではないでしょうか。
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