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言葉で会いに行くのは、いつだって最短距離がいい
わたしたちは「体温」と会っている。
恋人は、小説のように話をする人だった。ロマンチストとは少し違う。恋人だけの表現と言ったら言い過ぎかもしれないけれど、その人の"口調"が好きというわたしの気持ちは、大切にしてもいいのかもしれない。
朝起きて、わたしは鏡を見る。別に自分の顔がかわいいと思っているわけではない。外の世界に出るための最低限の容姿まで持っていく作業を開始する。そのときにわたしは気づいた
「好きな人が、恋人になりました」
やっと。終わることが、始まったなと思った。
朝食の形に見える。あなたからの言葉を、囁きと言いたい。冬の空気に紛れて、誰の目にも映らないくらいに澄んだ気持ち。透明なままで、ふたり。
壊れる瞬間がある。
卵の黄身が割れる、窓が裂ける、涙が千切れる、欲が遠退く。
混ざり合う時にわたしは胸に手を当てていた、本能のような仕草だ。自分自身が生きていることを確認している。そしてまた、誰かの心に手を伸ばし
せめて、あなたの「愛し方」を真似したい。
「あなたのためだけを考えていたの。」
自分のことなんて二の次。
わたしという人間がいるよりも、他の誰かがいなくなることの方がよっぽど怖かった。
何より、あなただ。
愛する人のことを、重くみすぎてしまっているのだろうか。恋とか愛とか、その話をしないだけで息が苦しくなる。恋をしなければ、恋をしなければ。
自立することと、恋から離れること。
その二つは同じ天秤に掛けられない。満たされていないから恋
セフレBの左手は無重力
「この店、BGMがレッチリだ」
前日までどこに行っても達郎だのマライヤだのが流れていて頭痛がしたから、ひどくほっとした。
日付が変わっただけで「クリスマス?なんですかそれ?こっちは年末年始で忙しいんですけど?」みたいな顔をする街が、薄情で好き。
すこしだけ高めの入浴剤を購入してラッピングしてもらう。
「すぐに使いきれるもの」「捨てるときに困らないもの」プレゼントを選ぶ基準がこうなったのは、いつ