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2020年メルボルン滞在記

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オーストラリア・メルボルン滞在中のちょっとした日本との違いとか、失敗談を書いていきます。これからメルボルン来る方は参考にしてみてください。
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2020年9月の記事一覧

コーヒーに、物語は必要だろうか。

コーヒーに、物語は必要だろうか。

少なくともそこに人の手を介するのであれば、必要だ。
そうでなければ、その人たちは報われない、と僕は思う。

問題は、誰にとって必要かということ。
僕にとって、コーヒーを飲むときそういったコーヒー豆の物語があると、よりコーヒーを大切に楽しく消費することができるから、必要だ。

でも、そうではない人もいる。むしろその方が多いと思う。
コーヒーの産地や生産者、精製方法、そういったコーヒーが僕ら消費者に届

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経験を交えないと、単なる「知識」で終わってしまう。

経験を交えないと、単なる「知識」で終わってしまう。

コーヒーは、奥深い。
様々な議論が交わされ、歴史の中でも重要な役割を担い、今なお世界中で飲まれ続けている。どこに行こうが、その国にコーヒーがない、なんてことはないだろう。

それだけ市場の広く、様々な文献もあるコーヒー。
それを知ろうと図書館に籠り、雑誌や関連図書を読み漁ったことがある。
詳しくなりたいがために、知識をインプットした。

そのインプットしたものが、こうやって収録でアウトプットされる

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コーヒーを、みんなと一緒に消費したい。

コーヒーを、みんなと一緒に消費したい。

バリスタになってからものすごく思うのだが、バリスタとして働いていると、本当に他のカフェに行けない。
仕事中にもコーヒーに触れて味もチェックしているため、コーヒーに飢えているわけでもない。行こうと思っても営業時間もどこも同じで仕事が終わってもどこにも行けない。

さらにはTakeawayのみ、且つ5km圏内の移動しか認められていないメルボルンでは、ことさら近くのカフェにしか行けず。

そんな中で先週

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どこでも繋がれる世の中だからこそ。

どこでも繋がれる世の中だからこそ。

メルボルンがあるオーストラリアは、南半球に位置し日本とは季節が逆だ。
執筆時は9月後半で、日本は秋めいているかもしれないが、メルボルンはもうぽかぽかと陽気な日を感じられる、春だ。

でも、そんな情報はネットの世界であればどこにでも載っている。
そうか今のメルボルンは温かいのか、日本と違うのか。なんてのはGoogle先生に問えば一瞬だろう。

はたまた現地の人と繋がって、今日の天気は何?と聞けば、よ

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今後、「バリスタ」をしていくつもりはない理由。

今後、「バリスタ」をしていくつもりはない理由。

ビザの任期満了が近づき、日本に帰る日が近くなってきた。
嬉しいことに帰国後の活動について興味を持ってくれる方がいる。僕もその方のために胸を張ってこれをしたいと言えるよう、言葉と行動にしていきたい。

なのでこんな収録を残した。

この収録では、主に二つのことを簡単に話している。
①日本で、コーヒーを軸と活動をし、拠点を増やすこと
②海外で、コーヒー文化を発信する活動

①も②も共通することは、コー

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音は、自由を掻き立てる。

先日、メルボルンに流れるYarra Riverのほとりで収録を行った。

この収録では主に頂いたコメントに対しての返事をしたものだ。
もともとこの川沿いで収録をしようとは思ってはいなかった。天気がとてもよく散歩している中で、この川の流れる水の音がBGMにあったら、よりメルボルンを感じられるかな、と思い散歩がてら収録を行った。

その収録を改めて聞きなおしてみた。面白い。音声のみ、という視覚情報がな

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美味しさを越えた、面白さ。

美味しさを越えた、面白さ。

先日こんな質問をいただいた。

「同じお店でも味が異なるのはどうしてですか」

くださったのは同じメルボルンに長く住む女性からだ。

このメルボルンは世界的にもカフェの街として有名で、信号機の数よりもカフェが多い、なんて話をよく聞く。

そんなカフェ文化が盛んでなのは、バリスタとしての技術やホスピタリティを磨こうとする人が多いことも理由の一つ。

僕もメルボルンというコーヒーの街に魅せられて来た一

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ソフィーはなぜオーストラリアに来たのだろう。

ソフィーはなぜオーストラリアに来たのだろう。

今僕の働いている職場には、ソフィーという女性がいた。歳は2つ上の28歳。彼女の出身はイギリス・バーミンガムの田舎だ。彼女も同じくワーキングホリデーの制度を使ってオーストラリアに滞在し、つい先日ビザの有効期限が切れるため帰国した。

彼女と話している中で、ふと思ったことがある。
なぜ彼女はオーストラリアに来たのだろう。

日本人は特に、英語の文化に触れてこなかったからこそ、この英語圏の国に憧れを持つ

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「ありがとう」に慣れていたかもしれない。

「ありがとう」に慣れていたかもしれない。

ルワンダに住む日本人の方とお話する機会があった。
その人と話している中で印象的に残っているのが、「オーストラリアではありがとうの返しは何て言っていますか」という質問だった。

考えたことがなかった。You're welcomeではなく、見よう見まねで使っていた言葉があったのだがとっさに出なかった。

ルワンダではこういうらしい。
"Thank you, too"

日本語で訳せば、「こちらこそあり

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英語を話す「目的」を定める。

英語を話す「目的」を定める。

僕は英語をそこまで喋れない、という前提で聞いてほしい。

英語について、僕から皆さんにその知識を教えることはできないと思う。
日本にいた時は気付かなかったが、英語を話せる日本人はそこら中にいる。そして彼らから英語をどう学んだかを聞いた方が、より説得力はあるはず。

そんな中で、こんなラジオを収録した。

バリスタに必要な英語力。いやバリスタに限らずどの職種においても海外で働くとなったら越えなければ

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ある映画でみた、カフェでの黒人差別

ある映画でみた、カフェでの黒人差別

NetFlixのオリジナル映画シリーズ『Umbrella Academy』
これが今オーストラリアでは大人気を博している。僕も家で映画を見る機会多くなり、映画好きで同じ職場のジョージにこの映画をお勧めされた。

現在、この映画はシリーズ1と2が放送されており、シリーズ2は登場人物の一人が超能力を使って仲間を全員過去に飛ばし、舞台は1963年付近から始まる。

実はこの映画には、度々コーヒーが登場す

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コーヒーは、日々新しくなる。

コーヒーは、日々新しくなる。

「コーヒーを読む日曜」と題してコーヒーについて話すラジオを毎週日曜の朝、している。これはStandart Japanというコーヒー雑誌の発行するニュースレターを題材に話している。

世界のコーヒー情報が、日本では一番早く手に入る情報誌だと思う。それだけ内容の濃い雑誌、そしてニュースレターだと思う。
そのニュースレターを読んでいると毎回思うことがある。

コーヒーって常にアップデートされているなぁ。

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音声だけで、人と人とが繋がる世界

音声だけで、人と人とが繋がる世界

つい一週間前ほど、コロナが今ほど酷くはなかったメルボルンでお会いした日本人の女性からDMが来た。

内容は、彼女がお世話になった留学エージェントの代表の方が僕のラジオを聞いてくれて、そのメルマガで紹介されています!ということだった。

そう、ある留学エージェントのメルマガで僕のラジオが紹介されたのだ。
アクティブウーマンという女性向けの留学に特化したオーストラリア留学専門店だ。

朝からめっちゃ嬉

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コーヒーは、名脇役である。

コーヒーは、名脇役である。

コーヒーと運動の相性について話したことがある。

もしかしたらコーヒーによってダイエットに成功したかもしれないという経験から、コーヒーのダイエット効果について調べていた。
既に研究結果として、コーヒーのカフェインによって脂肪燃焼効率を高める効果が確認されている。

そう、コーヒーと運動は相性がいいのだ。

ただ僕は、そのコーヒーに含まれる成分どうこうというよりも、
コーヒーという概念がもつ、その親

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