【連載詩集】No.20 優しくないインターネットなど必要ない。
全くもって、反吐が出る。中指を立てる。
やめてしまえ、やめてしまえ、必要ない。
優しくないインターネットなど必要ない。
インターネットなど見なくてもよろしい。
罵詈雑言が飛び交う、塵のような時の道。
ヒトをヒトとも思わないような発言の雨。
夢を叶えられなかった不幸な連中の呪い。
平気で誰かを裏切ることができる大人達。
自分がいちばん偉いと踏ん反り返る輩達。
金のことばかり考えている拝金主義者達。
フォロワーが全てだと煽るプロパガンダ。
つまらない情報の雨に人々を導く扇動者。
格好ばかりの人間が集まるコミュニティ。
全くもって、反吐が出る。中指を立てる。
やめてしまえ、やめてしまえ、必要ない。
優しくないインターネットなど必要ない。
インターネットなど見なくてもよろしい。
己の時間を大切にし、自分の人生を歩け。
常日頃からオフラインせよ、回線を切れ。
たった一人で自己研鑽にすべてを捧げよ。
優しくないインターネットなど肥溜めだ。
気高い魂を侵されることなく言霊を紡げ。
私は優しいインターネットを愛している。
あなたに会えたインターネットが好きだ。
あなたが紡いだ優しい言葉たちが好きだ。
あなたは流星、あらゆる可能性の集まり。
あなたの言葉は、人々の心を優しくする。
あなたが静かに書く文章は素朴な財宝だ。
あなたの個性を殺す連中など気にするな。
あなたの心を痛める言葉を私は許さない。
あなたを守るために私は野蛮な虎を飼う。
あなたがいないインターネットは侘しい。
あなたを毒すインターネットは必要ない。
優しくないインターネットなど必要ない。
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