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【うたかたの日々のために。】No.4 「区役所」


 目黒区役所の受付を待ちながら、この文章を書いている。目の前に、茶色いベンチをアスレチックがわりにして遊ぶ小さな女の子がいる。その姿を見ながら、車椅子に乗る老人が、女の子の機敏な動きをたたえて拍手をしている。きゃっきゃ、きゃっきゃ、と声がひびく。僕は785番の番号カードを持ってぼんやりとしている。区役所には、家族連れ、夫婦、カップル、男の人、女の人など、色々な人たちがいる。皆それぞれの人生を生きる、いち地域住民である。老いも若きも、金持ちも貧乏も、健康も不健康も関係なく、わたし達は区役所に集まる。思えば、これだけ統一性のない人種が集まる場所もなかなかないよなと、なんだか不思議な気持ちになる。「おじいちゃんの名前の綴りは『明るい男』でしょ」と、車椅子に乗った老人が付き添いの家族に確認されている。たぶん、明男(あきお)という名前なんだろう。女の子はその間もずっと、きゃっきゃ、きゃっきゃ、と遊ぶ。(狭井悠)


《今日のぼんやり》

 毎日更新197日目。今日、区役所に行ってきた。目黒区民になり、やっと、年末タスクの終わりのスケジュールも見えてきた。いろいろな人との出会いと別れがあった1年となった。自分がこれからどんな風に変化していくのか、これまでは周りの環境に任せてどんどん突き進んできたけれど、このあたりでしっかりと取捨選択しながら、広げた伏線をひとつずつ回収していく予定だ。2018年は、得意なことだけをやる1年にしようと思っている。

 今日もこうして、無事に文章を書くことができて良かったです。

 明日もまた、この場所でお会いしましょう。

 それでは。ぽんぽんぽん。

サポートいただけたら、小躍りして喜びます。元気に頑張って書いていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。いつでも待っています。