3月9日から20年。ドラマ「1リットルの涙」は実は問題作だった?!
皆さん今日は3月9日。
平成世代にとって有名な曲、レミオロメンの「3月9日」がリリースされてからなんと今年で20年になるのです!🎸
この3月9日は、ドラマ「1リットルの涙」のなかで歌われたことがきっかけで大ブレイクし、今や卒業シーズンの定番曲となりました。
1リットルの涙の概要は、これです。
当時若者を中心に多くの人々を感動の渦に巻き込んだドラマ。
しかし、このドラマ実はかなりの問題作なのです🤔
当時私の母親がカンカンに怒っていました。
しかも3月9日が歌われるシーンにです。
というのも、このドラマの最も感動とされるシーン、タイトルの1リットルの涙が出てきて、3月9日が歌われるエピソードが、
病気が進行し、障がい者になった主人公が、普通高校から追い出されるシーンなのです。
名門校に在学し誇りを持つ主人公が、在学中に病気にかかり、その高校卒業を諦め、他の学校(特別支援学校)に転校してしまうのです。
まずドラマの中で主人公への学校側からの配慮が全然ありませんでした。
全て主人公やその友人に任せっきり。
そのせいでトラブルが起き、ストレスになり、こじれた展開なったのです。
このドラマの原作は、1980年代なのでまあ障がい者への配慮などの考えも乏しかったのかもしれませんが、このドラマ自体は設定を平成にしており、障がいのある学生へのサポートは必須だとの価値観は広まっていました。
実際私も当時中学生で、身体障がいのため車いす生活でしたが、普通学校でしたし、受験もしました。
周りからの批判や他人のことを考える主人公は、特別支援学校へ転校することを決めます。
それを、「決断🔥」やら「卒業🌸」、「自立」と捉え、キラキラ✨と感動として持ち上げる、なんともえげつないドラマです。
ドラマのストーリーの描き方に母親はカンカンでした。
これだと障がいを持つと挫折があたりまえだったり、障がい者が健常者のとこで切磋琢磨するのが"迷惑"みたいな価値観のもとで描かれていますよね。
このドラマは、当時の私のようにティーンにも人気だったので余計母は怒っていました。
1リットル涙の原作を私は読んだのですが、転校時「行かないでと言ってほしかった」と主人公の声があり、やっぱり選んだではなく、選ばされていたんだなと思いました。
それを卒業とかいってポジティブに周りがみるのは理不尽だと思います。
話変わります。
3月9日が誕生日の友人が私にはいるのですが、レミオロメンだねっていうと彼の表情が固まりました。
どうやら彼は学生時代にいじめられていたようで3月9日をずっといじられていたようです。
いじられたと書きましたが、何をされていたかどうかは分かりません。
3月9日には、キラキラ感動の裏に理不尽に泣いてた人がたくさんいるのです。
執筆者、ハイサイ・オ・ジサン
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