【ルーツ旅🌺寺社と神話を訪ねる①】自分だけの「物語」を見つけに行く
あなたは、これまで生まれ故郷の神社やお寺をどれぐらい訪ねたことがありますか?
私は、寺社がたくさんある奈良市で生まれ育ったにもかかわらず、実際に行くことは滅多にありませんでした。もともと興味がなかったのもあるし、中学・高校と大阪の学校に通い、進学のために18歳で家を出たからなおさらです。
奈良に住んでいた頃に私が訪れたのは、東大寺・春日大社・興福寺・法隆寺と、ほとんど中高生の修学旅行レベルでした😅。
▼ルーツ探しと寺社の深い関係
こんな私ですが、5年前に自分のルーツ(先祖)探しを始めてから、積極的にお寺や神社を訪れるようになりました。
ご存じの人も多いでしょうが、ルーツ探しと寺社には深い関係があります。
たとえば、菩提寺を訪ねて過去帳を見せてもらったり、氏神を訪ねてご先祖の痕跡を探したりと、寺社は先祖を調べるための大きな手がかりになるのです。
私もこの5年間で50以上の寺社を訪ね、そのたびに押してもらった御朱印帳は2冊目に入りました。
ちなみに、1冊目の御朱印帳はこちらです(椿の柄🌺)⤵
▼先祖に関係しそうな寺社を訪ね歩く
ただ、ルーツ探しを始めたばかりの頃、私にそんな知識はなかったので、単に先祖に関係しそうな寺社を探して、あちこち訪ね歩くだけでした。
最初に行ったのは、山形の神社です。5年前、戦国時代のご先祖を見つけたときに、本家の近くにある神社を訪ねました。
あの時私は、白蛇に関するものがないか、神社の中をくまなく探しました。実はひそかに、私が子どもの頃に出会った白蛇が、自分の先祖に関係しているんじゃないかと思っていたからです。
山形から帰ったあとも、私は白蛇と先祖の関わりを調べるために、あれこれと文献を調べたり、寺社を訪ねたりしました。
▼ルーツ探しをする目的は2つあった
こう書くと、なんだかオカルティックな話をしているような気がするかもしれませんが、そうではありません😅。
これは、ルーツ探しをするときの動機や目的にまつわる話なんです。
前に書いたように、私がルーツ探しを始めた目的は2つの謎を解くことでした。
1つは、実家にまつわる謎です。なぜ、うちの実家はあんなに奇妙なのか。
こちらは先日ようやく謎が解けました。やはり私がうすうす感じていたとおり、筒井家の曽祖父がすべての原因だったのです。
80年以上前、彼が悪意のタネをまいたからこそ、いま私がここに存在する。その客観的な因果関係がはっきりしたことで、私の心の中にあったもやもやが晴れた気がしました。
▼ルーツ探しで、自分が納得できる「物語」を見つける
もう1つは、自分自身にまつわる謎です。
これは実家の謎と違い、きわめて主観的な話なのですが、私は何をやっても物事が大ごとに、ドラマチックになる傾向があり、しかもとても運が強いのです。
でも、それにふさわしいバックボーンが何もないため、私はずっと奇妙な居心地の悪さを感じてきました。心置きなく自分の境遇を受け入れるためには、それにふさわしい「物語」が必要なのです。
私は当時、そのことを明確に意識していたわけではありませんが、今になって振り返ると、私はルーツ探しをすることで、自分が納得できる物語を見つけようとしていたんだと思います。
▼自分だけの「ファミリーヒストリー」を書く
一般的に、「先祖探し」というと、過去の客観的な事実(記録)を探すことをいいます。過去にご先祖が存在したからこそ、今の自分が存在するのであり、その記録を探しに行くのです。これは私の場合、実家の謎を解くという1つめの目的で行ったことです。
でも、私が自分自身について納得するためには、過去の主観的な事実(物語)を探しに行く必要もありました。つまり、2つめの目的を達成するためには、過去の記録をもとに、自分自身の主観的な「物語」を作り上げる必要があったのです。
そう信じられれば、私は現在の自分を受け入れることができ、これからの人生を前向きに生きていけるようになるはずです。
そして、これはあくまでも主観的な話なので、誰に遠慮する必要もありません。客観的な事実と主観的な物語をきちんと区別できるのなら、それを子孫に伝えるためのファミリーヒストリーに記載しても構わないと思います。
これは世界に1つしかない、貴重な私自身の物語なのですから。
▼寺社と神話を訪ねる旅
私が始めたのは、自分のルーツには白蛇が関係しているという仮説を証明するための寺社への旅でした。
これまで私が書いてきたのが客観的な事実、いわば表のルーツ旅だとすれば、これから書くのは主観的な物語を多分に含んだ裏のルーツ旅です。
私の旅の裏側には、こんな話が潜んでいたのだと知って楽しんでいただければ幸いです😊
また、寺社への旅から派生して、興味深い施設やイベントを体験したときの話もシリーズ化していこうと思っています。
さて、物語を作るには、神社やお寺を訪ねるだけではなく、そこに含まれている由緒や神話についても知らなければなりません。そこで、これからは必要に応じて古事記など神話レベルの話もしていきます。
きっと、それまで日本の歴史について何も知らなかった私が、少しずつダイナミックな世界に引き込まれていく様子が伝わるのではないでしょうか。
ということで、次回以降は4年前の春、私が初めて大神神社を訪れた際の話を書いてみようと思います✨
(続く)
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