マガジンのカバー画像

ボンクラはみんな生きている

150
主に少年時代のしょうもない考え、情けない話、エッチな妄想、本来なら蓋をして忘れておきたい話題など。
運営しているクリエイター

2020年3月の記事一覧

死ぬワニとケーキ屋のクマの話

 ツイッターで「連載」されていた「作品」が(一部で)ブーイングされるという事態がたまにある。
 ごく最近だとワニが死ぬ話、ちょっと前はケーキ屋のクマの話があった。

 これは別に作品の内容が悪かったのではないと思う。多分「個人(アマチュア)が日記のように描いていたと思ったものが、実はプロによる作品とわかってしまった」事によるブーイングなのではないか。
 特に今回の死ぬワニ騒動に関しては、単なるプロ

もっとみる

二次創作は便利だ

 自分の創作の前段階として考えると、2次創作はすごく便利だ。何しろその作品の世界がどんな構造をしているのか。登場人物はどんなやつで、関係性はどうなっているのか。乗り物やアイテムは何があるか。その他諸々を説明する必要がない。

 その世界の構造を説明するのってなかなか難しく、下手すると登場人物に不自然な発言をさせてしまったりする。「ここは太陽系の第3惑星の地球という星で、大気の成分は~、重力は~」な

もっとみる

時代劇は面白い?

 少し前、「忠臣蔵」の物語を小学生ぐらいの子が知らないという話題があった。もともと「忠臣蔵」(「仮名手本忠臣蔵」)というのは元禄の頃に起きた事件から(事情は察せられるが)色々改変して演劇にしたもので、例えば実際の事件での登場人物の一人は「大石内蔵助」だがそれをもじって「大星由良之助」になっている。設定されている時代もその頃よりずっと前、鎌倉時代の終わりから南北朝時代という事にしている。最初から「時

もっとみる

ハガキ職人に学べ

 昭和の頃によく「マンガの描き方」みたいな本があった。1コマで完結させる、2コマで完結させる、3コマで完結させる(序・破・急)、4コマで完結させる(起・承・転・結)、5コマで完結させる。だいたいこの中に基本パターンがあるように書かれていたと思う。

 ドラえもんに「ボールに乗って」という短い作品がある。まずドラえもんが大きなボールのような乗り物の前に立っている所にのび太が来る(起)、一緒に乗ってバ

もっとみる

デニケン症候群

(無料記事に変更しました)

 ウルトラマンに「バラージの青い石」というエピソードがある。これについて作家の山本弘さんが「ウルトラマンのオーパーツ」というタイトルで、確かmixi日記で書いていた。

 このタイトルの上手さに感服した。「オーパーツ」、アウト・オブ・プレイス・アーティファクツ、場違いの工芸品。意味は分からなくても聞いた人は多い言葉だと思う。

 この場合タイトルの一つ目の意味は、「バ

もっとみる

私はなぜ昔のタモリを評価するのか

 みうらじゅんが以前新聞で、自分で質問を考えて自分で答えるという連載記事をやっていた。

 この中で「小説の登場人物が覚えられない」というものがあって、回答は「映画化されて自分の知っている俳優が演じる事を考えたらいい」だった。「ただし、俳優の選び方で原作と全く印象が違う話になったり、シリアスな話がシュールなお笑いコントになったりする可能性があります」(うろ覚え)ということだった。

 とても解りや

もっとみる

自分の才能は隠れているものである

 あの「ドラえもん」に登場するのび太が、いつも射撃とあやとり以外はダメなヤツと勘違いしている人(=あまり読まない人)には、「のび太の結婚前夜」で、のび太がオープンタイプのスポーツカーを乗り回しているのを不思議に思う人がいる。

 でもこれ、「ドラえもん」を読み込んでいる人には不思議ではない。「ミニカー教習所」というエピソードでは、のび太は性格が変わったように、いや、本来の性格が出たかのようにオープ

もっとみる

ウケが良ければ良いのだろうか

 ブルートレインの廃止に対して「お前らが乗ってないからだ」というのがツイッターで良く回ってくる。

 こういうのってウケるらしい。あと、自分が関わっていない趣味にこういう風にツッコミ入れると、優越感があるらしい。

 でも実際には「お前ら」が乗っても結局ブルートレインは廃止になっていたよね。

 そもそもブルートレインというのは東京対九州を最速で結ぶために設けられた。山陽新幹線の博多開業で、その本

もっとみる

1984(昭和59)年の「夏の氷カルピス」のCM

(この記事は拙ブログ「俗世界の車窓から」とほぼ同じ内容です)

 1984(昭和59)年、カルピスのCMが斉藤由貴になる前年の夏(だと思う)、すごく印象的なCMが流れた。印象的というのは自分にとってなんだけど。

https://youtu.be/c1Kiq5dayIY

 昭和を思わせる夏の海の風景、白い帽子にセーラー服を着て髪をおさげに結び(当時でも「少し懐かし」になっていた)、かき氷を持った

もっとみる

メモ 「オタク的とは何か」

・多分「マイナーな物事を掘り下げて調べたり取り組んだりする人」と「最新の(深夜)アニメ、ゲーム、マンガなどを追いかける人」の二種類の使われ方がある

理屈はよくわかるんだけど

 鉄道関連の撮影会や運転会というやつがある。参加費を払って撮影させてもらう。払ったお金は鉄道会社とか保存活動をしている人の所にいく。理屈はよくわかる。

 南部縦貫とか尾小屋とか、かなり面白い。行ったことはないが片上も面白そうだ。

 ただ、時として「俺、なんでこんな所にいるんだろう」と思ってしまうイベントもある。

 誰が悪いというのではない。大盛況の撮影会だからこそ、「俺が写真を撮って何になる

もっとみる

続 鉄道ブームと言っても

 そういえば「日経レイルウェイ」とか「鉄道ニュータイプ」とかは出なかった。ホビージャパンやモデルアートから鉄道模型本が出たけれど、特に新しい部分があった訳ではないように思う。

 誠文堂新光社も参入するものの、各種「ガイドブック」や「子供の科学」の経験を生かしきれず長く続かなかった。実際、「なんかイマイチ」の本だった気がする。

「アニメと鉄道」や「寅さんと鉄道」など、鉄道雑誌以外から出てくるよう

もっとみる

生まれる前に無くなっているものだから興味無いだろうというのは間違い

 マーケティングみたいなものというか、単純に、趣味をやっている人を対象にした場合、「多分年齢的に接点が無いだろうから、興味も持てないだろう」みたいな考えは間違えだと思う。

 自分自身、ブルートレイン目当てで買った鉄道雑誌に「足尾のフォード」、「南筑のブタ」、「根室の銀龍号」を見つけて興味が湧いた事があった。各車両、知らない人がいたら検索してね。国際的にはそんなに珍しくもないのには、もう一回たまげ

もっとみる

趣味は小さい「好き」の積み重ねでいい

 よく趣味に関して、硬く考えすぎている人がいる。生きていきやすくするのが趣味なのに、難しく考えすぎなのかもしれない。

 一番の原因は「既に存在する趣味業界の共通の価値観」とか、ひどいのになると「オレの正しいやり方」を押し付けてくるのがいるからだ。これでは生きづらくなるばっかりだ。

 だから自分のおすすめは「何となくバスとかに乗って海とか山とかに行ってみる」とか「適当な本を読む」とかだ。第一歩は

もっとみる