死ぬワニとケーキ屋のクマの話

 ツイッターで「連載」されていた「作品」が(一部で)ブーイングされるという事態がたまにある。
 ごく最近だとワニが死ぬ話、ちょっと前はケーキ屋のクマの話があった。

 これは別に作品の内容が悪かったのではないと思う。多分「個人(アマチュア)が日記のように描いていたと思ったものが、実はプロによる作品とわかってしまった」事によるブーイングなのではないか。
 特に今回の死ぬワニ騒動に関しては、単なるプロ作品であるのみならず、映画化などの大きなプロジェクトである事らしいという話が流れたとたんのブーイングである。

 あれ、こんな話が昭和にもあったなと、「一杯のかけそば」騒動を思い出した。貧しい親子が、かけそば一杯を注文して~という「感動」の話が都市伝説のように広まったのだが、実はこれの元ネタがある童話であったという話だった。聞いた話では作者に文句を言ってくる人もいたらしい。

 これって「ジャンルが違ったから嫌だ」(それはわかる)みたいな話なんじゃないだろうか。
 感動の実話とか個人の日記には、それが好きなファン層がいるんじゃないか。

 だから「匿名の感動の話」である「電車男」はうまく逃げ切れたんじゃないか。
 なんとなくそう思っている。

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