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短編

25
まとまりのない言葉たち。
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#音楽

2019年、寒い春。

2019年、寒い春。

踵を潰した。
枯れてゆく花を数えて、
公園の砂場に落ちた寂しいスコップを見つめる。
そんな人生を送っているのが主人公の僕である。

泣き腫らした目と
赤い鼻、
下を向いたまま声を殺していた彼女を
思い出すたびに心がずきずきと痛む。
それでも尚、飄々としながら息をしていた。
なかなか かさぶたにならないこの傷は、
一生治らないんだろうなと、どこかで諦めがついていたのだ。

アイスを買いにコンビニへ

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潰散、

潰散、

涸渇した。
床には1本120円の発泡酒の空き缶、ちらし、枯れたサボテン。虚しい夕焼け。

「殺してくれよ。」

ゆれる電気の紐に向かってそう言った。
言ってみたのはいいものの、うんともすんとも言わない。

こんな細い紐じゃ首もつることができないなぁ
と考えながら脈をはかる。正常。

水道が止められた。

本当に涸渇してしまった。
僕の人生は終わりだ。
ジャンプに挟まってた宝くじが一等だったとかそん

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弛み

弛み

止まりかけた、
何がかなんていうまでもない。

「人生だよ、人生」

独り言だけがポツンと側に居た。
コンビニで安い酒を買った、飲めもしないのに。
振られてやった、たいして好きじゃなかったし。

秋雨前線が南下、東京の街を濡らした。
終わらない就活、リクルートスーツの裾から雨が垂れている。

使い古した黒いパンプスのヒールが折れた帰り道、
転けた、擦り傷、
いたい、いたい、いたい。いたかっ

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