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めんま、
2019年2月8日 19:21
踵を潰した。枯れてゆく花を数えて、公園の砂場に落ちた寂しいスコップを見つめる。そんな人生を送っているのが主人公の僕である。泣き腫らした目と赤い鼻、下を向いたまま声を殺していた彼女を思い出すたびに心がずきずきと痛む。それでも尚、飄々としながら息をしていた。なかなか かさぶたにならないこの傷は、一生治らないんだろうなと、どこかで諦めがついていたのだ。 アイスを買いにコンビニへ
2019年2月9日 23:46
2018年11月5日 23:26
涸渇した。床には1本120円の発泡酒の空き缶、ちらし、枯れたサボテン。虚しい夕焼け。「殺してくれよ。」ゆれる電気の紐に向かってそう言った。言ってみたのはいいものの、うんともすんとも言わない。こんな細い紐じゃ首もつることができないなぁと考えながら脈をはかる。正常。水道が止められた。本当に涸渇してしまった。僕の人生は終わりだ。ジャンプに挟まってた宝くじが一等だったとかそん
2018年11月14日 00:36
止まりかけた、何がかなんていうまでもない。「人生だよ、人生」独り言だけがポツンと側に居た。コンビニで安い酒を買った、飲めもしないのに。振られてやった、たいして好きじゃなかったし。 秋雨前線が南下、東京の街を濡らした。終わらない就活、リクルートスーツの裾から雨が垂れている。 使い古した黒いパンプスのヒールが折れた帰り道、転けた、擦り傷、いたい、いたい、いたい。いたかっ