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天羽ころもの美術館めぐり

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私が訪れた美術館、展覧会等のレポートをまとめたマガジンです。 自分が感じたこと、考えたことを自分の言葉で語ります。まだ訪れた事のない人に対して紹介するというよりは、同じ展示を見た… もっと読む
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記事一覧

あるのはロックと、愛と平和。|奈良美智 The Beggining Place ここから

あるのはロックと、愛と平和。|奈良美智 The Beggining Place ここから

奈良美智って、ナラヨシトモって読むんだ。
私ずっと、ナラミチって読んでた。
勘違いに気づいたのは、今年に入って青森に引っ越してきて、あの有名なよく見る少女の絵を描く画家が青森県弘前市の出身だと知った時だった。
可愛くてポップな絵柄だし、勝手に女性画家だと勘違いして、そう読んでしまっていた。ああ恥ずかしい。誰か私を殴ってくれ。

そんなアホ丸出しの私が、青森県立美術館にて開催されていた奈良美智さんの

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包まれる安心感と、飲み込まれる恐怖。|大巻伸嗣 地平線のゆくえ

包まれる安心感と、飲み込まれる恐怖。|大巻伸嗣 地平線のゆくえ

休日、ふと美術館に行きたくなったので、少し足を伸ばして弘前れんが倉庫美術館に向かった。その名の通り、以前倉庫として使われていたという煉瓦造りの建物の中では、アーティスト・大巻伸嗣 による東北地方初の個展が開催されていた。
大巻伸嗣の世界と、彼が青森県内をリサーチする中で見つめた自然、人々の記憶はどのように融合したのか。
拙い言葉ではありますが、見たこと、感じたことを綴ります。

作品は全て、撮影可

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歴史と黒歴史は紙一重|庵野秀明展

歴史と黒歴史は紙一重|庵野秀明展

まず初めに大変失礼なことを申し上げると、私は最近まで日本の「ロボットアニメ」の見分けが付きませんでした。ガンダム、マクロス、アクエリオン、エヴァンゲリオン…さして興味を持ったことのなかったジャンルでしたので、中高年が、最近の若いアイドルはみんな顔が一緒に見える!と言うのと一緒で、みんな同じ顔に見えていたのです。

そんな私が、近所の美術館で庵野秀明展というものをやっているらしいから、せっかくならば

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「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」に行ってきました

「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」に行ってきました

こんにちは、さえです!
外に出ると近所のお庭に咲き誇っているツツジの香りが漂っていて、なんともいい季節だなぁ、と感じている今日この頃です。

さて先日、 ウェス・アンダーソンすぎる風景展 に足を運びました。

その中で気に入った作品を数点、シェアしたいと思います。

これから行く予定の方は、ネタバレになってしまうかもしれませんのでご注意ください!

ウェス・アンダーソンすぎる風景展、通称AWA展と

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