「君のセンスに任せる！」は難問すぎるのよ

チョコより酒をくれ。瑞野蒼人です。

ご存知の通り、昨日はホワイトデーでした。
１ヶ月前はバレンタインデーでした。

我が職場でも他聞に漏れず、義理チョコ合戦になりまして。珍しいでしょ。この時代に義理チョコがちゃんと飛び交ってる会社なんて。もう渡さないほうがスタンダードなんじゃない？って思ってましたけどね。で、私も同僚からばら撒きチョコを頂きましたよ。ばら撒きとはいえゴディバのちゃんとしたやつだったけど。ほいでよ、さあお返しなんかすっかな〜まあ大した金額じゃないから気持ちだけでいいか〜って思ってたんです。

そしたら13日の夜ですよ。急にうちの上司が「男メンバーで金出し合ってなんか代表で誰か渡したらイイんじゃない？」って言い出しまして急に。

いやいやいや。もうそうなったら確定演出じゃないですか。一番下っ端の私が何か買ってくることになるのは。多分読者の皆さんでも簡単に読めちゃうでしょ、これぐらいの流れはさ。

いやいやいや私ではちょっと・・・何買ってきたらイイんですか？ってちょっと困った感じで聞いてみましたわ。そしたら、こう返されました。

「君のセンスに任せる！」って。
わーお。

いやいやいや上司！！私のセンスを買われても！！！そんなに女にモテるわけでもなくなんとなく真面目で仕事が手早いからちょっと一目置かれているぐらいの何てことないどこにでもいる若者に果たしてセンスがおありだと思っていらっしゃるのかしら！？！？！？
過信しすぎないでくださいよ若者を！！！って思ったわけ。

ほら、だってさ。想像してよ。
これでなんか買って渡して変な空気になっても困るし、かといってめちゃくちゃウケ狙ったプレゼントとか買えないじゃん？ちゃんとしたお返しではあるし、上司からも金を徴収してるから。退勤後に買いに行くからあまり迷いすぎると店が閉まるし。

だからもうクイックに、あまり迷わず。
直感を信じて私はプレゼントを揃えました。

「自分が好きなもんでええわ」と思って、神戸のモンロワールのリーフメモリー（木の葉の形をした小粒チョコ）と、あっても困らないようなハンカチ系の雑貨を買って渡しましたよ。チョコは最近出たばっかりの新味のやつ。そしたら幸いにも「これめっちゃ好き！！」って喜んでもらえてなんとか面目を躍如したわけです。

こうして私は社会人1年目の
ホワイトデーを無事に乗り切ったわけですが。
これで外してたら来年はなかったね。

やっぱりさ。気軽に「君のセンスに任せる！！」とか言うモンじゃないね。だって相手のセンスがそれなりにないと自分の期待値絶対に超えてこないしガッカリする未来が見えるし。書類とか資料とか作らせる時もさ、本当に心配なら全部指示するだろうし、逆に相手が経験値高いなら「君のセンスに任せる！！」って言えるじゃん。

それはもう自分の「相手のセンスを見抜く力」が問われる難問だし、逆に言われる側にとっても「自分のセンスが試される」難問だし。誰も得しないし、正解しても不正解でも誰も感動しないクイズだよな。

東大王ならどんなふうに回答するんだろう。
「君のセンスに任せる！」ってクイズ。
人類最大の難問でしょ。

おしまい。