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フジテレビが懐古厨なだけなのか『時代が一周した』と思うべきなのか

今日は短い記事というか感想文です。
最近のテレビ業界について雑感を。

最近のフジテレビって、何かと威勢がいい。FNS27時間テレビの復活、オールナイトフジ復活、松本人志・中居正広の冠ゴールデン開始などなど。『いいとも』以来の昼バラエティ『ぽかぽか』は、同じく帯生放送バラエティの『ラヴィット!(TBS系)』ほどの爆発はまだ見せてないものの、コアな層には確実に刺さる笑いで地道に人気を集めている。

幼少期は8割フジテレビを見て育ってきたと自信を持って言える私にとっては、嬉しいもんである。どれだけ叩かれてもなんだかんだフジテレビを陰ながら見守ってきたし。やっぱりフジテレビが元気無いとテレビ業界全体が寂しい気がする。

ネットでは未だに『昔の栄光にすがりつくフジテレビw』『ヒット作を焼き増しするしかできないテレビ局』という声が散見される。まあ、10年前の2013年ぐらいに『料理の鉄人』を焼き増ししてるフジテレビを見ていた頃の私なら、この意見に賛同していたかもしれない。だが10年も経つともはやこういう見方ができるようになってきた。

『世間の好みが一周しただけなのでは?』と。

そう、多分そうなのだ。
テレビに求めるトレンドが変わったのだと思う。

10年ちょっと前は東日本大震災の後で、人々がうわついた笑いや軽薄なテレビを受け付けなくなってきた。しかし、そんな辛気臭い潮流も流石にコロナの前には全く無力というか。だんだん人々が「楽しめることを取り戻そう」という気持ちを宿し始めたのではないだろうか。

それが、お笑いへの回帰であり、ラヴィットの成功やお笑いラジオによる深夜放送の復権であり、フジテレビの最近のアグレッシヴさにつながっているのだろうと私は思っている。

イイのよそれぐらい雑多で。タモさんだっていいとも始まった時はどこの馬の骨ともつかないようなアングラタレントだったし、とんねるずはカメラぶっ壊すし、若手10人集めてめちゃイケとかはねトびとかやってたじゃない。日テレが作ったネトフリの「名アシスト有吉」を友達の家で見さしてもらったけどマジでめちゃくちゃ。でもやっぱり心の中であのめちゃくちゃさを求めている人は少なからずいると思う。

これからどんどんテレビ局とサブスク配信の垣根が無くなっていって「電波」を売る仕事から「コンテンツ」を売る仕事に変わっていくというのがもう明確になっている以上、やはり面白いものを作る若手を育てないと、金の卵は雛に孵らない。そのことをぜひ肝に銘じて、港っち社長にはこれからも末長く頑張ってもらいたい。

もちろん、まだ始まってない番組やこれから育てていく番組がまだまだある以上、この流れを手放しに称賛することはできない。だが、こういう挑戦的な番組をどんどん打ち出せるようになったことをまずプラスに考えたいと思う。バタバタいろんな番組が始まってはバタバタ死んでいった暗黒時代に比べれば、はるかにマシになっていると思う。

以上、夜中23時じゃないと言えない
テレビ評論家気取りの話でした。



おしまい。



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