マガジンのカバー画像

人生迷子日誌

19
毎日更新を目指していたような気がする日記件エッセイです。
運営しているクリエイター

#エッセイ

人は欠けているから魅力的ということで

人は欠けているから魅力的ということで

ちょっとダメな男性が好きです。

私はスポニチさんのアダルト面にて毎週土曜、「ダメでもスキ」というコラムを連載しているのですが、このコラムのテーマがそもそも「ダメな人でもスキなのよ」というもの。
今でこそ雑多なエロネタを書き綴っておりますが、最初の頃は、今までわたくしが交際してきた男性のちょっとダメ……いや、変わった……?部分を紹介してゆく、というコラムでした。

初デートに喪服とサングラスで来た

もっとみる
髪結い狂騒曲

髪結い狂騒曲

髪を結ぶのが得意ではありません。

私は子供の頃から髪を伸ばしていることが多いのですが、とにかく、ヘアアレンジというものが苦手です。
ただ、ポニーテールをするだけ、みつあみをするだけのことができない、非常に不器用な手先をしています。

これには他人より髪の量が少ないとか(「一番安い練習用ウィッグみたい!」と美容師さんに言われたことがあるぞ)(どうしてもバレッタから髪が落ちるんです!と言ったら「毛が

もっとみる
咲くまで花は分からない

咲くまで花は分からない

熱しやすく冷めやすい、というと聞こえはいいですが、衝動性が強く飽きっぽい性格をしています。
今まで手を出したものの、お金を払っただけで満足して続かなかったことは数知れず。

電子ピアノを買って習い始めたものの練習帳を1冊も覚えきれず、15万円のギターを買った時にはただの1度もケースから出さぬまま数年後に売りに出し、ベースだけは2,3曲は覚えたけれどももはや微塵も記憶にありません。
ペン習字の講座に

もっとみる
酒が飲める音頭

酒が飲める音頭

お酒が好きです。
日々の楽しみのほとんどをお酒に充てています。

というと、よほどお酒に強いのかと思われそうですが、実際にはわりと弱いです。
すぐ赤くなるし、眠くなる。ちょっと多めに飲んだ日は記憶を失くしてしまいます。

あまり良くない傾向かと思うのですが、私の中でまあ良いかと思うのは、ここ何年もお酒を飲んで人に絡んだり泣いたり怒ったりしていないからというのがあります。
記憶を失くしても他人には絡

もっとみる
それにつけても金がない

それにつけても金がない

ああお金がないお金がない。
大人になってからほとんどの年月、日銭を稼いでその場をしのぐ生活をしております。

高校を卒業してからすぐに働き始めた私ですが、正社員になったことはありません。一回だけ、最初の結婚をしたときに、夫の会社の社員になって経理をやりましたが、毎日通うオフィスがあったわけでもなく、家で必要な作業をするだけでした。
それ以外はずーっと、アルバイトかフリーランスで働き続けているわけで

もっとみる
枯れ尾花にも毒がある

枯れ尾花にも毒がある

怪談が好きです。

昨今はYOUTUBEなどの影響か、実話怪談が非常に流行しているという印象ですが、大変に喜ばしい。私は自分でも「怖い話を集めたら」(集英社文庫)という創作怪談の本を出版したりもしておりますが、とにかく、子供の頃からめちゃくちゃ怪談が好きでした。

というのも、私が幼い頃は世紀末を迎えて空前のオカルトブーム。ノストラダムスの大予言やら、スプーン曲げやら、ツチノコ、ネッシー、グレイに

もっとみる
早く人間になりたい、までの道

早く人間になりたい、までの道

今朝はこの冬で初めてお湯の水道が凍っていました。
何十年に一度かの大寒波がやってきているとのことですが、神奈川はちょっと寒いかな?くらいで雪も大して降らず、でも寒いので買い物にも行かずに引きこもっています。

そもそも冬が苦手です。
夏の暑さも決して好きではありませんが、寒さに比べたらどうということはありません。私は寒いと悲しい気分になることが多く、気持ちが落ち込みます。冬季うつというものがあるそ

もっとみる
ダメ人間でも踊るのだ

ダメ人間でも踊るのだ

noteを毎日書くと言った翌日から2日さぼってしまいました。
どうも私です。
必ず今夜中に出しますという原稿は翌朝10時までに出せれば良いと思っています。なんなら午前中に間に合えば良いかという気もしています。

ダメなんだよ!それじゃあ!!

分かっちゃいるけどどうにもダメ人間から脱却できません。
コンビニの早朝バイトをしていた時には毎回、出勤時間に電話で起こされて30分遅刻していました。
キャバ

もっとみる

残酷な王子様と人魚姫のエゴイズム

「ゆれる人魚」という映画が好きです。

2018年に公開されたポーランドのホラー?ファンタジー?映画なのですが、歌で人を虜にする人喰い人魚(この場合おそらくマーメイドではなくセイレンでしょう)の姉妹がバンドに拾われてナイトクラブで歌い踊るようになるという物語。
適当に楽しんで人を喰ってやがて都会へ旅立とうと画策する姉妹ですが、そのうちに姉がバンドのベーシスト青年に恋をしてしまうところから悲劇が始ま

もっとみる

何もないの。だから面白いんじゃない

佐藤亜有子さんの「ボディ・レンタル」を読んだのはちょうど高校生の終わりか、卒業したか、それぐらいの頃だったと思います。

私はあまり記憶力がよくなくて、ほとんどのことを時間の経過とともにあっさりと忘れてしまうのではっきりとは覚えていません。

当時は1990年代後半、桜井亜美さんの「イノセント・ワールド」や村上龍さんの「ラブ&ポップ」が流行し、女子高生であれば何でも許される風潮が世間を満たし、援助

もっとみる