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人は欠けているから魅力的ということで

ちょっとダメな男性が好きです。

私はスポニチさんのアダルト面にて毎週土曜、「ダメでもスキ」というコラムを連載しているのですが、このコラムのテーマがそもそも「ダメな人でもスキなのよ」というもの。
今でこそ雑多なエロネタを書き綴っておりますが、最初の頃は、今までわたくしが交際してきた男性のちょっとダメ……いや、変わった……?部分を紹介してゆく、というコラムでした。


初デートに喪服とサングラスで来た彼氏の上着をめくると、そこにはショルダーホルスターにささったエアガンが……とか、外出のたびに軍服を着てくる(前述とは別人)とか、嘘つきが過ぎてどう見ても実家に住んでいるのに一人暮らしだと言い張るとか、別れた話をしたら一升瓶を抱えながら運転してきて夜の箱根へのドライブを強要される、別れ話をしたら結婚詐欺で訴えると言われる(一銭も貰っていません、念のため)、などは序の口。
私の友達を片っ端から口説きまくる、クリスマス近辺3、4日女の家を泊まり歩いて帰って来ない、深夜に彼と一緒に部屋に帰ったら合鍵で入った女性が待っていて、私は泊まりに来た従妹だと紹介される、などなど、これらすべて私が交際してきた男性陣の話なのですが、なんともまあ、書ききれないほどの逸話を残してくれる恋人ばかりでした。

ダメ男――という言い方は少々差別的であり、最近はなるべく使わないようにはしているのですが、ぶっちゃけ、まごうことなきダメ男たち。そう、私はダメ男が好き。
男運が悪い、などと他人のせいにはできません。
悪いのは自分の男選び。誰に強要されたわけでもない、私は自ら進んで、困ったちゃんな男性たちと付き合ってきたのです!


そういえば2回目の離婚をしたあと、よく当たるという占い師さんに「そろそろきちんとした男性と付き合いたい」と相談したところ「あなたは真面目な男性に幸せにして貰うより、ネタになるような男性と付き合った方が良い」と太鼓判を押して貰ったこともありました。
スピリチュアル的にも認められたダメ男好き。
これはもう、この道を突き進むしかないではないですか。

そもそもダメ男(もうこれでいくよ)の魅力というのは、自分の想像を超えてくる言動にあります。
まいにちが、「その発想はなかったわ……!」というアハ体験の繰り返し。
それがたとえ私に取って不利益、理不尽な内容だとしても、突拍子もない発想力についつい膝を打ってしまうのです。
「何でエアガンを持ってるの?」と尋ねれば、「護身用」とニヤリと微笑む。一軒家の玄関に所せましと並んだ靴を見て「家族と住んでいるの?」と訊いても「一人暮らしだよ!」と言い張る。私の女友達が彼の部屋に泊まっていることを「雨が強かったから」(?)とわざわざ電話して知らせてくる。
なぜ?その発言に?それで私を納得させられると?なぜ思うのか?????
もう、頭のなかは「ハテナ??」でいっぱいです。

でもそんな彼らの突拍子もない言動が面白い、と思ってしまう。
こんな私こそがきっと「ダメ女」なのかもしれません。

というか、ダメ男について語っていると本当にキリがないわ!!!
まだまだ伝えたいことがたくさんありますので、それはまた次の機会に。


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