日常生活に役立ちそうな医療論文を探してきて、実生活での活用の仕方を考えるコミュニティです。 週1本の頻度で、論文を掲載する予定です。 ただし、医療機関で行う診療行為とはほぼ別物ですのでご注意ください。
週1本の頻度で論文を紹介していきます。 現状では、このプランのみです。
医療情報屋
人は皆死にます。問題はどう死んでいくかです。裏を返せばどう生きるかが重要です。最近は死に方をある程度選べます。誰も避けられない死。ふんわりと気負わずに、考える材料を提供します。
前回、十二指腸の先、小腸の構造を話しました。 今回からは、その機能の話に変わってきます。 小腸の機能としては、食べ物を送る事と、栄養の吸収です。 まず、…
前回、消化管を十二指腸まで説明しました。 今回は、十二指腸の先、小腸です。 小腸は、十二指腸終点のトライツ(Treitz)靭帯から始まります。 トライツ靭帯…
前回、消化管を十二指腸まで説明しました。 今回、十二指腸の途中で腸管に入り込んでくる管。 胆管とそこに関連する臓器の説明をします。 胆管は何かというと、…
前回、飲み込んでから、胃に行くまでの話をしました。 今回は、胃の先の話です。 嚥下して、食道から胃に進んだ食べ物とかは、一旦胃に溜められて、そこで胃酸を浴…
前回、飲み込むこと、すなわち嚥下の話をしました。 今回からは、めでたく食道に入った後、どうやって体の栄養になるかです。 まず、食べ物の通り道、すなわち消化…
前回、食べる・飲むの第一歩として食べ物・飲み物を認識するという話をしました。 では、次に、 実際にそれがどうやって体の中に入るか?を話してみたいと思います。…
前回から、栄養・水分投与について話し始めました。 先ずは、食べる・飲むは、結構難しい事をやっているという話です。 そもそも、食べる・飲むということは、空腹…
さあ、今回は栄養と水分の話です。 人生の最終段階での栄養と水分について、どの様な方法があるのか?どう考えていけば良いのか? 考える材料をお話ししたいと思いま…
前回まで、体に酸素を届ける方法と延命的な治療になりえる状況を、説明してきました。 ちょっと、まとめます。 まず、体に酸素を届ける、呼吸器系の臓器の説明。 …
前回、マスク類および⑤マスク型人工呼吸器の治療を途中で止められるか、を考えてみました。 今回は、 一番の問題の⑥気管挿管もしくは気管切開をしての人工呼吸です…
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 大掛かりさという方向から説明しました。 今回は、その治療が止められるか?という事を考えて…
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 体への負担(侵襲)という方向から説明しました。 今回は、どれだけ大掛かりか、という事を考え…
前回、体に酸素を届ける方法を説明してきました。 今回は、それらが、どうなったら延命的治療(延命治療)になるのか? 考えてみたいと思います。 まず、大前提と…
前回、体に酸素を届ける方法の内、自分で呼吸をしてもらって高濃度の酸素を、体に入れる方法を説明しました。 今回は、呼吸をしていない、もしくは呼吸がすごく弱くて…
前回まで、体に酸素が届かなくなる状況を説明しました。 で、 今回は、そんな肺や胸郭が壊れる状況になって、体に酸素がうまく入らなくなった時に、どうやって体に酸…
前回、胸郭が機能しなくなって、息が出来なくなる状態を、二つ話しました。 今回は、最後の、胸郭を動かす神経が壊れてしまう時の話です。 肋骨で形作られたら胸郭…
2024年7月21日 21:12
前回、十二指腸の先、小腸の構造を話しました。 今回からは、その機能の話に変わってきます。 小腸の機能としては、食べ物を送る事と、栄養の吸収です。 まず、送る事に関して、 消化管全体でそうですが、消化管の壁は平滑筋という、人の意思とは関係なく、自動的に動く筋肉で出来ています。消化管ではそれらの筋肉が自動的に、丁度よく動いて、食べ物を先に送ります。 蠕動運動です。 次は吸収。
2024年7月14日 22:02
前回、消化管を十二指腸まで説明しました。 今回は、十二指腸の先、小腸です。 小腸は、十二指腸終点のトライツ(Treitz)靭帯から始まります。 トライツ靭帯は、十二指腸を後腹膜と言う腹の中にある空洞(腹腔)の後ろ側の壁に、固定する役割があります。 そこを出た腸管は、一般的には小腸と言われ、長さは約6メートルあります。小腸のうち、最初の40%は空腸と言われ、後の60%は回腸と言われ
2024年7月7日 22:23
前回、消化管を十二指腸まで説明しました。 今回、十二指腸の途中で腸管に入り込んでくる管。 胆管とそこに関連する臓器の説明をします。 胆管は何かというと、肝臓&胆嚢から始まって、途中で膵臓から出てくる膵管が合わさって、十二指腸に繋がる管です。 中を通っているのは、肝臓で作られて、胆嚢で流量を調整している胆汁と、膵臓から作られてくる膵液が流れています。これらには消化酵素なんかが含まれてい
2024年6月30日 22:11
前回、飲み込んでから、胃に行くまでの話をしました。 今回は、胃の先の話です。 嚥下して、食道から胃に進んだ食べ物とかは、一旦胃に溜められて、そこで胃酸を浴びて蛋白質の分解・消化が始まったり、殺菌されたりしています。 その先は、幽門部の括約筋で流れる速さを調節されながら、順々に十二指腸に送られます。 十二指腸は、十二本の指よりちょっと長い25〜30cmくらいで、その途中に胆管と言われ
2024年6月23日 21:59
前回、飲み込むこと、すなわち嚥下の話をしました。 今回からは、めでたく食道に入った後、どうやって体の栄養になるかです。 まず、食べ物の通り道、すなわち消化器系の構造と機能です。 食べ物の通り道は消化管と言われているように、口から肛門まで一本の管になっています。 口から物が入ったら、前回話した、嚥下で食道に送られます。 食道は呼吸器系である2個の肺の間に有って、飲み込んだものは、
2024年6月16日 22:18
前回、食べる・飲むの第一歩として食べ物・飲み物を認識するという話をしました。 では、次に、 実際にそれがどうやって体の中に入るか?を話してみたいと思います。 まずは『嚥下』というやつです。 嚥下も実は結構な事をやっています。 そもそも、食べ物と空気は同じ場所を通るので、食べ物や水が誤って、空気の通り道に行ってしまわないようにしないといけません。 というわけで、嚥下の流れ。①食べ
2024年6月9日 21:44
前回から、栄養・水分投与について話し始めました。 先ずは、食べる・飲むは、結構難しい事をやっているという話です。 そもそも、食べる・飲むということは、空腹・口渇を感じなければ始まりません。 それを感じるのは、脳の真中下側の視床下部にある、摂食中枢、満腹中枢、口渇中枢なんかです。 摂食中枢・満腹中枢は、空腹や満腹の時に濃度が変動する物質(グルコース、インスリン、脂肪が分解された脂肪酸など
2024年6月2日 21:38
さあ、今回は栄養と水分の話です。 人生の最終段階での栄養と水分について、どの様な方法があるのか?どう考えていけば良いのか? 考える材料をお話ししたいと思います、 当たり前ですけど、人間は口から水分と栄養を摂って生きています。 では、どれくらいの水分と栄養が必要か? 厳密に考えれば、体格によっても違うので色々と計算式がありますが、実際のところ、水分や栄養の管理をする時にあまり細かく計算
2024年5月26日 22:14
前回まで、体に酸素を届ける方法と延命的な治療になりえる状況を、説明してきました。 ちょっと、まとめます。 まず、体に酸素を届ける、呼吸器系の臓器の説明。 壺みたいな胸郭という容器に、風船の様な肺が入っていて、胸郭の大きさを変えることによって、体に空気・酸素を取り込み、最終的に小さい肺胞で血液の中に入る。という流れです。 なので、体に酸素が取り込めなくなるのは、これらの何処かが壊れた時で
2024年5月19日 21:34
前回、マスク類および⑤マスク型人工呼吸器の治療を途中で止められるか、を考えてみました。 今回は、 一番の問題の⑥気管挿管もしくは気管切開をしての人工呼吸です。 前回も書きましたが、 物理的には人工呼吸器を外して、本人の生きる力に任せるという事は可能です。 ですが、人工呼吸器が必要な病状であれば、多くの場合は、呼吸器を外したら自力では体に酸素を届けられはないので、死亡すると思います。
2024年5月12日 22:45
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 大掛かりさという方向から説明しました。 今回は、その治療が止められるか?という事を考えてみたいと思います。 言ってしまえば、どんな治療も止めることは出来るので、器械を止めて、その患者さんの生きる力に任せるという選択は出来ます。 問題は「それを止めることで、どんな社会的な問題が起きるか」だと思います。 まず、マスク類
2024年5月5日 22:51
前回、体に酸素を届ける方法が、どの様な時に延命治療となり得るか? 体への負担(侵襲)という方向から説明しました。 今回は、どれだけ大掛かりか、という事を考えてみたいと思います。 要は、今居る場所、入院してたら病棟、救急で運ばれたら救急外来で対応するかどうかです。 体に酸素を届ける方法として、①鼻カヌラ②リザーバー付き鼻カヌラ③普通の酸素マスク④ベンチュリーマスク⑤マスク型の人
2024年4月28日 22:31
前回、体に酸素を届ける方法を説明してきました。 今回は、それらが、どうなったら延命的治療(延命治療)になるのか? 考えてみたいと思います。 まず、大前提として、 どんな医療でも、その人の生命を伸ばすことによって、その人または周りの人が幸せになれるかどうかが重要で、そこを考えず、ただ、命を伸ばす事だけの医療行為は、例え点滴一本でも、延命治療となり得ます。 次に、考える事は①その治療
2024年4月21日 23:26
前回、体に酸素を届ける方法の内、自分で呼吸をしてもらって高濃度の酸素を、体に入れる方法を説明しました。 今回は、呼吸をしていない、もしくは呼吸がすごく弱くても酸素を体に入れる方法を説明します。 いわゆる、人工呼吸器です。 大きく分けて、二つの方法が有ります。①口もしくは鼻(気道)から、空気を押し込む方法。 何かしらの方法で空気を肺に押し込み、吐く時は胸郭の重さだったり、膨らんだ風
2024年4月14日 23:01
前回まで、体に酸素が届かなくなる状況を説明しました。 で、 今回は、そんな肺や胸郭が壊れる状況になって、体に酸素がうまく入らなくなった時に、どうやって体に酸素を届けるか、です。 どんな原因で酸素が体に入らない状況であれ、だいたい、先ずは酸素を吸う感じになります。 酸素の吸い方にもにもいくつか方法があって、この様な器具を使います。・鼻カヌラ(鼻につけるチューブ) 届けられる酸素濃度
2024年4月7日 23:00
前回、胸郭が機能しなくなって、息が出来なくなる状態を、二つ話しました。 今回は、最後の、胸郭を動かす神経が壊れてしまう時の話です。 肋骨で形作られたら胸郭の大きさを変えるのは、呼吸筋と言われる肋骨と肋骨を繋げている肋間筋、そして胸郭の底になる横隔膜です。 これらが伸びたり縮んだりして胸郭の大きさを変えるわけです。これらの筋肉は脳からの刺激で動きます。 無意識に呼吸している様でも、実は脳