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食べる事は大変です④

 前回、飲み込んでから、胃に行くまでの話をしました。

 今回は、胃の先の話です。

 嚥下して、食道から胃に進んだ食べ物とかは、一旦胃に溜められて、そこで胃酸を浴びて蛋白質の分解・消化が始まったり、殺菌されたりしています。
 その先は、幽門部の括約筋で流れる速さを調節されながら、順々に十二指腸に送られます。

 十二指腸は、十二本の指よりちょっと長い25〜30cmくらいで、その途中に胆管と言われる管が付いています。
 胆管は何かというと、肝臓&胆嚢から始まって、途中で膵臓から出てくる膵管が合わさって、十二指腸に繋がる管です。
 胆管の中を通っているのは、肝臓で作られて胆嚢で流量を調整している胆汁と、インスリンで有名な膵臓から作られてくる膵液が流れています。これらには消化酵素などが含まれていて、食べ物をさらに分解し体に吸収しやすくします。
 消化管内容物は、胆汁・膵液と混ざって、更に分解されながら十二指腸を進みます。
 十二指腸はトライツ靱帯という場所で終わります。
 トライツ靭帯は、本当の靭帯ではないけれど、靭帯っぽい結束バンドみたいな組織で、十二指腸をお腹の後ろ側の壁(後腹膜)に留めておく役割があります。
 ちなみに、食べ物なんかがトライツ靭帯を超えると、逆流して吐いたりし難いと言われています。

 やっと十二指腸。

 次回、途中で出てきた、胆管・膵管の事を説明します。

 消化管のもう少し細かい話です。
消化器とは? | 胃腸.jp (ichou.jp)

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