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メンタルミニマリズム

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単に「モノを減らす」だけのミニマリズムを卒業して、時間・お金・心の3方向から「自由を切り開く」ためのミニマリズムへ深堀っていく連作 https://www.notion.so/… もっと読む
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記事一覧

余白を取り戻すこと

余白を取り戻すこと

人生はゆっくりと味わい、存分に体験するためのものです。
緩やかに人生を愉しむためのゆとり、すなわち『余白』は美しい贈り物です。
より多くの余白を作ると、より自分を尊重し、優しく扱えるようになります。
誰にでも余白を手にし、余白を謳歌する権利があります。
あなたの人生なのですから...。

その日のことはよく覚えています。

私は正社員として働いていました。
会議がはじまる前に、会議室で、一人、準備

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旅立ちの日に、私がミニマリストになった理由

旅立ちの日に、私がミニマリストになった理由

5年ほど前、私は大阪市北区にある小さなワンルームマンションで暮らしていて、変化が必要だと考えていました。
自分自身の仕事に満足できず、いつも何かを裏切っているようなひどい罪悪感がありました。
このもやもやの正体、この先のこと、キャリアのこと、仕事のこと、、全部がわからなくなって仕事を休職していました。

しばらく太陽を見ていないし、外にもあまり出ていません。
ほとんどパジャマで生活していました。

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反実仮想のif

反実仮想のif

人は自分の誤った決断を説明するために、無数の言い訳を作り上げる。

もっとお金があれば、幸せになれるのに。
もっといい遺伝子を持っていれば、痩せられるのに。
もっと時間があれば、運動できるのに。
もっと野菜が好きだったら、健康的な食事ができるのに。

もしこれがあれば、もしあれががあれば。
この現実に反したif文が、問題なのです。
このような発言はあなたを衰弱させ、ifに続く本文が起こり得ないこと

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ミニマリズムとは何か?

ミニマリズムとは何か?

ミニマリズムとは何なのか?
ミニマリストとは、100以下のものしか持っていないこと、車や家やテレビを持っていないこと、発音しにくい異国の地に住んでいること、子供がいないこと、企業に所属しないで生計を立てていること…、そんなイメージでしょうか?

ミニマリズムをただの流行と見なす人は、たいていミニマリストにはなれない理由として、上記のいずれかの「制約」を挙げています。
実際はミニマリズムはこれらのど

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あなたの生活に調和をもたらす心理学の研究

あなたの生活に調和をもたらす心理学の研究

多くの人の生活に密接に関わりのある研究を持ってきました。
それを今からお話します。

まず、子供の話から入らせてください。
子供というものは、たいてい自分が何者であるかをちゃんと知っています。自分が授かった能力にも自信を持っています。
そして、徐々に、自由に自分らしくいられるように社会に出始めます。

しかし、人生の旅路の中で、ある変化が起こります。
メディア、仲間、家族、そして環境から、ある2つ

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文句を言うクセ

文句を言うクセ

新幹線の中でこんな会話を耳にしました

「ちっ、京都まであと6時間もかかるのか」
「うう、この荷物、めちゃくそ重いな」
「うげーっ、この弁当、味が濃すぎる」

これは穏やかな観察ではなく、ネチっこい不満です。
私たちは皆、人生のつまらないことを口にしてしまうのです。
天気の悪さ、長蛇の列、上手く動かない製品…。
あれもダメ、これも良くない…。

そして、その不満の渦に他人をも引きずり込みます。

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『オッドボール効果』と習慣との新しい付き合い方

『オッドボール効果』と習慣との新しい付き合い方

習慣は重要です。
しっかりとした習慣があることで、生産的な日々を送ることができ、決断の疲れを軽減できます。
朝起きる時間・運動する時間・食事する時間など、特定の行動を習慣化することで、意志力を予期せぬ出来事への対応に割り当てることが可能になります。

同時に、習慣はあくまでもルーティーンで、生活を単調にするものだと言えます。
一切の妥協なく、ストイックに習慣をこなし続ける生活をしていると、まるでハ

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時間を最適化するミニマリストのカレンダー

時間を最適化するミニマリストのカレンダー

やるべきことが多すぎて、もがき苦しむような感覚は、誰にでもあります。
仕事をやめて未開の島に移住する以外に、本当にやることを減らす方法はないでしょうかとさえ、思うことがあります。

もうたくさん

高校時代、TOEICの勉強、部活の練習、そして良い大学に入るための努力...。
やることが多すぎて忙しく、もう全部なげだしたくなりました。
母に学校を休んでいいかと尋ねると、驚くことに母は「いいよ」と言

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人生を停滞させている「考えなしの行動」を特定する

人生を停滞させている「考えなしの行動」を特定する

2018年の初め、私の人生を永遠に変える出来事が起こりました。
もしそれが起こらなかったら、このnoteは存在しないですし、ここであなたがこの文章を読むことはなかったでしょう。

それは、夫が私の作業を遮ったときのことです。
その日は何の変哲もなく始まりました。
私は自転車シェア界の最新ニュースをブログ記事にまとめていました。
キーを打つ途中で、私を呼ぶ夫の声が聞こえたので、キーボードから手を離し

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4つの設定とヘアバンドとポストイットでスマホ依存を解消する方法

4つの設定とヘアバンドとポストイットでスマホ依存を解消する方法

スマートフォンへのくだらない依存。
その感覚はおなじみかもしれません。
通知に反応してスワイプし、意図も目的もなくタップし、無心にキーをタイプし、ただ習慣的にアプリを開いている自分に気づきます。

不安が襲ってくる。
時間がなくなる。
今何が起こったのかと思う。
スマートフォンの使用を制限するありがちな方法をすべて試しましたが、通知をオフにするなどの当たり前のことをするだけでは、離れることはできま

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人を変えるのはモノではない

人を変えるのはモノではない

私たちは、自分自身や人生の隙間を埋めるために、モノを利用する傾向があります。

不幸だと感じる?
→じゃあ、モノを買う

無能だと感じる?
→じゃあ、モノを買う

自分には何かが欠けている?
→じゃあ、これを買えば、あなたは完璧です。

私たちは、新しいものを手に入れることで、自分の人生に変化をもたらそうとします。
「人生はうまくいってないし落ち込んでいるけれども、ナイキ・エアマックスのカニエ・ウ

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5分後に忘れているものは、今も必要ない

5分後に忘れているものは、今も必要ない

博物館の出口が近づくと、そこに待ち構えているのはギフトショップです。
そのお店は消費主義の断末魔みたいなものです。
「何か買ってから帰れ!」という最後の叫びです。
そして、悲しいことに、それは上手くいきます。
博物館や美術館、ディズニーランドやUSAのお土産屋さんから出るときに買ったものが、すぐに物置きで眠るガラクタに変わるのを見たことがない人がいるでしょうか?

ガラクタなしで思い出だけを持って

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あなたの家にヒュッゲを追加する方法

あなたの家にヒュッゲを追加する方法

「ヒュッゲ」というデンマーク由来のコンセプトをまだご存知ない方は、私と同じように、ヒュッゲに夢中になる準備をしておいてください。
今日の話は、幸福とヒュッゲについてです。

Hygge
読み:ヒュッゲ

ヒュッゲは、言葉というより感覚なので、翻訳するのは難しいです。
大雑把に訳すと、"居心地のよさ "という意味です。
ここでは、「日常の何気ない瞬間を心から楽しむことによって生まれる感情や気分」とい

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もっと良いってどういうことだろう?

もっと良いってどういうことだろう?

先日、職場の人に、住んでいるマンションの大きさを聞かれました。

「7帖くらいのところに住んでるよ」と答えたら、

「ええー、もっと良いとこに住めばいいのに」と言われました。

むむっ。
そうかなー?
私は、本当に、「もっと良いとこに住める」のかな?

うーん…。
それは「もっと良い」の意味によるかも。

そう考えました。

5年前まで、「もっと良い」は私にとって「より高く、より大きく、より多い」

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