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本が自分で作れるかもよ、と

本が自分で作れるかもよ、と

今日は、
朝からどきどきとしていました。

どうしてかと言えば、
星野灯さんに、
直々に(ファンの方すみません!)
冊子の作り方を教えて頂ける、
という日だったからです。

いつものギャラリー喫茶あいうゑむさんにて。
DMを受け取りにきたいろはさんと、
のりさんもご一緒のなか、
Wordでとにかく本分をつくります、
そしてこの製作所のページをひらき、
まずここをクリック、、、
と、それはもう小学一

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「本を」(詩)

「本を」(詩)

本を一生愛しています
本を一生愛していきます
本に一生愛されて
生きていくのを許します
それはとても幸せです
そしてとても浮世です
けして離れないものだと誓います

「詩を読む」から「とむらい」までの解説のような

「詩を読む」から「とむらい」までの解説のような

はい、どんどん行きますよ!
昼間殆ど寝ていたのでちょっと元気です。

これは、
本当は出す予定ではなかった一編。
別にそうは言っていなかったけれど、
東京での数日間に書いた詩をまとめて冊子にし、
お姉さんにお渡ししたのです。
その中の一編。
素敵な喫茶店での一幕。

お姉さんとの思い出なので、
出すかどうか迷い、
でもこの詩が私は好きで、
これだけ出してしまいました。

誰が怒るわけでもないけれど

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「白粉」から「わたしの書く」の解説のような

「白粉」から「わたしの書く」の解説のような

またもや溜まりに溜まっていた詩の解説をしようと思います。

これ、誰が楽しいのか分かりませんが、
意外に読んでくださっているし、
もしかしたら日常の荒波で読み逃していたものを発見してくださる機会に成ってるのかもしれないと思ったら、
どうしても続けてしまうのでした。

相変わらず、解説になっているようにはちっとも見えないけれど、
たまにちゃんとしたことも書いている『解説のような』をお楽しみいただけた

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「わたしの書く」(詩)

「わたしの書く」(詩)

詩が書けなくなることって
あると思う?

私はずっとずーっと
書いていたいわ

書けなくなっても
無茶を書きなぐっていると思う

言葉は我慢強いもの
私のそばにずっといたもの

詩が書けなくなったらって
こわくない?

こわい
だけどこわくていい

大切にも乱暴にも不埒にも
扱うって丁寧さはかわらない

私は言葉が好き
いつまでも書いてる

「書かなければ死ぬ」から「知ること」までの詩の解説

「書かなければ死ぬ」から「知ること」までの詩の解説

はい、
溜めに溜めまくった詩の解説をまとめてしてしまおう、第二段です。

もう、
これはこのまま、その通り。
書く以外の価値はいらない。と思うくらい、書いて生き、書き終えて死にたい。
でもさすがになかなか読んであげられない本たちには、
申し訳なさを持っていたりもします。
それでもそばにいてくれる本に感謝する詩でもあります。

私の中の、
終わりと始まりはひとセットで、
セットどころか螺旋のように巻

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「紫煙」(詩)

「紫煙」(詩)

トカレフ
かっこいい銃ね
私のこめかみが強請ってしまう

カトレア
なんて可愛い花なの
耳に挿したい

アネモネ
私の心にあのようなものを与えてよ

ああ 味わい深い白いマイクをなぞる
私はメロウにカナリアに成り
夜を明かさず消えてしまう

煙る幻
あなたの紫煙になりたいわ

「花」(詩)

「花」(詩)

花が湧く
咲くために
咲くために
すきまを探り当てて
ひかりをきき分けて
花が湧き上がる

つよく

あたたかい拍手はない
とめどない平日
夕暮れ

うつくしくも派手さはない一点
花は湧く

沸き立ち
蕾は顔を上げる

さあ
咲け

「書かなければ死ぬ」(詩)

「書かなければ死ぬ」(詩)

書かなければ死ぬと思う

こんなにも読むために
私が集めた本たちに
呆れられようと
私は書く合間でしか
読むことのできない
よろしくない読書家だと
みなが理解してくれたため
やはり書くほうを選び選び
本を途中で閉じるのです

静かすぎる唇に投げかけるものを淵に滲ませ
閉じた本は またひたと時の安らぎに
自己の痛みを放つのです

『花の娘の園』(短いお話)

『花の娘の園』(短いお話)

 私が越してきた地域には、不思議な土地が存在する。
その土地は私の暮らすアパートのすぐ隣にあり、まわりをフェンスで囲われているわけでもない。ただ、少し小高くなった土地の上に、背の高い花が咲き乱れ、誰の手も入っていないはずはないと思うのに、そこを手入れする人の姿を、私は見たことがなかった。そこはとてもうつくしい場所なのだ。そして、不思議な。
ご近所さんとのお付き合いに苦痛を感じない私は、古くからアパ

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「海のたね」(短いお話)

「海のたね」(短いお話)

 生まれた場所は、それは小さな島だった。
 自然は豊かで、花や蝶の彩は、鳥や魚にも写し込み、そこへ差し込む光さえ様々に様子を変える。うつくしい島。わたしの故郷。
 そこにわたしが居られなくなったのは突然だった。
 ある夕暮、これからを誓い合ったひとと浜辺を歩いていた。
 可愛らしい子供たちが笑いながら手を振った。振り返すわたしに、そのひとは静かにこれからのことを話していたのだった。
子供が群れて家

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長男との共作写真➕詩集『空』と『風景』ができました!

長男との共作写真➕詩集『空』と『風景』ができました!

両方とも、
先に写真を選んでプリントアウト、
それを見ながら私が詩を書いたのですが、
写真のおかげもあるのでしょう、
すらすらすらーっと書けました。

まずは『風景』。

本当はタイトルつける気なかったのですが、
どっちがどっちか、
私が分からなくなるのでつけました笑

そして『空』。
もともとこれがこの企画の最初でした。

こんな感じで、
すべて書き下ろしの2冊、
そして『花』『町』とつくりたい

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「書くからだ」(詩)

「書くからだ」(詩)

すこし動けば 床にへばりつく
この身体で 書いていく
 
荒れ野を行く夜
暴風の砂浜
黒い黒い海が聞こえるときも
日を撫でるのと同じ
この手が 書く

幻も 死も 水際も
花も 癖も 土の目も
胸を萎ませながら
血の流れ 骨の重みも 組み込んで
私で 書かれている

「生まれたあなた」の解説のような

「生まれたあなた」の解説のような

私にとっての「あなた」は特別が過ぎるひとです。

それが私にとっては全くなんの問題もないことですが、
自作の詩を読んだりする時には
「これは今のお相手のことですか」
とか
「恋の詩ですね」
なんて言われることが多く、
その度に「ちがいます」と説明をしてきたのですが、
大体の方が少し困ったような顔をしました。

そんなに大切なひとがいるものだろうか、
というような。
思い出がそんなふうにしてしまって

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