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産土 / Ubusuna 第1部マガジン

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映画『産土』のオンライン再編集版にまつわるインタビューや、コラム等を掲載していきます。
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「あたりまえ」をすると云う、或いは非常識な勇気。

「あたりまえ」をすると云う、或いは非常識な勇気。

本インタビューが使われている『産土』第2部https://youtu.be/QaAiXlPWrJM?si=fBMkonvYMh3XkYo1

元々、旧柿木村の役場で働かれていた福原圧史さん(S24年4月生れ)。現在は農家をしながら、「NPO法人ゆうきびと」という組織の会長をされている。彼の畑で作業をしている手を止めてもらい話しを伺ったのだが、その風貌からはおよそ行政的佇まいを感じさせない、理知的な

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2012年10月、キャラバン隊は有機農業で有名な島根県柿木村へ「あたりまえ」を探しに赴いた。

2012年10月、キャラバン隊は有機農業で有名な島根県柿木村へ「あたりまえ」を探しに赴いた。

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「あたりまえ」とはなんだろうか?とこの撮影以来折に触れ考えてきた。

ごく一般的に考えるならば、収入、家、家電、電気ガス水道にネット、服装、髪型、仕事、家族構成…それらの各要素をできるだけ平均的なものにすることこそ、「あたりまえ」だと。スマホがあって、アイコスを吸って、ユニクロの服を着て、テレビはあまり見ずにNetflixでドラマを見る…みたいな

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山伏とは何かと訊ねると、「修行して祈る者だ」と星野文紘さんは言った。

山伏とは何かと訊ねると、「修行して祈る者だ」と星野文紘さんは言った。

本記事は2018年1月に書いたものである。

● 序

久しぶりに2012年の夏に撮った山伏修行の映像をつなぎ直してみた。

最初に編集した当時、僕がメインで使っていたiMacでは、4Kの素材をゴリゴリに編集したり、色を好きなように弄ったりすることなど夢のまた夢だったこともあるが、技術のことよりむしろ当時の自分には冷静になれるだけのゆとりがなく、一つ一つの素材に向き合うことができなかったのかもしれ

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それでも、獣とたたかう94歳

それでも、獣とたたかう94歳

住民の一人である望月ふみ江さん(当時94歳)は、お嫁に来て以来七十数年、なんでも自給自足で暮らす中、畑仕事に精を出し、娘さん三人を育て上げた。(去る2014年の12月に他界されました。ご冥福をお祈りいたします)
「わたしの小ちゃい箱庭」と言って案内してくれた畑には、ふみ江さんお手製の、トウガラシ形の獣避けが吊り下がっていた。さまざまな害獣に荒されている現状を、「まるで動物園みたい」と評しながらも、

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『雨乞いと老婆 〜映画『産土』特別編②』

『雨乞いと老婆 〜映画『産土』特別編②』

一度会っただけでずっと心に残る出会いがあり、一度赴いただけで二度と忘れられないような場所もある。ただの通りすがりのはずが、取り憑いたように心に残って離れない。誰にもそういう場所があるはずだが、僕にとっては山梨県の早川町がそれにあたる。言ってしまえば、地名を耳にしただけでちょっと胸キュンしてしまうような場所なのである。

寡聞にしてこの町のことは、2012年の取材前は名前も存在も知らなかった。聞くと

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山伏

山伏

*インタビュー文を読まれる前に、もし映画を未見な方はこちらをどうぞ。

『産土』第3部ーー山伏と神の島(『産土』本編)https://youtu.be/jnZ1aUf4gIA

🎬長岡活動写真館 005 ーー『産土』特別編「山伏 」
(まったく新しい編集した未公開バージョンと長岡の解説)https://www.youtube.com/watch?v=UueVgBGSu54

●山は死と再生の場所

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9年ぶりの木頭村

9年ぶりの木頭村

佐々木芽生さんに会いに久しぶりに木頭村に赴いた。
僕の住う佐那河内村と同県であるが、近いようでいてかなり遠く片道2時間半ほど、つまり大阪に行くのと同程度の時間がかかる。月日を数えてみると実に9年ぶりだった。

那賀川沿いのクネクネ道をひたすら進み木頭村に入る。
最初はあまり変わっていないようにも思えたが、次第に変化に気付いてくる。
たとえば、ロケで宿泊していた小森旅館という旅館はすでに休業していた

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ep3 『森林鉄道』解説

ep3 『森林鉄道』解説

 以下に書く事は基本的には蛇足である。

本編映像

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1. イン・ザ・資料の山 今更ながら8年前に大量に取り寄せた資料の山を崩し、仔々細々、改めて読みだした。

 『産土』本篇の中では、ほとんど〈遠山エリア〉のことを扱えなかったため、それ以上後追い/深堀りをすることがなかったのであるが、今回再編集するにあたり、何も知らないでいるのはなにか失礼であるような気がし、純粋にも

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産土 オンライン版 (Episode 2) 解説

産土 オンライン版 (Episode 2) 解説

●イントロダクション  いきなり言い訳から入るようで恐縮至極だがこれはもう8年も前の事。うろ覚え感は否めない。かの高名な文化人類学者レヴィ=ストロースだって『悲しき熱帯』を刊行したのは、旅から18年後くらいだったと云うが、それに比べれば自分の年月なんてまだまだ余裕が…なんて事を考えて自分を慰めようともするが、叶うならばもっと早くこういうものを書きたかった。だが映像というものは不思議なもので、幾多の

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「生きていく方向」  渡邉嘉蔵さん(飯田市元副市長)インタビュー

「生きていく方向」 渡邉嘉蔵さん(飯田市元副市長)インタビュー



渡邉嘉蔵さん(昭和29年3月生まれ)

——まずいきなり単純な質問ですが、飯田市ってどういうところですか?

渡邉:飯田ってどういうところ?(笑)…難しいな、どういう点に着目してってところになるんだけど、今「多様性」って言葉が一つのこう、時代のキーワードみたいに色んな所で言われてるけど、そういうことから言えば飯田ってまさに色んな面でほんとに「多様性に富んだ地域」ってことが言えるんじゃないかな、

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底稲元住民・緑川さんインタビュー

底稲元住民・緑川さんインタビュー


●1.イントロダクション 2012年8月13日。朝早くに徳島を出てバスで名古屋に入った。レンタカーを借りて、恵那、中津川と抜け一時間半くらいかけて長野県の飯田に入ると、もうとっぷりと日は暮れていた。今回はなぜかキャラバンに出る前からやたらと気が重かった。直前に読んでいた、沢木耕太郎の『イルカと墜落』という本に影響されていのだろうか、何をするにも「42」という数字がやたらに目についた。月の頭に痛風

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オンライン版『産土』ができるまで

オンライン版『産土』ができるまで

●1. そもそもの発端 『産土』は震災後まもない2012年から2015年までの3年間で、計3作作られたドキュメンタリー映画である。
  現在コロナ騒動に人々が右往左往している中で、改めてクローズアップされてきた、というか考えざるを得なくなってきた、「これから一体我々はどうするべきか?」という事を皆が各自で考えるための、一つの「材料」になるのではないかと思い、今回YouTubeで公開する事にした。

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『産土』とは?

『産土』とは?

●1. 概要 約6分のロング予告編

 『産土(うぶすな)』は、独自のテーマと切り口で、主に農山村の「限界」と呼ばれている集落の内側を、取材していくドキュメンタリー映画です。2012年から2015年にかけて、徳島県佐那河内村在住の映像作家・長岡マイルをプロジェクトリーダーとして、さまざまな外国人映像作家らとともに取材してきました。

 スタートしたきっかけは、徳島県神山町にあるNPO法人グリーンバ

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