商業ライターが自由に書いた世界を知りたい。創作大賞にガチで挑んでみた
インタビュー、商品レビュー、SEO記事などなど。ライターの仕事といえども、実にさまざまな種類がある。
その中で、私が主に執筆するのがSEOやレビュー記事だ。時には、こちらから企画を提案することもあるが、基本的に「テーマ」や「キーワード」が決まっていることが多い。
フリーライターとして記事を書く場合、まずPVが取れるか。または、記事を通じて「商品やサービスが売れる」ことが大切になる。
SEOやレビュー記事の場合、自分が書きたいものを書くという概念はない。むしろ自分を消して、商品やサービスの良さを相手に伝える必要がある。
商品やサービスの紹介記事を書く時は、ただ伝えれば良いのではなく、読者の心に訴えかけられる記事を書かなければならない。なぜなら、読者に商品やサービスを利用して欲しいから。これがなかなか難しい。
そのためには、どうすればいいのか。まずは世間、顧客の需要を知ること。
顧客を知るには、紹介する商品やお店に関連するお店に運んで、人々の様子を観察したりとか。ジュエリー記事を執筆した時は、実際に商品を購入したこともある。
痛い出費ではあるが、経験しないと顧客の気持ちはわからないものだ。
店舗で購入したら、お店のメルマガが定期的に届くようになったので、記事の参考にすることもしばしば。
こうして、生きた情報を私は得ている。届くメルマガが多すぎるあまり、最近メールボックスがパンパンだけど。
あとは、書籍、雑誌などの情報から知識を得たり……。他にも色々な方法があるが、他の記事と差別化を図りたいなら「リアル」に勝るものはないと思っている。これからも、良い記事を書くために足を動かし続けていきたい。
ライターの仕事を続けていくにつれ、ふと疑問に思ったことがある。それは、自分が商業抜きで書いた場合、どんな作品を生み出せるのかという点である。
今までは世間の需要にあわせてキーワード、ネタを拾い集めて記事を書いてきたけれども。一切考慮せず、好きなことだけを書いたらどこまでいけるのか。ふと、その世界を見てみたいと思った。
そんな時、noteで創作大賞の募集を発見。一度がっつり挑戦してみたら、今までとは違う景色が見えるのかもしれない。
中途半端にチャレンジしても、見える景色はそう変わらないと思う。だから創作大賞シーズンの2〜3ヶ月だけ、真面目に取り組もうと決めた。
真剣に取り組んでこそ、見える景色というのはある。そう思ったのは、私がこれまでスポーツへ熱心に取り組んできた人間だからかもしれない。
今年の創作大賞では、小説を7作品(※過去作リライトが4作)応募。仕事のある時はそちらがメインなので、ゴールデンウィークや休日、隙間時間を活用して、コツコツ続けた。
そうは言っても、あくまで私にとって大事なのは創作よりもライターの仕事と、育児。ライターの仕事はお金が発生する分、責任も伴う。育児は子どもの命がかかっている。
優先するのは、もちろんライター業と育児である。それでも、一度「創作大賞をガチる」と決めた以上、時間がないからできないという言い訳をしたくなかった。決めたら絶対に、最後までやり切りたい。
創作大賞に挑戦して良かったこと。それは、noteというプラットフォームを通じて、コメントでやり取りできる仲間が増えたこと。
気の合うもの同士で、オンライン交流会も開いたり、X(旧Twitter)のスペースでは2人のメンバーとイベントにも取り組んだ。
↑交流会の様子はこちら
↑Xで開催したスペースラジオの内容についてはこちら(レジェンドさん執筆)
交流会、スペースラジオもすべて創作大賞に応募していなければ実現できなかったことだ。
一歩踏み出し、懸命に取り組めば道は開けるし、人との出会いも広がる。note創作大賞への挑戦は、私の視野を大きく広げてくれた。
さて、問題は応募作品が中間選考に残るのか。それとも受賞作として選ばれるのだろうか。
その点については、正直私もわからない。そりゃ応募した以上、選ばれたらいいなぁとは思うけれども。締切は過ぎたので、作品をもう直すことはできないし。創作大賞のことは一旦忘れて、これからに目を向けていけたらと思う。
まぁ、noteで仲間が増えた今となっては、コメントで交流してきた方々が選ばれても純粋に嬉しいかも。
創作大賞にガチで取り組んで、見えてきた景色。それは、読む人がいてはじめて価値が生まれるといったところだろうか。
創作を始めた頃は、参加すること、書くことに意義があると思っていたけど。コメントや感想、アドバイスをもらうことで新たな気づきも得られたし、作品の深みも増したように思う。私自身も、始めた頃より少しは成長したんじゃないだろうか。
この挑戦を通じて、かけがえのない仲間もたくさんできた。その方々とは、定期的にコメントなどを通じてやり取りをしている。
今では、noteで出会った仲間との出会いが、執筆や創作の励みにもなっている。ネットの海は正直怖いイメージもあるけど、noteの人たちはみんな温かい。
新たな挑戦に取り組むと、刺激や素敵な縁を得られるから、やっぱりいいものだ。そんなことを思いつつ、私は今日も朝からコツコツとnoteを綴っている。
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