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【創作ストーリー】私たちは搾取される

【あらすじ】
モラハラ夫と別れた女「アユミ」は、勢いで家を飛び出したため、どうすれば良いのかわからず、思い悩んでいた。

身寄りのないアユミがフラフラと公園に辿り着くと、さまざまな事情を抱えるホームレス達に遭遇する。アユミはホームレスの人々との交流をきっかけに、奇妙な共同生活をスタートする。

共同生活を送っていたある日、アユミ達の元に謎の「黒ずくめの男」が目の前に現れる。


ネオンの光が瞬く街の片隅で、吉川アユミは1人呆然と立ち尽くしていた。

モラハラ夫との生活に耐えきれなくなり、衝動的に家を飛び出してから、はや4年。

結婚した時の私は、まだ25歳だった。あの頃の私は勤め先で上司のパワハラに日々頭を悩ませていた。

その後、私は今の仕事と人間関係に限界を感じ、結婚相談所にすぐさま登録。結婚相談所に登録したのは、とにかく仕事を辞める理由を見つけたかったから。我ながら、なかなかのクズな理由だ。

専業主婦になりたかった私は、なるべく私が働かなくても安定して暮らせそうな男性を結婚相談所で選ぶことにした。

若くして相談所に登録したのも、男性からの需要も高いだろうし、自分が希望する年収、スペックの男性からアプローチを受けられるだろうという計算があったからだ。

私の思惑通り、男性から私へのアプローチは後を経たなかった。その中から、年収もほどほどに高く、安定企業に勤務する男性を伴侶に選んだ。

私の誤算といえば、私が大切にしてくれそうな男性を選ばず、お金だけで相手を選んだことだろうか。

自業自得ともいえる結末ではあるが、相談所で出会った男性と結婚後、私はすぐさま夫のモラハラに悩まされることとなった。

夫は私より10歳年上で、大手企業勤務の幹部。それにひきかえ、私ときたら寿退社で仕事を辞めてしまったため、収入は無い。手に職もなかった。

夫はことあるごとに「誰のおかげで飯が食べられると思っているんだ」「子供が欲しいから、若い女性を選んだというのに」と私を罵った。

手に職がなく、稼ぎがないのは仕方ないにしても、子供に関しては私だけの問題でもないし、妊活にも協力的ではなかったというのに……。

夫と結婚してから、一体何度「離婚」の2文字がよぎったことだろうか。しかし、ここで私が彼と別れたら、何の取り柄もない私に一体何が残るというのだろう。

おまけに女性は年齢と共に就職、結婚、妊娠出産がどんどん厳しくなる。とくに再婚の場合は、もっと厳しくなるのではないだろうか。今後、女1人で細々と仕事をして、孤独死をすると思うと恐怖で夜も眠れなくなった。

所詮、私のような何もない人間は、誰かの脛を齧って、歯を食いしばって生きていくしか他ないのだ。孤独死よりもマシと思って、私は夫のモラハラに耐えることに決めたのだ。

その後も、夫の暴言やモラハラを流しつつ、無理してこの生活を続けた。我慢をすればするほど、私の中にある負の感情がはちきれそうに膨らんだ。

気がつけば、私はそのままずるする夫と結婚生活を続け、34歳になっていた。5年前からセックスレスになり、もはや私たちの関係は子作りどころの問題ではなくなっていた。

このまま夫から女としても見てもらえず、罵られて生活を続けて、一体何になるというのか。ふと自分の足元を見渡すと、愛情、子ども、キャリア。自分には何も無いことに気づき、無性に消えたくなってしまったのである。

このまま夫に馬鹿にされ続けて、一生を終えるなんて絶対に嫌。今から夫と離婚して、転職活動してみたらどうだろう。私の人生は変わるだろうか。いや、何のキャリアも資格もないまま私の年齢で転職活動したところで、上手くいくとは到底思えない。

そもそも、ただでさえこの国は所詮新卒、年齢至上主義だ。私が今離婚を決断したら、今以上に茨の道を歩むだけなのではないだろうか。

あの時、なぜ仕事を辞めて家庭に入ってしまったのかと、あれから一体何度後悔したことだろうか。そもそも、私が夫と結婚を決めたのも、上司からのパワハラに耐えきれず、仕事から逃れたかったからこそ。

そう。結局私はずっと、自分の人生から逃げ続けているのだ。問題から目を背け、逃げてきたからこそ身から出た錆に苦しめられる。こんなことなら、もっと早いうちから自分の足で一歩進んでいれば……。

しかし、後悔しても後先立たず。時間はもう元には戻らない。残されているのは、今ある状況からどうすれば良いのだろう。

夫と話し合いをして、今の関係を良いものにするべき?いや、夫は私と対等な関係を築こうとは一切しないし、話し合いすら無駄な人だから無理だ。では、今後もずっと耐えるのか、それともまた逃げるのか。

そんな私に向かって、夫はさらに追い討ちをかけるような言葉を投げかけた。私はこの言葉によって、これまで風船のようにふくらんだ負の感情全てがぱちんと弾け、真っ白になったのである。

「お前は何をやってもダメなのだから、俺のいうことさえ聞いていればいいのに。なぜ、余計なことばかりするんだ!

いつもなぜ、俺の言ったことを忘れるんだよ。俺の言った通りにさえすれば問題ないのに、なぜ」

ことの発端は、掃除のために私がほんの少し家具の配置を変えたことが原因だった。神経質は夫は、自分の思い通りにならないととことん気が済まない人格の持ち主である。

そして、私もそんな夫の性格は十分把握した上で割り切った付き合いをしてきたつもりだったが、流石に我慢の限界だったのだろう。

今になって思う。おそらく、夫は他人と共同生活が向いていない人なのだろう。夫が

「お前は何をやってもダメなのだから」

どんなに殴られても、罵られても耐えられたものの、この言葉だけはどうしても受け入れられなかった。

この言葉は、私が幼少期に母親から言われ続けた「夏美は自分で決めると失敗するから、お母さんの言う通りにしなさい」という言葉とリンクした。私は、母親のこの言葉が大嫌いだったのだ。

もう私は、私以外の誰かから呪いをかけられたくなんてない。私のこれから先も、人格も。誰にも決められたくなんかない。

私は、名前と印鑑を押した離婚届と、「今まで、ありがとうございました」と書いた置き手紙だけ残して、衝動的に家を出た。そして、もうこの家に二度と戻らないと誓った。

しかし、いざ家を飛び出したものの、これから何処に行って、何をやればいいのか。何も考えずに家を飛び出してしまったため、私は思わず途方に暮れた。

ふらふらと街を歩いていくと、やがてある公園にたどり着いた。公園は草がボサボサで、まるで管理がなされていなかった。

公園には、私の他に3人の女性と1人の男性がポツンポツンと佇んでいた。彼らはそれぞれにダンボールで小屋を作り、その中で生活をしている様子だった。

行き場、身寄りのない私はやがて彼女たちと意気投合するようになり、公園で共同生活を始めるようになった。

「オネエサンハ、ズットココニイルノ?ネエ?」カタコト語の日本語を話すのは、アメリカ人のリマ。グラマラスな体つきが特徴的なリマは25歳とは思えぬ色気が漂っていたが、話し方はどこか甘えた口調で幼さもあった。

リマの話によると、日本にはかつて代理出産した子供に会うため渡来したのだそうだ。子供と会えないのはわかっているが、それでも遠くからで良いから子供の顔を眺めたい。ただそれだけで、アメリカから日本に来てしまったようだ。

リマは代理出産によってお金持ちの夫婦から多額のお金を手に入れることに成功したが、お金を手にした途端に悪い大人に捕まり、投資詐欺で全財産の大半を失ったようだ。

おまけにリマは日本に来るための飛行機代、ここに来てからの生活費で全財産を既に使い切っており、今は行き場を無くしてこの公園で暮らしているのだとか。

お金を結局手にしても、使い方のわからない人間はリマのようにお金に振り回され、体も人生も全て搾取されてしまうのかもしれない。

リマはいつも口癖のように「アノコ、ゲンキカナ」と呟く。リマが代理出産で産んだ子の名前は、リマ自身も知らないそう。リマは出産した子供を「アノコ」と呼び、ぼんやり遠くを眺めては涙を浮かべていた。

「最近、マジ寒いよね」ギャルっぽい口調で、いつもガシガシに傷んだ髪を手櫛でひっ掻き回す癖が多いアリサはまだ18歳。

アリサは親の虐待が原因で家を飛び出し、路上生活を始めた女性だ。中学を卒業後、高校には進学せず就職したが稼ぎの全てを親に奪われる日々が続く。

お金を渡さなければ親から殴られ、罵られる。精神が限界に近づいたアリサは退職届を出して、そのまま家に帰らずここにたどり着いたのだそうだ。

「この前ね、路上で神様に会ったの。七色の光を浴びれば、私たちは救われるって!もしかしたら、この状況から抜け出せるかもしれない。みんなも、今度一緒に来ない?」キラキラ目を輝かせて話すのは、ピュアなハートの持ち主サクラ。

サクラは純粋で素直な反面、人一倍騙されやすい脆さがあった。そもそも、ホームレスになってしまったのは婚活していた頃にロマンス詐欺に遭い、一緒に暮らすためにマンションを購入したいと騙されて全財産を搾取されたのが原因らしい。

この話を聞いた時は、正直サクラに同情したものだ。しかし、サクラとやり取りしていくうちに、あまりにも自分の都合がいいように話を進める節があるので、サクラさんにも騙される原因があるのではないか、と思うようになった。

そこで、私はつい「騙されるサクラさんもサクラさんじゃないの?」とサクラに伝えると「そんな言い方酷い!夏美さんは、私のせいだと言うの?」と執拗に怒ってきた。

やがてサクラは、シクシク泣きながらリマやアリサに「聞いて聞いて!夏美さんにこんな酷いこと言われたの!」と大袈裟に被害者ぶるようになる。

リマは「ワー!サクラサンカワイソー!」と同情はするものの、すぐに人から言われたことをケロッと忘れてしまう。アリサは冷静なので、サクラの目をジーッと見つめつつ、どう答えたら良いのか言葉を選ぶ。

リマとアリサがサクラの肩を持ちすぎないからこそ、私たちはそれなりにバランス良くやってこれたのかもしれない。これでもし、誰かが誰かの肩を持ちすぎるようなことがあれば、私たちはもっと早い段階で解散していただろう。

リマ、サクラはピュアで純粋なところがあるが、基本的に何も自分で決めようとしないし、考えようとしない短絡的な一面も。おそらく物事を深く考える知恵も、心の余裕もないのだろう。

リマやサクラとは対照的に、アリサは非常に疑い深く、人を簡単に信用しようとしないところがあった。そのため、アリサが私に心を開くまで半年ほどかかった。

アリサからは「親から虐待を受けていた」と聞かされていたが、具体的な内容は聞かされていない。

アリサの手首には複数の躊躇い傷があったが、私は見てみないフリをしている。アリサも特別過去について話そうともしなかったので、あえて私から話を掘る必要もないと思っていたからだ。

リマ、アリサ、サクラの他に、そんな私たちをいつもじっと眺めつつ路上生活を続ける青年がいる。彼については話したことがないため何もしらないが、私たちと同じように色々な身の上事情があり、ここにたどり着いたのだろう。

リマ、アリサ、サクラと出会ってから、私は毎日ゴミ捨て場から宝物を探し、路上でモノを売り捌いてその日暮らしを続けることになる。

物を売る時には「少し物悲しげな顔をすれば、心優しい人が手を差し伸べてくれるはず」と、アリサが私に悪知恵を入れ込んだ。私は思わず「ええ?」と狼狽えた。

正直、私は人の弱味や優しい心に漬け込む商売などしたくなかった。でも、彼女たちはきっとその日その日を生きていくことに必死で、この際綺麗事は言ってられないと思っているのかもしれない。

その後、勝手に路上でモノを売買するなと忠告を受けたり、警察の厄介にもなったが、その都度「私たちは、どこにも行くところがないんです」と涙で訴えた。

警察は私たちが問題を起こすたびに「世の中にはね、生活保護という制度もあって……」と話を進めてきた。

ただ、私やアリサのようなタイプともなると、家族に自分の居場所がバレたくないがために、役所に近寄れない、迂闊に書類提出ができないという問題もあった。もし夫にバレたら、また家に連れ戻されるかもしれないという恐怖があった。

日々、私たちはその日暮らしを続けることに精一杯だった。慣れとは怖いもので、やがて少しずつ彼女たちとの生活が心地いいものとなり、むしろ夫の暴力に耐えていた頃より幸せに感じるようになった。

そんなギリギリの生活を送っていたある日、私たちの元に1人の黒ずくめのスーツを着た男性が歩み寄ってきた。

男の隣には、カラフルで質の良いストールを纏った貴婦人もいる。私達は顔を見合わせたが、彼らとは誰も知り合いではない様子だった。

黒ずくめの男は、やがておもむろに口を開いて「君たち、もし良かったら私と一緒にビジネスをやらないか?」と声をかけてきた。

私は「はい?ビジネス?」と答えると、男はこう言った。

「そうだ。私は、君たちが大変気に入った。上手くいけば、君たちはこの生活から脱出できるどころか、人生一発逆転できるはず。

いつまでも、こんな生活続けようとは思っていないだろう?私たちのビジネスに手を貸せば、君たちはもしかしたら自由と豊かさを手に入れることが出来るかもしれない……」

リマとサクラはすぐさま「ホントに?この生活から抜け出せるの?」と、目をキラキラと輝かせた。

男は「ああ。ただし、美味しい話には条件が付き物でしてね」と、ニャッと笑った。私は夫の含み笑いの不気味さにゾッとした。

アリサは私に「怪しい男だから、少し質問投げて泳がせてみるか」と、そっと耳打ちをした。私はコクンと頷いた。

すると、後ろから「ちょっと待った」と声をかける男性がいた。いつも私たちの光景を静かに眺めている、あの青年である。私とアリサは、思わず目を丸くして見合わせた。

青年は、男に向かって「あのー、いきなり来て、第一声が『ビジネスしませんか』は、あまりにも胡散臭いですよね。

あなたが話しているその『ビジネス』の具体的な内容、もし良かったら教えてもらえませんか?内容によっては、僕も協力するかもしれません。

そもそも、労働契約とは等価交換です。本質のわからない話に簡単に乗るような私たちではありませんよ」と、交渉を始めたのである。

おそらく、私たちではこの男に冷静な交渉など出来なかったであろう。青年のファインプレーに、私はホッと胸を撫で下ろした。黒ずくめの男は、さらに話を続けた。

「実は、僕はずっと君たちの行動を上から眺めていたのさ。

ハングリーで、何としてでも生きようとする君たちの精神力を見て、一緒に仕事したいと思ってね。

これまで色々な人材を雇い、共に仕事をしてきたけど、どの人もみなハングリーさに欠けていた。就職さえすれば安定できると思っているのか、どいつもこいつも自分から動かず、指示待ち人間ばかりで使えない奴ばかりだった。

実は、私たちの事業は今大きな負債を抱えている。その額は、10億円だ。この負債をカバーするには並大抵の行動では覆せないだろう。

大きなピンチを切り抜けるには、豊富な知識、柔軟な発想、行動力の他にもっと必要なものがある。それが、ハングリー精神だ。

何としてでもピンチを乗り越えてやるといった、エネルギーやパワーがなければ、我が社のピンチは乗り越えられないと思っている。

そこで、この際街を歩いてスカウト方式でハングリー精神に溢れた人材を見つけようと思った。そんな時、必死に生きようともがいている君たちと出会い『これだ!』と閃いたんだよ」

「はぁ……」まさか、私たちの行動がずっと誰かに監視されていたなんて。

今まで羞恥心を忘れて生活を続けてきた私は、自分のこれまでしでかしたことを思い出し、無性に恥ずかしくなった。

「ただ、もし失敗した場合は私たちがさらに大きな負債を抱えることになる。

その場合は、もしかしたら隣にいる婦人に君たちの肉体が売られるという可能性もある」

男の発言に、私たちは「はぁ?」と狼狽えた。

「そう。実は、私の隣にいる婦人は私たちの大株主だ。そして、世界屈指のミイラコレクターでもある。

世の富豪は宝石、絵画、仮想通貨、宇宙事業などに余剰金を投資、または売買して資産を増やしていることが多いのだけれども。

こちらの婦人は少し変わった嗜好の持ち主で、世界各国のミイラをコレクションしている人でね」

「は?それ、殺人じゃないの?」とアリサが突っぱねると、「いや、生きたままミイラにするからこれは殺人ではないんだ」と男は言い切った。婦人は私たちのやり取りをじっと眺め、ニヤニヤと笑っている。

「そんなの!いくらなんでもおかしいし、どう考えても警察案件じゃん!なんでその婦人はそんなことをして逮捕されないのさ!この人殺しめ!」とアリサが婦人に向かって人差し指を向けると、「いいえ、警察案件ではありません。婦人が上流階級の人間だからこそ、出来ることであり、許されることなのです」と、男が淡々とした口調で答えた。

男は、まるで当たり前だと言わんばかりの顔で婦人と目を見合わせ、クスクス笑った。

ちょっと。ちょっと。お金持ちなら、犯罪をしても何しても許されるの?そんなの、絶対おかしい。それに、この男が提案している話、おそらくかなり不味い話であることは間違いないだろう。

でも、このままこの生活を続けていては、私たちの誰かがいずれ死ぬ可能性も高い。しかし……。

男の誘いに乗って上手くいけば乗らないかは、もはや私たちにとって賭けだった。

すると横から、あの青年が「その話、乗ろう」と男に答えた。

私は思わず「はぁ?」と答え、すかさず青年の首元に掴んで「何考えてるんですか!そもそも、あなたに来た話ではなくて、私たちに来た話なんですけど。

私たち、もしかしたら生きたままミイラにされてこの富豪のコレクションの一つになるかもしれないんですよ!もしそうなったら、どう責任とってくれるんです?」と詰め寄った。

青年は私の手をギュッと掴み、「大丈夫。僕に任せて。君たちの行動ずっと眺めて観察していたし、僕らが協力し合えばきっと上手くいくはずだよ。僕には自信と、確信があるから」と答えた。

青年の大きく真っ直ぐな瞳はとても澄んでいて、思わず吸い込まれそうになった。

青年はいつとツバの大きい帽子をかぶっており、顔が見えなかったのだが、改めてまじまじと見ればキリッとした眉と目鼻立ちが印象的な好青年である。

青年の眼差しがあまりに真っ直ぐだったので、私は思わず「わかった」と答えてしまった。アリサ、サクラ、リマは私の回答に慌てて、不安そうな顔で狼狽え始めた。

もし、この挑戦が上手くいけば。私たちはそれぞれ自由と幸せを手にして、この生活から抜け出せるのかもしれない。

思い起こせば、今までの私は目の前の困難から逃げてばかりだった。今度こそ、問題に立ち向かっていけば私の道は大きく開けるかもしれない。

それに、この挑戦に成功すれば仲間のリマ、サクラ、アリサの人生が変わるきっかけに繋がるはず。

よし。もう私は逃げない。仲間たちと力を合わせて、この問題を絶対に乗り越えてみせる。私は、大きな一歩を踏み出した。










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