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羅々@Lulla
2020年1月1日 01:05
新代表取締役社長父の会社を継続させる為に、株主総会を開いて新しい代表と役員を決める。新しい代表は僕になる。これは書類上で済む事なのだけど、現在ひとりが委任状を出さない。そんな訳で実際に株主総会を開く事になった。僕も参加する事になった。ちょうど良い機会だから、人任せにしていた弁護士との対応も引き継ごうと思っている。今、弁護士との対応は兄が手伝ってくれている。どこかに救いを探した。 どんな
2020年1月1日 22:50
父の呪縛身体の痺れ、2~3日前から手足唇の痺れ。感覚が麻痺する様で死体を思わせた。これは何だろう。父が何かを訴えているのだろうか。僕にしか解らないやり方で伝えてきたのだろうか。僕に「やれ!」と言っているのだろうか。そうでなければ足止めがある筈。抱えてきた絶望はかなり薄れてきた。先にも言ったが、両親は僕が小学校低学年の時に別居した。平成11年に父は家に戻った。僕は孫の顔見たさだろうと思ってい
2020年1月3日 00:56
株主総会8月30日、株主総会を実際に行う。現在代表取締役社長が不在(死亡)の為、新しい取締役(3名以上)を決定し、その3名の中から代表取締役社長を就任する。会社は事実上解散。書面上のみにて存在。父は“死”を意識した時に必要な書類を整理し、纏めていた。父は自分が死ねばその生命保険金で借金を返せると考えた。生命保険は会社名義の為、死亡した取締役社長には渡せない。そこで新しい社長を作って保険金を
2020年1月4日 00:34
弁護士からの連絡弁護士正木氏からの連絡。株式会社の役員任期は2年おきに申請する。任期は2年と言う事。だが、申請する筈のものが申請されて無かった事が解った。そこで別の方法を取る事にしたそうだ。僕の住民票と印鑑証明書が必要になった。父が税金を滞納していた為に母は遺族年金の手続きができないでいた。正木氏はそれを同時進行してくれている。通常通りにはいかないので、必要な書類も通常と異なる。・戸籍
2020年1月4日 18:01
社長就任弁護士正木氏が議事録を作成する為に書類を郵送してきた。役員の実印が必要になる。そこには僕の名前が記載されている。代表取締役社長…社長就任が決定する。忙しいせいか、考える事が多いからか、精神的な落ち込みが少ない。落ち込みそうになっても、持ち直す。また、強くなってしまったのか、強くなりたいと望んだのは自分。逆に弱かったら良かったとも思う。人にもっと頼れる性格であったら、面倒な事に首を突
2020年1月4日 23:05
過敏今の僕には余裕なんて無いから些細な事に過敏になる。解っているけれど、それはお節介になる。嫌な事は忘れてしまおう。言わずに済むなら、それは言わずに忘れてしまおう。喜びや幸せを感じる心が希薄だ。何処へいってしまったのだろう。何を得ても満足しない。喜怒哀楽の差があまり無い。良い事なのだろうか。感情は要らないと思った時期もあった。それが“これ”なのだろうか。あまりにも現実過ぎて、過敏になってい
2020年1月5日 17:39
税理士からの連絡税理士森氏から電話がきた。最終決済が済んだそうだ。その書類をどうしたら良いか、との事だった。最終決済の書類有効期限は2ヶ月。それまでに申請しなければ無効になる。破産させる為に会社を継続させる事、新しい代表の事、その手続き段階の事、最後にご協力願いたい事、その旨をお話した。弁護士正木氏電話。森氏との会話を報告した。正木氏はちょうど僕に連絡をしようと思っていた、と言った。印
2020年1月5日 22:13
父の夢父の葬儀の夢を見る。葬儀に間に合う様にいつも慌てて用意している。夢の中で“葬儀はもう終わった”と思うのだけど、急いで葬儀に向かう僕。夢と現の狭間、ぼんやりと眺める葬儀。心残りがあるのだろうか。心配しているのだろうか。見守っているのだろうか。静かな怒りを抱いているのだろうか。大丈夫だよ、安心してゆっくりおやすみ。 #小説
2020年1月5日 22:28
登記弁護士正木氏から連絡アリ。・新代表取締役の届け済み・会社継続の為の費用立て替え・社版と登録カードは弁護士預かり・保険金請求手続き(新社長の名)で請求書作成・弁護士が税理士へ連絡する旨しばしの休息が終わり、動き出す。いよいよ本題に入る為の準備。僕の代表取締役に関する事項。・8月30日就任・9月24日登記 #小説
2020年1月5日 23:07
あちらが先かこちらが先か弁護士正木氏より電話アリ。珍しく時間外の電話。そして慌てている様子。父の生命保険の確認。以前、保険会社に問い合わせた時の事を詳しく聞かれる。税金滞納している為、父の財産は税務署が差し押さえる事ができる。保険金は父の財産に値する為、税務署が動き出す。その前にこちらが保険金を受け取らなければならない。だから正木氏は慌てていたのだ。正木氏は税務署の担当と話したとの事。
2020年1月7日 00:04
UNDERGROUND本日から僕が参加するグループ展が始まる。このお話を頂いた時、父は生きていた。父は数日後に亡くなり、僕はプロデューサーに連絡した。事情を話し、展示品の数が減り、迷惑をかけるなら降りようと思ったのだ。しかしプロデューサーも画廊のオーナーも「参加する事に意味があるのだから」と仰ってくださった。過酷な作業になるであろう事を覚悟し、ありがたく受けた。展示品は16点仕上がった。自
2020年1月7日 01:06
怒りと哀しみ税理士森氏から電話連絡アリ。現時点までと、これからの報告をしたい旨、19日弁護士正木氏のところへ行く旨、それに同行する様願われた。僕は心身共に疲労していた。僕は兄に連絡をした。兄の会社から弁護士事務所は近い。兄が行ってくれるのなら、僕は行かなくても構わないだろう。だが、兄は時間的に会社を抜け出すのは無理だそうだ。正木氏に連絡。19日の事を確認した。森氏との話を伝えた。僕は行くべ
2020年1月7日 22:41
配当金の受け取り弁護士正木氏より連絡アリ。税務署から連絡が入ったとの事。配当金の受け取りと精算を24日に税務署で手続きをする。正木氏が足を運んでくれるとの事。個人の未納税分が少しあり、それを支払う事を要求されている。正木氏に聞いてみた。「それは無視してはいけないのですか?」正木氏の判断では「多額では無いし、トラブルがあっても困るから支払ってくるよ」との事。僕のところにも封書で税務署から通知
2020年1月7日 23:08
報告書先日の配当金受け取りについての報告書が弁護士正木氏から郵送されてきた。内容は次の通りである。受け取り金¥2981341-200(印紙代)-493500(税理士への報酬)-315(振り込み手数料)-43300(個人の滞納税金)残額¥2444026これまで発生している弁護士報酬及び費用を差し引いても残額の金額では、支出が出てしまう。かなり足りない筈である。年末年始