魂の抜け殻 第31章

配当金の受け取り


弁護士正木氏より連絡アリ。税務署から連絡が入ったとの事。配当金の受け取りと精算を24日に税務署で手続きをする。正木氏が足を運んでくれるとの事。個人の未納税分が少しあり、それを支払う事を要求されている。

正木氏に聞いてみた。「それは無視してはいけないのですか?」正木氏の判断では「多額では無いし、トラブルがあっても困るから支払ってくるよ」との事。僕のところにも封書で税務署から通知が来るとの事。正木氏の言った通り、税務署から通知がきた。

「代表取締役社長〇〇様」あまり気持ちの良いものじゃない。父の気持ちを考えると、複雑な気持ちになった。中身の内容を確認、この通知を速達で正木氏に転送する。まず、生命保険金1000万円也。その中から税務署長が確認した債権額7018659円也。そしてこちらの会社宛残余金2981341円也。残余金の中から申告所得税滞納3年分、計43300円を支払う。残りは勿論弁護士費用等にあてる事になるだろう。

これからもうひと仕事、大事な事が残っているのだ。気を抜くにはまだ早い。


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