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パリ逍遥遊

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フランスでのライフスタイルから、ワークライフバランスを考えてゆきます。
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パリ逍遥遊 ルルドへの旅

パリ逍遥遊 ルルドへの旅

シャンパーニュ ドラピエを訪問し、テイスティングを開始する前に敬意を示した「聖ベルナール」は、カトリック教会の聖人の一人だ。https://note.com/mikihozon/n/na6f39125c38b

彼はシトー修道会に入り、クレルヴォー修道院の院長となり、シトー修道会において最も大きな影響力を持つようになっていく。ベルナールが奇跡を起こしたという噂が広まり、クレルヴォー修道院には、各地

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パリ逍遥遊 シャンパーニュ ドラピエ訪問

パリ逍遥遊 シャンパーニュ ドラピエ訪問

ランスからトロア(Troyes)を目指し、車でひたすら南下。

シャンパーニュ地方といえども、ブドウが栽培されている地域は限定されており、高速道路の周囲はひたすら(普通の)畑が続く。11月の畑には早くも雪がうっすら積もっており、日本から持ってきた徳永英明ベスト盤が雪景色に妙にマッチする。

ビール・ワイン・シャンパーニュ問わず、好きな醸造所に片っ端から連絡し訪問OKをもらったところに突撃、という作

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パリ逍遥遊 黄色い電車

パリ逍遥遊 黄色い電車

バスも優れた公共機関の一つだが、フランスの鉄道もなかなか楽しい乗り物で、線路があればどこにでも連れて行ってくれる。鉄道の旅にはまったのは、これから紹介する鉄道の旅に始まった。

パリには主要鉄道駅として、東駅、北駅、サンラザール駅、リヨン駅、モンパルナス駅、オステルリッツ駅、ベルシー駅が存在する。

フランスの南側13区にあるパリ・オステルリッツ(Paris Austerlitz)駅を金曜日21:

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パリ逍遥遊 パリの路線バス

パリ逍遥遊 パリの路線バス

私の職場はパリ市内西側の16区にある。ここは閑静な住宅街で住んだり仕事したりするには快適な場所なのだが、遊ぶ場所は少ない。夜遊ぶとなると、1区のオペラ周辺か6区のオデオンあたりになる。

仕事が終わってから繁華街であるオデオンに向かう際には、いつも路線バスを使っている。メトロも網の目のように配置され、どこに向かうにも便利なのだが、パリの移動は何と言ってもバス。バス!バス!バス!!

パリの路線バス

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パリ逍遥遊 ヴァランス(Valence)とリヨン(Lyon)の旅

パリ逍遥遊 ヴァランス(Valence)とリヨン(Lyon)の旅

自然の恵みに対する畏敬の念を持つと共に、自然と共鳴していく喜びを持つワイン醸造家を恩師に紹介してもらい、バランスにでかけた。バランスは、パリリヨン駅からTGVがダイレクトに結んでいる。バランスの駅まで迎えに来てくれたワイン醸造家、初めてお会いした人とはとても思えない、ずっと昔からご一緒だったような感じがした。早速彼の所有するブドウ畑を案内してくれた。完全な自然農法を旨とするため、雑草も抜かない。雑

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パリ逍遥遊 コルドン・ブルーのワイン教室

パリ逍遥遊 コルドン・ブルーのワイン教室

フランスに来たからにはワインを勉強しなくては。との思いで、由緒正しき料理専門学校ル・コルドン・ブルーが主催するワイン教室へ。実は私、東京・青山のワイン学校に通った経験もあり、ワイン学校は今回が2回目。両者の比較もしつつ、コルドン・ブルーのワイン教室を紹介したい。

先ずは申し込みの時点で、東京とパリは異なる。東京は単に申し込みをして授業料を支払えば登録完了。一方、パリの方は、motivationな

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パリ逍遥遊 アルザス街道を行く!

パリ逍遥遊 アルザス街道を行く!

アルザス(Alsace)ワイン、忘れもしない。

ワインのブラインド・テイスティング試験に出された問題は、アルザス(Alsace)のゲベルツトラミネール(Gewurztraminer)だった!フランスの食の三種の神器と言えば、ワイン、チーズ、バケットだろうということで、全くお酒が飲めなかった私がパリに来て、ワインを嗜むようになり、なんとワイン学校にも通ったのだ。

パリで最も古い学校、ル・コードン

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パリ逍遥遊 ランスの酒屋

パリ逍遥遊 ランスの酒屋

ランスのノートルダム大聖堂まで来たならば、ついでに近くのワインショップに立ち寄って、お土産にシャンパーニュでも買っては如何だろうか?
シャンパーニュといえば、ドンペリ、サロン、クリュッグなどの有名どころを想像するかもしれないが、流通が発達した今日においては、それらは日本でも購入できる。せっかく現地まで来たのだから、地元でしか手に入らないものを買うのが粋というものだ。といっても、難しい銘柄は良くわか

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パリ逍遥遊 ランス大聖堂

パリ逍遥遊 ランス大聖堂

ランスと言えば、ランスのノートルダム大聖堂、パリのノートルダム大聖堂とともにゴシック様式の傑作と言われている。フランスの夏の風物詩、大聖堂のファザードを使ったプロジェクトマッピング。

ランス大聖堂のプロジェクトマッピングが9月末までということで、ヨーロッパ文化遺産の日、エリゼ宮と下院の見学後、15:28発TGV2743 に乗車した。ランスノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院、そしてトー宮殿を見

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パリ逍遥遊 シャンパーニュ街道

パリ逍遥遊 シャンパーニュ街道

パリ郊外の環状道路から高速道路A4号線に向かい、車を走らせること約1時間半。ようやくブドウ畑が見えてきた。
シャンパーニュ地方はパリから近く、中心都市であるランスとパリとの間は144km。しかもフランスの高速道路は制限時速130kmなので、簡単に訪問することができる。普段の旅行ならランスで泡を堪能か、エペルネー界隈で有名ドメーヌ訪問というのが定石だが、今回はランスを南下し、モンターニュ・ド・ランス

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パリ逍遥遊 ヨーロッパ文化遺産の日

パリ逍遥遊 ヨーロッパ文化遺産の日

9月の第3土曜日と日曜日に開催される「文化遺産の日」

1985年にフランスの文化大臣が提唱し、ヨーロッパ全体の合同イベントだ。フランスでは1万5000を超える歴史的建物が見学できる。もちろん、日ごろは見学が許されないフランスの中枢も見学可能だ。

早速、エリゼ宮(大統領官邸)を見ようと、早朝5時半にエリゼ宮に並んだ。朝早くにもかかわらず、すでに50人ほどの列ができている。空港さながらのセキュリテ

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パリ逍遥遊 サロン・ド・ヴァン

パリ逍遥遊 サロン・ド・ヴァン

ふと時計に目をやると、まだ昼前である。
通常、試飲となると少量を口に含み、備え付けの吐器に捨てるのだが、ワインの一滴は血の一滴とか何とか。吐き捨てるなどという罰当たりなテイスティングはしない。特にシャンパーニュは泡の強さからくる喉越しも大切だから、ついつい胃に入れちゃうよね、うんうん。とか言って、口角泡(ワイン)を飛ばしながらテイスティングを繰り広げて、はや2時間が経過。それでもまだ昼前か。

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