メタルDUNE

みなさんこんにちは!こちらでは主に音楽の紹介をメインに取り組みます。様々な最新のロック…

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みなさんこんにちは!こちらでは主に音楽の紹介をメインに取り組みます。様々な最新のロック、ポップ、エレクトロニック、メタル、ヒップホップ、エクスペリメンタル、ジャンルの音楽をディスクガイド的に多くの方に聴いて頂けるように、そして色々な音楽を聴くきっかけの一つになれば幸いです。

記事一覧

アキ・カウリスマキ監督 『枯れ葉』感想

アキ・カウリスマキの新作『枯れ葉』を見た。ストーリーはホラッパとアンサという生活に追われる中年の男女の恋が描かれるのだが、劇中で起こる出来事ではなく色にアクセン…

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5か月前
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2023/ベスト・アルバム/シングル&EP

2023年の確認のためのベスト。30枚を選び作品関連作と認識している作品も20作品併記します。 30 Paramore - Re: This Is Why 〈remixes〉 7曲目のRemi Wolf …

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6か月前
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The 100 Best Albums of the 2022 パート5

 20 Lea Bertucci / Ben Vida - Tulsa[Xtended Vox] カンス・タンリク〈独〉、フィル・ミントン〈英〉、オードリー・チェン〈米〉、ベン・ヴィダ〈米〉、レオ・ベルトゥ…

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1年前
7

The 100 Best Albums of the 2022 パート4

49 Black Magnet - Hermetix[Body Prophecy] 2022年は凡そメタルアルバムに似つかわしくないアートワークが散見されたがブラック・マグネットもその一つ。オクラホマから…

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1年前
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The 100 Best Albums of the 2022 パート3

69 Yuta Matsumura - Red Ribbon[Red Ribbon] シドニーでオイリーボーイズ名義でハードコア・パンク・バンドをしているドラマーが初のYuta Matsumura名義でソロとしてエレ…

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1年前
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The 100 Best Albums of the 2022 パート2

89 Rainy Miller - Way Out[Desquamation (Fire, Burn. Nobody)] プレストン(UK)で活動するヒップホップ・アーティスト、レイニー・ミラーの最新作は、Blackhaineが参加…

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1年前
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The 100 Best Albums of the 2022 パート1

今年は例年とは違いアルバムではなく楽曲を基準にしたベストリストにしました。 100 Action Sports - Cubivored[III] マシュー・ペピトーンとディラン・ハウによるプロジ…

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1年前
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2022上半期ノベストアルバム

2022年の上半期の中で最も優れたアルバムをリイシューも含め、順序不動で25枚選びました。25枚というのはあまりにも少なくて不完全ですがこれまでも音楽史を通覧する上で重…

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2年前
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幻想の音楽通信 Vol 18

blastah - forever ポルトガル出身のblastahは、Sangre NuevaのメンバーでもあるDJ Pythonとの長い交流を経てDJ Pythonが設立したレーベルWorldwide Unlimitedから新作「f…

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2年前
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2021 ベストALBUM 50 plus

今年もベストリストという1年の間に摂取した数々の優れた音を眺める行為をしているわけだが、近年はそれが当たり前のことになってきている。そして大手メディアが放り込ん…

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2年前
18

2021上半期ベストアルバム〈4〉

四月のベストアルバムではロックやテープ・ミュージックの傑作も目立ちます。豊富な実験的音楽が多くのジャンルで見られる年ではないかと思う。 Monsterra - Peligro ワ…

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2年前
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2021上半期ベストアルバム〈3〉

3月からはR&Bやジャズの傑作も含めて上半期のベストアルバムを紹介します。 トロントを拠点に活動するEmily Steinwallの「Welcome to the Garden」は、60年代の「A Lo…

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3年前
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2021上半期ベストアルバム〈2〉

前回に引き続き上半期ベストアルバム。 2月 Wobblyは「Popular Monitress」のなかで、自身のこれまでのキャリアとは異なる時間軸をHausu Mountainという異界で打ち出し…

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3年前
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2021上半期ベストアルバム〈1〉

1月から6月までの上半期に出たアルバムの中で、最も優れていたと思ったアルバムを無作為にジャンルの分別もせずに、ダラダラといくつかのパートに分けて書き記したものな…

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3年前
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幻想の音楽通信 Vol 17

V/A - Colliding Wind ベルリンを拠点とするレーベルConcentric Recordsから不思議なコンピレーション・アルバムがリリースされました。詳細を覗くとこの作品は「コライデ…

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3年前
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BEST ALBUM 2020

2020年の終わりに各々諸個人が聴いてきた音楽に一度境界を設けるこの年間ベストですが、毎年飽きもせずよく選んでいられるなと我ながら思うのですが選ぶのを忘れるとモヤモ…

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3年前
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アキ・カウリスマキ監督 『枯れ葉』感想

アキ・カウリスマキ監督 『枯れ葉』感想

アキ・カウリスマキの新作『枯れ葉』を見た。ストーリーはホラッパとアンサという生活に追われる中年の男女の恋が描かれるのだが、劇中で起こる出来事ではなく色にアクセントを置いた映画のように思えた。

以下『枯れ葉』と『PERFECT DAYS』の一部ネタバレを含むことを最初に断っておきたい。

アキ・カウリスマキ監督は過去に小津安二郎に焦点を当てたドキュメンタリー『小津と語る』の中で、「文学への憧れを捨

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2023/ベスト・アルバム/シングル&EP

2023/ベスト・アルバム/シングル&EP

2023年の確認のためのベスト。30枚を選び作品関連作と認識している作品も20作品併記します。

30 Paramore - Re: This Is Why 〈remixes〉
7曲目のRemi Wolf 「You First」からRomyの「Liar」、Claudの「Crave」が特に気に入ってる。

Paramore - This Is Why

29 Takeshi's Cashew -

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The 100 Best Albums of the 2022 パート5

The 100 Best Albums of the 2022 パート5

 20 Lea Bertucci / Ben Vida - Tulsa[Xtended Vox]

カンス・タンリク〈独〉、フィル・ミントン〈英〉、オードリー・チェン〈米〉、ベン・ヴィダ〈米〉、レオ・ベルトゥッチ〈米〉による共作。現地点で最もプルーラルな肉感と情感を兼ねたア・カペラ。

19 Ryoji Ikeda - Ultratronics 04[Ultratronics]

池田亮司氏の新た

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The 100 Best Albums of the 2022 パート4

The 100 Best Albums of the 2022 パート4

49 Black Magnet - Hermetix[Body Prophecy]

2022年は凡そメタルアルバムに似つかわしくないアートワークが散見されたがブラック・マグネットもその一つ。オクラホマからナイン・インチ・ネイルズが持ち得なかったパワー・エレクトロニクスの「新たな側面」をオルタナティブ/インダストリアル・メタルという手段で実現した快作。

48 Bear Bones, Lay Lo

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The 100 Best Albums of the 2022 パート3

The 100 Best Albums of the 2022 パート3

69 Yuta Matsumura - Red Ribbon[Red Ribbon]

シドニーでオイリーボーイズ名義でハードコア・パンク・バンドをしているドラマーが初のYuta Matsumura名義でソロとしてエレクトロニック作品をリリースした。ハイトーンやノヴォといったエッセンスにスロウなバレアリック・ビートが特徴的な傑作。

68 Horse Lords - Mess Mend[Comra

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The 100 Best Albums of the 2022 パート2

The 100 Best Albums of the 2022 パート2

89 Rainy Miller - Way Out[Desquamation (Fire, Burn. Nobody)]

プレストン(UK)で活動するヒップホップ・アーティスト、レイニー・ミラーの最新作は、Blackhaineが参加したことで沛然と降り注ぐ「ウェイヴ」の音とBlackhaineの狂気が等量で組み合わされ「ノクターナル性」の暗さだけが偏り、嵩み、滞留しがちな「ウェイヴ」に新たな均整

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The 100 Best Albums of the 2022 パート1

The 100 Best Albums of the 2022 パート1

今年は例年とは違いアルバムではなく楽曲を基準にしたベストリストにしました。

100 Action Sports - Cubivored[III]

マシュー・ペピトーンとディラン・ハウによるプロジェクト3作目。近年のトランスを捉え直したシーン(ABSLやDossといったアーティストに顕著)とも共通する郷愁を誘う力作。

99 Ibibio Sound Machine - Protection F

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2022上半期ノベストアルバム

2022上半期ノベストアルバム

2022年の上半期の中で最も優れたアルバムをリイシューも含め、順序不動で25枚選びました。25枚というのはあまりにも少なくて不完全ですがこれまでも音楽史を通覧する上で重要になるであろう作品を最優先したので、あまりメディアでも取り上げられていないアルバムも多く含みます。この機会に是非どうぞ。(参考程度に周辺ジャンルも併記しておきます)

Kaho Matsui - S / T [IDM, Ambie

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幻想の音楽通信 Vol 18

幻想の音楽通信 Vol 18

blastah - forever

ポルトガル出身のblastahは、Sangre NuevaのメンバーでもあるDJ Pythonとの長い交流を経てDJ Pythonが設立したレーベルWorldwide Unlimitedから新作「forever」をリリースした。

アンゴラを中心に発展した「タラキシンハ」(スロウテンポが特徴のキゾンバから派生したダンスミュージック)をHuerco S.に代表さ

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2021 ベストALBUM 50 plus

2021 ベストALBUM 50 plus

今年もベストリストという1年の間に摂取した数々の優れた音を眺める行為をしているわけだが、近年はそれが当たり前のことになってきている。そして大手メディアが放り込んだベストリストよりも個人のものに発見が多くその人ならではとしか言いようのない興味深い音に対する態度に遭遇する機会が多い。これ自体が1つの表現なのは間違いない。

アーカイブ化が前提となった今の時代において今回のようなVrilのアルバムの形式

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2021上半期ベストアルバム〈4〉

2021上半期ベストアルバム〈4〉

四月のベストアルバムではロックやテープ・ミュージックの傑作も目立ちます。豊富な実験的音楽が多くのジャンルで見られる年ではないかと思う。

Monsterra - Peligro

ワルシャワを中心に活動するMonsterra(Wild Booksのメンバーでもある)のアルバム「Peligro」はサーフ・ロックの視点からヒプナゴジックなダブや、エキゾチカを展開する怪作で、サーフ・ロックが1960年前

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2021上半期ベストアルバム〈3〉

2021上半期ベストアルバム〈3〉

3月からはR&Bやジャズの傑作も含めて上半期のベストアルバムを紹介します。

トロントを拠点に活動するEmily Steinwallの「Welcome to the Garden」は、60年代の「A Love Supreme」から連綿と続くスピリチュアル・ジャズ(ジャズの要素にキリスト教以外の民族宗教の要素を取り入れた音楽)の趨勢にスピリチュアル・ジャズの前身のスピリチュアル(ゴスペルの元にもなり

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2021上半期ベストアルバム〈2〉

2021上半期ベストアルバム〈2〉

前回に引き続き上半期ベストアルバム。

2月

Wobblyは「Popular Monitress」のなかで、自身のこれまでのキャリアとは異なる時間軸をHausu Mountainという異界で打ち出した。その時間軸は2019年の「Monitress」の底流に牢固としてあった側面が、2002年の傑作「Wide Open Spaces」のサウンド・コラージュの側面をビット・ミュージックに変え、細切れに

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2021上半期ベストアルバム〈1〉

2021上半期ベストアルバム〈1〉

1月から6月までの上半期に出たアルバムの中で、最も優れていたと思ったアルバムを無作為にジャンルの分別もせずに、ダラダラといくつかのパートに分けて書き記したものなので読みにくいものですが楽しい音楽を聴くのきっかけになれば幸いです。

1月

1月の下旬にリリースされたBiosphereの「Angel's Flight」は、2002年にリリースした「Shenzhou」を、喫緊の疫病の状況をAlex M

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幻想の音楽通信 Vol 17

幻想の音楽通信 Vol 17

V/A - Colliding Wind

ベルリンを拠点とするレーベルConcentric Recordsから不思議なコンピレーション・アルバムがリリースされました。詳細を覗くとこの作品は「コライディング・ウィンド・バイナリー」(衝突風連星)から着想を得て、現在の混沌を捉えたテーマが主題にあります。「Mono no aware」で注目されたKareem Lotfyや、フィールドレコーディング界隈

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BEST ALBUM 2020

BEST ALBUM 2020

2020年の終わりに各々諸個人が聴いてきた音楽に一度境界を設けるこの年間ベストですが、毎年飽きもせずよく選んでいられるなと我ながら思うのですが選ぶのを忘れるとモヤモヤするので今年もよく聴いた音楽をシングル、EP、リイシュー、コンピレーションを問わずジャンル別に順不動で挙げていきます。数が多いのでアルバムの詳細は書きません。

HIP HOP

Material Girl - Tangram

Ai

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