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「いいよ」という言葉をわたしは使わない。
◆「人に聞きなさい」幼い頃、わたしは自宅でもどこでも、
「トイレに行ってもいい?」
と両親に尋ねていた。
当然「行くな」だなんて言われるはずがないのだけど、
「もちろん、どうぞ」
と言われてから、わたしはタタタッと廊下を駆ける。
勝手な憶測ではあるけれど、これは、うんと小さい頃から
「わからないことがあったら、人に聞きなさい。みんなやさしいから」
というのが、厳しさのカケラもないわが家の、
唯一
別れるとき、さくらは流れた
冬は、リビングに駆け込むと、いつも石油ストーブのムッとするような独特の香りが漂っていていて、わたしはこれが特別に好きだった。
実家で過ごしていた頃の話だ。
母は働きに出てはおらず、1日のほとんどをこのリビングで過ごしていた。
娘のわたしが帰ると、必ず玄関まで迎えに来てくれる。
「寒い!寒い!!」
と慌てて靴を脱ぐわたしに、
「おかえり。お部屋あったかいよ」
といつもリビングの扉を開けて招き入れて
ちょっと、お暇いただきます。
まだまだ、どうにもすがすがしくはないけれど、
それでもどうにか2021年の幕は開いて、また新しい1年始まって。
今年は、うんといい1年になるといいな。
そんな中、近しいひとにはお伝えしていたのですが、
実はいま、わたしは仕事をしていません。
それは、例年の「お正月休み」ということではもちろんなくて、
職場では「休職」という扱いにしてもらっています。
「復帰」ということを前提にもらっているお休み
塾とチケットと万馬券
三谷幸喜さんの舞台のチケットは、
さすが競争率が高くて、そう簡単には取れない。
このところ2ヶ月近く、
あらゆる抽選に応募しては外れ、
その度に「徳を積んでいないからだ」
と、電車やオフィスで席やドアを譲り続けた。
結果的に、執念の末、チケットを手に入れたけれど、
けっして井の頭線で落し物の財布を拾った「徳」のおかげではないことも、本当はうっすら気づいている。
奇妙なのは、希望のチケットが手に入
紙の日記に、ペンで書くこと。
金曜日、目黒の駅で膝から崩れ落ちた。
代理店に寄って、打ち合わせた帰り道、
18:00前の出来事。
耳の調子がおかしいのか、
無音になったり騒がしくなったりして、
大変だった。
諸々の予定をすべてすっぽかして
自宅に帰って、
タイツを脱ぎ捨てるよりも早く、
急いで日記をめくっていた。
あった。
2017年の10月23日だ。
ちょうど去年の今ごろ。
「会議中に立っていられなくなった」
「18:00
8年前の「mixi日記」を転載してみたりして。
これは、2012年の1月4日 19:18に公開した、わたしの「mixi日記」です。
実に7年10ヶ月前。
今では原稿料を頂いてエッセイを書く人間になりましたが、
この頃のわたしは、mixiで日記を書いて、褒めてもらうことが、ただただ嬉しいだけのwebディレクターでした。
以降、(一部の改行・絵文字化けを除き)そのまま転載します。
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タイトル:「3時間前