メデルヤギー

音楽を聴き、ものを思う。 音楽は感情だけでなく、物の考え方を示してくれる。 おもにクラ…

メデルヤギー

音楽を聴き、ものを思う。 音楽は感情だけでなく、物の考え方を示してくれる。 おもにクラシック音楽について、いろいろと語っていきたいです。 一応、音楽学士です。現在は音楽とは関係のない仕事をしておりますが、音楽が人生であることに変わりはありません。

記事一覧

わたしはいつもひととつながっている

メデルヤギーと申します 聴きこんだ音楽を言葉としてアウトプットしていきたいのです そうすることでひととつながります 海や夜空とつながっていることを再認識します こう…

メデルヤギー
6か月前
5

ドヴォルザークのセレナード ホ長調 op.22

青春の傑作、今この時でしか書き得なかったもの 屈指の名曲ではないか。 ぼくはこの曲が大好き。 あまりに好きすぎて、「名曲だと思う」などと書きたくない。 「名曲だ」…

メデルヤギー
6か月前
14

小澤征爾さんが亡くなって、覚悟していたけれど、やはり寂しい気持ちにさせられる。中学生の時、『ボクの音楽武者修行』を読んで感動した。録音でしか音楽に接してこなかったぼくにライブの力を実感させてくださいました。音色の多彩な響き、特にフランス、スペイン系の演奏が心に残っています。

メデルヤギー
7か月前
2

音楽について語るのは楽しい。ブラームスの交響曲第4番について書いた。次はフランクのヴァイオリンソナタについて書きたい。

メデルヤギー
7か月前
1

音楽についてのエッセイを書く。今まで考えてきたこと、思ってきたことが形になるのは楽しい。これからも続けます。

メデルヤギー
7か月前
2

ぼくはもっぱら音楽を自己探求の具として聴いてきた

音楽談義を楽しむための心得など  好きな音楽について誰かと語りたいという気持ちは、多くの人が持つものだろうし、それについて語り合う場も少なくない。特にネットが普…

メデルヤギー
7か月前

ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 op.98

なんという感情の爆発 ブラームスの四つの交響曲の中で、第4番は最も個性的な始まり方をする。いきなり第1主題がヴァイオリンによってオクターブで歌われるのだ。フルー…

メデルヤギー
8か月前
3

感性を疑え 感性って絶対なのか

 いわゆるクラシック音楽と呼ばれるものは、だいたいにおいて楽譜にきちんと記されている。その楽譜をさまざまなスタイル、考え、演奏家自身の感性を通じて読み、音にして…

メデルヤギー
8か月前
5
わたしはいつもひととつながっている

わたしはいつもひととつながっている

メデルヤギーと申します
聴きこんだ音楽を言葉としてアウトプットしていきたいのです
そうすることでひととつながります
海や夜空とつながっていることを再認識します
こうした認識は、体内にエネルギーを生じさせます
生きるのに必要なエネルギー
そのエネルギーを得るためにも発信しないといけません
素晴らしい音楽を自分なりに紹介したいと思います
また音楽について、いろいろ考えてみたいと思います
こうしたエネル

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ドヴォルザークのセレナード ホ長調 op.22

ドヴォルザークのセレナード ホ長調 op.22

青春の傑作、今この時でしか書き得なかったもの

屈指の名曲ではないか。
ぼくはこの曲が大好き。
あまりに好きすぎて、「名曲だと思う」などと書きたくない。
「名曲だ」と断言したい。とっくに名曲認定されてるけど、それでも断言するのだ。
なんなら「誰が何と言おうと」と付け加えてもよい。
そしてこっそり「青春の」と形容してみる。
そう、青春の名曲。
人生において、その時かぎりでしか書き得ない、一回性の輝き

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小澤征爾さんが亡くなって、覚悟していたけれど、やはり寂しい気持ちにさせられる。中学生の時、『ボクの音楽武者修行』を読んで感動した。録音でしか音楽に接してこなかったぼくにライブの力を実感させてくださいました。音色の多彩な響き、特にフランス、スペイン系の演奏が心に残っています。

音楽について語るのは楽しい。ブラームスの交響曲第4番について書いた。次はフランクのヴァイオリンソナタについて書きたい。

音楽についてのエッセイを書く。今まで考えてきたこと、思ってきたことが形になるのは楽しい。これからも続けます。

ぼくはもっぱら音楽を自己探求の具として聴いてきた

ぼくはもっぱら音楽を自己探求の具として聴いてきた

音楽談義を楽しむための心得など

 好きな音楽について誰かと語りたいという気持ちは、多くの人が持つものだろうし、それについて語り合う場も少なくない。特にネットが普及してから爆発的に増えたように思う。
 同好の士と音楽を語り合うのはなにより楽しいし、自分の音楽の感じ方、聴き方が広がるし、そういう体験をとおして、音楽のみならず物事の見方が変わる、広がる、複眼的思考が身につく。滅多にないが、食べ物の好み

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ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 op.98

ブラームス 交響曲第4番 ホ短調 op.98

なんという感情の爆発 ブラームスの四つの交響曲の中で、第4番は最も個性的な始まり方をする。いきなり第1主題がヴァイオリンによってオクターブで歌われるのだ。フルート、クラリネット、ファゴットのなぞるようなアクセントに支えられて、切々と奏でられていく。なおここでアクセントを刻む木管のうち、音色の明るいオーボエだけが注意深く省かれているのは注目に値する。
 作為を削ぎ落した、自然発生的な始まりのように聞

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感性を疑え 感性って絶対なのか

感性を疑え 感性って絶対なのか

 いわゆるクラシック音楽と呼ばれるものは、だいたいにおいて楽譜にきちんと記されている。その楽譜をさまざまなスタイル、考え、演奏家自身の感性を通じて読み、音にして再現する。そうやって表現される音楽は、クラシック音楽にかぎらないけれど、クラシック音楽では、このようなプロセスによって音にするのが一般的だ。大前提といってよい。
 クラシック音楽の世界では、演奏家を再現芸術家と言ったりする。これはすごく奇妙

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