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読書日記㊲野心のすすめ/林真理子

おはようございま~す!
昨日は3時間みっちりサウナを堪能、サウナ⇒アイスサウナ⇒本を読むを、いつもは2セット位で十分なのですが、昨日は4セットいってしまいました。
このサウナは水風呂・外気浴がないのですが、代わりにハンモックやソファ、本や漫画もたくさんおいてあります。一人用の小さい木の小屋があって、そこで本を読むととてもチルな気分になれます。

私は、サウナに半年前にはまったビギナーです。水風呂も、ようやく最近肩までつかることができました!はじめて「ととのう」を体感したときのなんとも言えない幸せな気持ち・・・。忘れられませんね。もともと暑いの苦手だったのに、今では80°だと物足りないし、ぬるくて誰もいない時は、セルフ熱波師になって、タオルを回し上空の熱い空気を自分に集めています。もっと色んなサウナに行きたい・・・!

はい、余談はここまで。本日の本にいきまーす。
最近めっちゃ読んでいるけど、note書くスピードが追いつかず、記憶が薄れ書く気がなくなるという・・・負の連鎖を繰り返しています。

野心のすすめ/講談社現代新書/林真理子

久しぶりに小説以外の本です。小説・エッセイストである林真理子さんが、主に若者たちに向けて「野心」を持つことの大切さを説いています。ある員フルエンサーさんが紹介されていたので、私も手に取ってみました。

「野心」とは何か。一般的に「野心」という言葉は、厚かましく他人に迷惑を与えるような印象があります。しかし、本書で書かれている意味は「もっと価値のある人間になりたい」と願う健全な心のことです。
初めは、「現代人は野心が足りない!」というお説教のような本なのかな~と敬遠していたのですが、そんなことはない。少し高めの目標を持っていないと、結局何者にもなれないよ、ということです。富士山を登ろうと思っていないと八ケ岳にも登れない、初めから高尾山を目指していたら、高尾山にさえ登れなくなってしまう。学生時代に勉強を頑張っておくとその後選択肢が増える、と同じことだと思います。

これだけ聞いても、「高い目標を持つ、とかそんな精神論みたいなことは嫌い」という人もいると思います。私も、「自分はやればできる!」と思い込んで、結局自分で自分を苦しめて適応障害に至った人間ですので、気持ちは分かります。
本書の一番初めのページにあるのは、「健全は野心を持つための第一歩は『現状認識」」という言葉です。この『現状認識』が自分の望んだものであるならばそれでいいのです。でも「何か違うな、いつかこうなりたいな」と今が気に入らない状況なら、取っ払うためにアクションを起こすことが大切です。これはすごく身に沁みます。

私、大学生の時にあるサークルに入っていたのですが、そこに全く馴染めませんでした。「こんなはずでは」と思っていたけど、辞める選択が取れず、結局4年間続けてしまい、貴重な学生生活を無駄にしてしまったな・・と思った経験があります。時間は有限です。気に入らない状況があるならば、アクションを起こさないと、環境が自ら変わってくれるなんてことはないです。

この本の第4章は「野心と女の一生」というテーマで、女性の生き方についてつづられています。野心という仕事に関係性の深いテーマで、同時に結婚・出産などについて言及されているのは、女性筆者ならではだと思います。結婚するのが良い悪い・出産するのが良い悪いという話ではなく、自分で選択し優先順位を考えていくことこそが女性の野心ー。とてもぐっとくる言葉です。

どの世代の方が読んでも響くと思いますが、女子大生や20代の女性に特に読んでほしい。生き方や仕事を考える上で参考になると思います。難しい言葉はなく読みやすいし、林先生の文章、ユーモアもあって面白いんですよね。2022年で読んだ本で、自己啓発系の中で一番良かった。

林真理子先生の「年下の女友達」という小説も最近読みました。何年か前にNHKでやっていた「下流の宴」というドラマの原作も、林先生の本だったのですね。小説も面白かったのですが、エッセイもめちゃくちゃ面白い!他のエッセイも読んでみたいな。

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