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好きな考え方

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noteというどこか懐かしく、暖かさある街で出逢った、時に心を鷲掴み、時にはそっと心のストーブのスイッチを押してくれる文章の格納庫。
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#この仕事を選んだわけ

私が「つまらなそう」と思っていた父の仕事

私が「つまらなそう」と思っていた父の仕事

私は昔、父の仕事が不思議だった。
というよりも、正直今思い返すと恥ずかしい限りなのだが、はっきり言って「面白くなさそうな仕事だな」と思っていた。

父は地方公務員で町の役場勤めだった。
役所の仕事をよくもわかってもいない癖に私はなんとなく、その仕事は誰にでもできる簡単なものだと勝手に思い込んでいたのだ。
簡単というか、決められた仕事をこなすような作業ばかりだと想像していた。

私が私としてこの世に

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受け取ることから、はじめたい。

受け取ることから、はじめたい。

この文章は、panasonicとnoteで開催する「 #この仕事を選んだわけ 」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。

数年前の夏、秋田県某所。私は、トマトを頬張りながら号泣していました。

秋田の田舎町に旅している最中で、農家さんの家にお邪魔して、一緒にきりたんぽを作り、ご飯を食べる機会がありました。「朝、採ってきたばかりなのよ」と言って、目の前に置かれたぴかぴかと輝く夏

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やりたいことが変わる人間の「この仕事を選ぶわけ」は

やりたいことが変わる人間の「この仕事を選ぶわけ」は

この文章は、パナソニックとnoteで開催する「#この仕事を選んだわけ」コンテストの参考作品として主催者の依頼により書いたものです。

私は昔からやりたいたいことや将来の夢がコロコロ変わる人間だった。

小学生の頃は漫画家になりたいと思ったり、中学生になればテレビ局で働きたいと思ったり、はたまた音楽の道で生きていきたいと思ったり。入っていた部活も毎回違う。

高校生くらいまではまだ可愛いものかもしれ

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