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ありあけの 月明かして 見し夢は 泪の波を 凪慰めり
ありあけの 月明かして 見し夢は 泪の波を 凪慰めり
有明の月が明るく照らし映して見せてくれた夢、
それは、私に(ある事を)明かしてくれた夢で御座いましたが、
(夜を明かして)押し寄せるように流れていた私の泪の波を、
凪いで慰めてくれたのでしたよ・・・
20141021記
飽くまでも とほるばかりの 秋空を 恋し故郷(くに)まで 翔(か)け行(ゆ)かまし
飽くまでも とほるばかりの 秋空を 恋し故郷まで 翔け行かまし
どこまでも ただ突き抜けるだけの 秋の空を
恋しい故郷まで(空を)飛んで行けたらよかったのに・・・
2014/10/19記
風の様(よ)な 思考に体(たい)を与ふべく 言の葉紙縒(こよ)り 其を繋げ留(と)む
風の様な 思考に体を与ふべく 言の葉紙縒り 其を繋げ留む
*** *** ***
思考は風のようなもの
影響力はあっても
姿も形も伴わない
それらはそのままであったら
あっというまに過ぎ去って
この手に留めておくことは難しい
しかし言葉にすることで
言葉として 限られた意味を与えることで
それはまるで人が自分の身体に限られ縛られるように・・・
まるで我々は自分の身体なくして、この世に
追記 あさつゆに 違(たご)ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ
あさもやに 佇む影に 魅入られて それよりこゝろ 花抱きけり
我が裡に 刻み彫らるゝ 花影を 霧立つ原の あさつゆにみる
あさつゆに 違ふことなき 影を見て 疼くがごとく 胸高鳴りぬ
*** *** ***
最初の歌は、恋に堕ちた時。
魅入られてを、見つめられ とすべきか 迷いました。
魅入られては、見射られて というイメージが重なっています。
次の歌は、それ(恋に堕ちて)からもう
満ち欠けて 我を欺く 月がごと 心満つこと あらざらましを
本心というものは、一体何処にあるのだろうか?
っと私は何時も思っています。
(自分のことだけど、自分のことがわからない!!)
そして心が満たされるということが、一体あるのだろうか?!!
っとも・・・・
本当の心とは?
心が満たされるとは?
っということを考えると、間違いなく迷宮のなかを彷徨うことになるだろう、
っと私は思っています。
月はまあるいはずなのに、満ちては欠け、欠けては