”キャリア”から”ライフキャリア”へ あなたは”仕事”を今後どう捉えますか?

先日、人生100年時代の中で、”マーケットバリュー”だけでなく、
”エンプロイアビリティ”、”キャリアコンピテンシー”が必要になるというお話をしました。

そうした中で、個人が”仕事”に対して、これからどう向き合っていくべきかは非常に大きなテーマだと思います。

前提として、世の中の変化、時代の流れに応じて、価値観・考え方は変わっていきます。
以下に、人々の仕事に対する考え方を時代に応じて整理してみました。


◆20世紀の「大量生産・大量消費」の商品中心の時代

(仕事に対して求めるもの)働きやすさ:組織から付与される条件・環境
・待遇(給与/福利厚生)がよいことを求める
・安心/安全/快適な条件で働けることを求める
・風通し、社員の相互尊重を求める

現在でいう、ブラック企業か、ホワイト企業かという観点ですね。
条件/環境は生活や仕事の土台となるので、一番重要といえます。


◆21世紀初頭の「顧客起点」と呼ばれる、顧客ニーズ中心の時代

(仕事に対して求めるもの)働きがい:個人が求めるもの(地ならし・整備された働きやすさの上に構築される)
・職務に対して評価される
・自身の成長につながる

いわゆる「仕事へのやりがい」ともいえます。
「働きがい」に関しては、人材業界の方々の努力のおかげで、コンテンツが一般的に標準化されています。
そのため、よく雑誌やインタビューで特集されるような”ロールモデル”の職業を人々は求めるようです。


◆21世紀中盤の「ESG(環境・社会・ガバナンス)」を気にする社会中心の時代

ESG* その商品が環境に良いか、商品を提供しているプロセスが持続可能性に配慮しているか、情報を開示しているかといったことを顧客が企業に求める考え方
(仕事に対して求めるもの)働きざま:個人が能動的に環境を切り拓くことで得られる”こころのさま”
・環境は、先行き不透明、矛盾に満ち、理不尽であり、修羅場ともいわれる困難な条件
・アンラーニング(学び直し)とモチベーション開発の実践を通した個性的なもの

こちらは、専門家によると「挑戦したい」という願望からもたらされるようです。
個人と個人のぶつかり合いによって引き出されるものであり、
強い意志、総合的なエネルギーが求められるそうです。


上記を踏まえて、あなたは仕事をどのように捉えていきますか?
これからは、キャリアにおいて、”標準”・”普通”という概念がなくなっていくといわれています。
企業が求めるように、「1人1人が違う」ことが前提になってきますね。

個人としては、いろんなキャリアの可能性を模索しながら、その準備をして、“思考”錯誤的に、考えることが必要といえますね。

また、それに応じて、雇用主も、そうした”働きざま”に対して、フォーマルな仕組みで処遇をするのか、
インフォーマルな仕組みに位置付けるかということも重要かと思います。
彼らから得られるノウハウを組織としてどう活用していくかも、
これから考えていかなければいけない時代になりますね。


(参考)
厚生労働省「働き方改革」の実現に向けて
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000148322.html

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